2019年06月20日

50歳になりました

 50歳になりました。
 正直、半世紀を生きた重みを感じることはできていませんが、与えられた一度だけの人生を悔いなく生きて行こうと思います。
 そして、今日を無事迎えられたのも、皆さんの支えあればこそと改めて感謝しております。
 皆さん、本当にありがとうございます。
 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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2015年06月02日

小泉博さん、今福将雄さん、高瀬久男さんが亡くなった

 人は死ぬ。
 必ず死ぬ。
 自分自身も絶対に死ぬ。
 そのことは充分承知しているつもりだけれど、自分自身が慣れ親しんだ有名人が続けて亡くなると、あの人もこの人も、ああ、という気になってしまう。
 今井雅之や今いくよさん(立命館大学の公費助成企画で一度ご一緒させていただいたことがあるが、巷間伝わっている通りのお人柄であり、くるよさんとの仲の良さであった)、暁照雄、町村信孝と亡くなって、今度は小泉博さんに今福将雄、高瀬久男さんだ。

 1970年代の幼少期をテレビとともに過ごした人間にとって、小泉博さんといえば、どうしてもフジテレビで10年間にわたって放映されたクイズ番組『クイズグランプリ』の司会を思い出す。
 同じく俳優が司会を務めたクイズ番組としては田宮二郎、及び山口崇の『クイズタイムショック』、同じ博の柳生博の『100万円クイズハンター』、そして児玉清の『アタック25』をすぐに思い起こすが、彼らがどこか単なる司会者に留まりきれない良い意味での個性を発揮していたとすれば、小泉さんはNHKのアナウンサーばりの端正な司会でかえって強い印象を残した。
 まあ、NHKのアナウンサーばりというのは当たり前で、もともと小泉さんはNHKのアナウンサーの出身である。
 戦前の政界で異彩を放った政友会所属の代議士三申小泉策太郎(名は体を表す。策の人だった)の八男として生まれ、慶應義塾大学を卒業後、NHKにアナウンサーとして入局する。
 その後、藤本真澄率いる藤本プロ、豊田四郎監督の『えり子とともに』への出演を機にNHKを辞め、さらに藤本の誘いでニューフェイスとして東宝に入社した、といった俳優転向に関する経緯はwikipediaにも詳しく書かれているところだろう。
 訃報では、実写版=江利チエミ版の『サザエさん』でのマスオさん役や、東宝特撮映画での活躍が記載されていて、実際その通りなのだけれど、小泉さんといえば、どうしても本多猪四郎監督の『マタンゴ』を忘れることができない。
 ヨットの船長!
 あと、岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』でNHKの名物アナウンサー和田信賢(終戦の放送を担当した)を演じていたが、あれはあの任務を含めた大先輩への敬意が感じられるものだった。
 一方で、『クイズグランプリ』の司会やドラマとテレビの世界でも活動の場を広げていた小泉さんだが、1980年代半ばから突然その姿を見かけなくなる。
 と、いうのもこの頃から小泉さんは日俳連や芸団協の幹部として俳優・表現者の地位向上に従事することになったからである。
 あれはもう25年近く前になるか。
 僕が小泉さんと軽くご挨拶したのも、芸団協の幹部ということで参加されていた(そして、何かスピーチをされたはずだ)日本音楽家ユニオンのオーケストラ関係のシンポジウムでのことだった。
 晩年、俳優としての活動を再開されていたけれど、目立って大きな役というのはなかったように思う。
(ジェームス三木脚本のNHKのドラマ『憲法はまだか』での高野岩三郎や、志田未来がセイラを演じた『小公女セイラ』での要潤の執事役を挙げることもできるけど)
 それでも、犬童一心監督の『ゼロの焦点』の仲人は強く印象に残っている。
 一瞬だけしか映らない黙役だったが、こちらが小泉さんの人となりを知っているだけに、あの仲人には充分な存在感があった。
 享年88。
 深く、深く、深く、深く黙祷。

