miyavilogさんからコメントをいただいて、調子にのった訳ではないということを、まず明言しておきたい。
これからアップするのは、今日の朝起こった正真正銘の出来事である。
扮飾は一切ない。
昨日の夕方、買い物から帰ってみると、ぱんぱんに入ったゴミ袋が3つ、ハイツの入り口のところに積み出されていた。
ありゃりゃ、明日はまだゴミの収集日やないというのに、非常識なやっちゃなあ。
と思いながら、僕はゴミ袋をハイツの内側に積み上げた。
僕が出かける少し前にある人物が帰ってきたこと、出かける時にはゴミ袋がなかったこと、そして僕が部屋に戻るとそのある人物の気配が一切感じられなくなったことから、僕は一つの推論を組み立てたのだけど(ここまでは、『古畑任三郎』のテーマ音楽を思い浮かべて下さい)、いやいや、これは僕の怒りが導き出した邪推に相違あるまい、と僕は自らに言い聞かせた。
昨晩、そのある人物は戻ってこなかった。
(なるほど、だから正月一日二日と他人の迷惑考えず洗濯なんかやっていた訳だな)
朝目覚めて、年賀状が配達されているかどうか確かめようと外に出てみて愕然とした。
ハイツの入り口あたり一帯、目を覆わんばかりの惨状になっていたのである。
あのゴミ袋が、猫か烏に噛みちぎられてずたずたになり、中かられんこんの煮たのやら、イカの煮たのやら、海老の頭やら、といったお弁当の食べ残しなどがとびだして、ちらばりほうだいにちらばっていたのだ。
僕は、そのおかず類や弁当箱のプラスチックの具合もろもろから、おそうざい屋さんでアルバイトをしている、ある一人の人物の姿を鮮明に思い描いたのだけれど(ここまでは、NHKで放映されていた『ポアロ』シリーズ=海外ドラマ、のテーマ音楽を思い浮かべて下さい)、いやいや、これも僕の怒りが導き出した邪推に相違あるまい、と僕は自分に言い聞かせた。
そして、軍手をはめてビニール袋をその上に被せると、生ゴミ類のかたづけにとりかかった。
(ほったらかしにしておいて、近所の人たちから、一層ハイツの住人がないがしろにされてもかなわないから。それに、だいいち汚い!)
新しいゴミ袋(もちろん、自前)にゴミを放り込んでいると、お弁当箱の下に一枚の紙切れが隠れていた。
おや、NTTの支払明細書やないか、誰じゃ犯人は!
そう怒りをこめて名前を確認すると…。
丹○人○!!
京都外国語大学1回生たんしょうじんせい君!!!
(ここでは、『古畑任三郎』のぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱらぱー、といった感じの音楽を思い浮かべて下さい)
やっぱり、お前だったか。
僕は、ゴミを新しいゴミ袋に積み込め終えて、汚れたあたりにバケツで水をまくと、ゴミ袋を抱えて2階に駆け上がった。
(ここでは、『武田信玄』のテーマ音楽を思い浮かべて下さい)
もちろん、たんしょうじんせい君の部屋の玄関前にゴミ袋を山積みするためである。
たんしょう君よ、残念ながら君ゃ「突撃隊」以下だよ。
ああ、今年の僕の正月って…。
(これがネタなら、どれだけ嬉しいことか…)