 小泉さんが出演されていた『日本のいちばん長い日』で畑俊六を演じた、今福将雄も亡くなった。94歳。
 NHKの福岡放送劇団で活動したのち、文学座の研究員から座員となり(晩年は映画放送部所属)、演劇、映画、テレビドラマと幅広く活躍した。
 若い頃から老け役を得意としていて、その台詞遣いなど、同じ九州出身の笠智衆を明らかに意識した演技を行っていたと思う。
 ただ、笠さんが計らないように見える大らかさ、朴訥さを身上としたとすれば、今福さんは、どこか計算の見える朴訥さ、とぼけぶりだったように感じる。
 そしてその計算している風が、良い意味で大物になれない悲哀というか、おかかなしさ(by色川武大)に繋がっていたとも感じる。
 映画、テレビドラマと出演作多数。
 特に、上述した『日本のいちばん長い日』を皮切りに、『肉弾』、『吶喊』、『ブルークリスマス』、『英霊たちの応援歌』、『近頃なぜかチャールストン』、『ジャズ大名』と岡本喜八監督の作品に多く出演した。
 深く、深く、深く、深く黙祷。

 文学座つながりでは、座員で演出家の高瀬久男さんも亡くなった。
 玉川大学卒業後、文学座研究所を経て座員となり演出部に所属、テキストをよく読み込んだ、細やかで鋭い劇の造り手として知られた。
 また、オペラシアターこんにゃく座等、オペラの演出も度々手がけた。
 高瀬さんといえば、まずもって京都芸術センターでの取り組みを忘れるわけにはいかないだろう。
 関西京都の演者陣も含む顔ぶれとの共同作業の成果である、京都ビエンナーレ2003 演劇公演『宇宙の旅 セミが鳴いて』(鈴江俊郎さん作、高瀬さん演出。豊島由香さんや岡嶋秀昭さんも出演していた。2003年10月8日、京都芸術センター講堂)は、鈴江さん本人をはじめ、周囲の演劇関係者にはあまり評判のよいものではなかったものの、俳優たちが東京流(文学座流というとちょっと違うかな。東京で観たいくつかの芝居と同じ手触り、雰囲気といった具合にとらえてもらえればありがたい)のシャープでクリアな演技を行っていることに、僕は滅法感心したものだ。
 そうそう、これは東京の演劇人から直接耳にした話だが、緊張感に富んだ稽古を行う演出家の一人だったそうである。
(別の東京の演劇人は、「神経質っぽいとも言えるけど」と付け加えていた)
 この数年は癌のため闘病中だったと伝えられている。
 それにしても、57歳での死は早すぎはしないか。
 深く、深く、深く、深く黙祷。
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2015年01月01日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。

 年が明けました。
 めでたさは中くらい、どころか、あまり多くはないのですが、それでも諦めることは手を貸すこと、一歩一歩高みを目指して努めます。

 皆様、本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。
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2014年03月29日

移行します

 CLACLA日記をご高覧いただき、誠にありがとうございます。
 LOVELOGのサービス終了を前に、当ブログもこの投稿をもって移行したいと思います。
 今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。
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2012年03月19日

宮崎宏康展のご案内

 かつてベトナムからの笑い声で大活躍し、現在黒川猛さん中心に公演を重ね始めているユニット THE GO AND MO’sにも協力されている宮崎宏康さんより、作品展のお知らせがありました。
 残念ながら、諸般の事情で足を運ぶことが適いませんが、ご興味ご関心がおありの方はぜひぜひご高覧いただければと思います。



『宮崎宏康 ex.』 展 のご案内


 早春の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、このたび神戸C.A.P.〜芸術と計画会議〜 STUDIO Y3 (神戸市立海外移住と文化の交流センター内)にて、『宮崎宏康ex.』展を開催いたします。
お忙しい中とは思いますが、万障お繰り合わせの上、ぜひ足をお運びください。


名 称:『宮崎宏康ex.』

会 期:3月10日(土) 〜 25日(日)  (月曜休館)
  からくり作品の実演などがありますので、下記の時間帯にお越しください。
  実演&解説TIME
平日17:00〜19:00  /  土日祝 10:00〜19:00
                        
会 場:C.A.P.〜芸術と計画会議〜 STUDIO Y3
     〒650-0003 神戸市中央区山本通3丁目19-8 海外移住と文化の交流センター内
     Phone/fax:078-222-1003
     開館時間:10:00〜19:00(月曜休館)
 http://www.cap-kobe.com/studio_y3/2012/03/09162324.html
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2012年01月07日

林光さんが亡くなられた

 作曲家の林光さんが昨日亡くなられていたことを、先程知った。

 林さんの作品には、幼い頃から親しんでいて、特にNHKの大河ドラマ『山河燃ゆ』のテーマ曲など大好きだったんだけど。

 それより何より、林さんからは20年近く前より細い細いつながりをいただいていたのだ。
 以前日立市が市民オペラの原案を募集していることがあって、僕は林光さんの『歌の学校』やら何やらを下敷きに、それらしいプロットを捻り出しそれを公募先に送付したのだけれど(残念ながら落選)、せっかくだからと林さんにプロットのコピーを送ったところ、たまたまその頃のアルバイト先だったJUGIA四条店に林さんが来られ、「面白かった」と声をかけていただいたのである。

 そして、その後もオペラシアターこんにゃく座の公演ロビーや、京都市内で行われた諸々の企画の際に、ほんの少しお話したり、ごあいさつしたりする関係が続いていた。

 そういえば、数年前にお送りした個人創作誌『赤い猫』第2号には、「中瀬宏之の正体いまだ不明なるも」という一文の入ったお葉書をいただいた。
 そのときは、ありゃりゃ、林さんは僕のことを忘れたのかなと思ったのだが、友人から「それは、中瀬さんのことを忘れたんやなくて」、(戯曲を書いたり小説を書いたりレビューを書いたりする)「中瀬さんの正体がようわからんという意味やないんですか?」と指摘されて、ああなるほどと得心がいった。
 ご健筆を祈るという励ましの言葉の入ったそのお葉書は、僕の大切な宝物の一つだ。

 これまた旧知のマリンバ奏者通崎睦美さんのブログの記事で、林さんが入院されていること、あまりご加減がよろしくないようなことは存じていたのだが。

 80歳。深く、深く、深く、深く、深く黙祷。
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2011年08月09日

キノ・フォーラムkyo上映会の報告

 末長敬司より、昨日末長宅で、キノ・フォーラムkyoの上映会が無事執り行われた旨、報告があった。

 今回は、夏恒例ホラー傑作選(番外編)/アジアン・ホラー編集として、リンゴ・ラム監督の『ヴィクティム』(未公開、1999年・香港)とロイ・チョウ監督の『殺人犯』(2009年・香港)の二作品が上映され、

 まず、『ヴィクティム』については、
 ホラー的導入部からいつの間にか映画のジャンル自体が二転三転していく、というスタイルはアメリカ映画(『ゲーム』(97年・米)等)に多く、監督の林嶺東(リンゴ・ラム)がハリウッドから一時帰国していた時期に作ったこと、カメラマンにアメリカ人のロス・W・クラークソンを起用したことも影響しているのではないか。
 世の風紀が乱れるとホラーが流行るのは倫理的危機感の現れで、この『ヴィクティム』が制作された1999年には大陸人の流入による犯罪の急激な増加があり、大衆の金銭・株式への執着など(ニュース映像がさりげなく挿入される)、当時の香港の世相が反映されているのではないか 。
 という点が、

 また、『殺人犯』については、
 連続猟奇殺人犯を追う刑事が自力では犯人に辿り着けず、後半、全くノーマークだった意外過ぎる人物が犯人だと名乗り出て主人公を試す、所謂『セブン』(95年・米)タイプのサイコ・ホラーで、監督・脚本の周顯揚(ロイ・チョウ)が若く、アメリカ映画の影響が大きく、またアメリカが出資(ユニヴァーサル・スタジオ)していることも大きいのではないか。
 ハリウッドで活躍する名プロデューサー・江志強(ビル・コン)や、監督・脚本の周顯揚(ロイ・チョウ)が若いこともあり、カメラマンに侯孝賢(ホウ・シャオシェン)作品で有名な李屏賓(マーク・リー・ピンビン)、音楽に日本人の梅林茂を配すなど超一流スタッフで脇を固めて万全を期していること。
 真犯人の背景を語る上で「東南アジア」が重要なキーになっており、香港が「東南アジア」の最北端に位置している、決して無関係な場所では無いことを強調するため、緑と黄色の強い「亜熱帯な空気」を李屏賓(マーク・リー・ピンビン)が意識して撮影していたこと。
 固定イメージの強い個性派俳優を脇に配した所謂、配役を使ったミス・リードが仕掛けられていた事。
 「香港四天王」と呼ばれる国民的アイドルの一人である郭富城(アーロン・クォック)を主演に、こうした危ない内容の作品をメジャー・ピクチャーとして新人監督が作れてしまう、香港映画界の懐の深さと日本のテレビ局映画のヒドさの哀しい対比。
 という点が、それぞれ末長から解説されたとのことである。

 いずれにしても、盛況のうちに会が終了したとのことで、本当に何よりだ。
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2011年05月22日

ヲホクチシュンスケ演奏会のご案内

 この間、企画関係でいろいろとお世話になっている京都リサーチパーク町家スタジオで、5月22日(日曜)にコンサートが開催されます。

 ピアノ、アコーディオン、さらにはトイピアノやピアニカを駆使して独特な音楽空間を生み出す大口俊輔さんと、ギタリストの田中庸介さんを迎えてお送りする「ヲホクチシュンスケ演奏会」がそれで、昭和初期に建てられた町家スタジオが大口さんと田中さんの奏でる演奏でどう彩られていくのか、本当に愉しみです。

 入場料は前売り当日ともに3千円で、開演は15時から(開場は14時)。

 詳細については、こちらをご覧ください。

 なお、前日21日(土曜)の13時と16時から、大山崎の聴竹居でも大口さんと田中さんの演奏会は予定されています。
 こちらもよろしくお願い申し上げます。

 お時間おありの方はぜひ!!
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2011年04月15日

通崎睦美さんのコンサートのご案内

 4月15日(今週金曜日)19時から、京都芸術センターの講堂で、旧知のマリンバ奏者通崎睦美さんの震災支援コンサートが開催されます。

 入場は無料で、当日会場では東日本大震災の被災者の方々への義援金を受け付けられるとのことです。

 また、入場の際は整理番号が必要ですので、ご予約のほうをお忘れなく。

 詳しくは、こちら(通崎さんのブログ)のほうをご参照のほど。

 ご都合よろしい方は、ぜひとも足をお運びください!
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2010年11月22日

この間

 この間、体調を崩していました。
 仕事でお世話になっている方や、19日のチェルフィッチュ、今夜のフェデリコ・レオン両公演のご招待をキャンセルすることになったKYOTO EXPERIMENTの関係者の方をはじめ、多くの方にご迷惑をおかけしてしまいました。
 この場を借りて、深くお詫びを申し上げる次第です。
 なお、体調は未だ完全とはいえないため、更新が滞ることもあるかもしれませんが、その点何とぞご容赦下さいませ。
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2010年11月18日

しばらくお休みします

 体調不良のため、しばらく日記等の更新をお休みします。
 申し訳ありません。
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2010年01月06日

脈絡のない抜書き

 巷の流行にはとんと疎いくせに、自分が直接触れたものにはすぐさま影響されるというのが、当方の悪い癖。
 今日も今日とて、斎藤美奈子の書評集『本の本』<筑摩書房>を読んで、なんぞ自分の大好きな本について記してこましたろうとたくらむ始末。
 が、そこは筆力のない者のかなしさ、いっこうに納得のいく文章が思い浮かばない。
 と、言うことで考えついたのが、手垢がつくほど読み返し読み倒した愛読書の中から、好き勝手得手勝手に引用してみせるということ。
 まさしく、脈絡のない抜書きで、その点ご容赦ご寛容のほど。


>そんな気がするだけだよ……。
 われわれはいないんだ、この世にはなんにもありゃせんのだ、ただ存在しているような気がしてるだけなんだ……。
 どっちにしたって同じことだよ!<
(『チェーホフ全集』11<ちくま文庫>所収、『三人姉妹』第四幕、チェブトゥイキンの台詞より)


>作家の誠実さとは生き方なんかではない。生き方や態度や社会的発言の<誠実さ>は、とりあえず、疑ってみる必要がある。
 語りたいこととかある思い(フット・フェティシズムでもなんでもいい)を一つの幾何学的な物語に組み立てること、読者にあたえる効果を考えながらエピソードの順序を入れかえること、語り手をどうするか(一人称か三人称か)を考えること、伏線をフェアに張ること、眠る時間を削って何度も細部を考え、ノートを書きかえること  作家の誠実さとはそれしかない<
(小林信彦『小説世界のロビンソン』<新潮文庫>、第三十三章「作家の誠実さとはどういうものか」より)


>家でつくったホットケーキは、くずれたってうまけりゃいいじゃないか、自分がつくったことによって楽しむのであり、それを自分が食うことによって喜びを得、他人に食わせることによってもう一つの喜びを味わう。
 (中略)けれども、金を取って聞かせるのだったら、そうはいかない。ただ自分が楽しんでいるだけではいけない。くずれたホットケーキは売れないし、お砂糖が入り過ぎていても、ちょっと味がおかしくても売り物にならない。人に売るためには、プロとしての自負心と、それに耐え得る商品価値を身につけなければならない。
 そのためには、幾歳月の努力と精進が必要なのだ<
(山本直純『オーケストラがやって来た』<実業之日本社>、第3章「音楽家になるのはたいへんだ」より)


>自然、私自身のクリティシズムは、結局自己批判である。
 批判の対象をどんなものにとっても、帰するところは、頭を下げれば自分に頭を下げているのであり、唾を吐きかければ自分に吐きかけているのである<
(『長谷川如是閑評論集』<岩波文庫>所収、『「リットル・クリティックス」』より)


>批評家の名誉は、愛情や理解ではなく、容赦ない鋭利さ、つまり残酷さの中にこそあると私は考えている。ナイフの一閃で対象の急所をえぐって見せる、それが批評家ならではの最高の芸のはずである。
 (中略)私に言わせれば、「知り合いだから褒めていやがる」、これ以上に批評をおとしめる言葉はない。なぜなら、評論家は、寛大や親切や思いやりといった人間的な美徳を捨てることを出発点にしなければならないからである。それでは良心がうずいて仕方がないというのなら、批評など書いてはならない。
 善良な人向けの職業は他にいくらでもある<
(許光俊『問答無用のクラシック』<青弓社>所収、「大野和士の『エレクトラ』」より)


>芝居のコンヴェンションをマスターしていない劇作家のものは、難しくてつまらないものが多い。
 これに反して、コンヴェンションを会得している奴の作品は、ひどくマジメな作品でも、面白くなり、こちらに通ずるものがあり、引きつけられる<
(林達夫、久野収『思想のドラマトゥルギー』<平凡社ライブラリー>、十「演劇変相之図」より)


>オペラを楽しむのに、難しい理屈はいらない、とよくいわれます。
 おまえはどう思うか、と私はよくきかれます。
 私は、こう答えます。
 楽しいオペラを観ながら、それについてあれこれ理屈をこねるのが、いちばんすばらしい、と<
(林光さん『日本オペラの夢』<岩波新書>より)


>いかに革命に関する本を読み、革命について論じ、革命とともに生死をともにするようなふりをしてみたところで、しょせん、同情者は、同情者にすぎないのだ<
(『花田清輝評論集』<岩波文庫>所収、『美味救世』より)


>友情。信頼。私は、それを「徒党」の中に見たことが無い<
(太宰治『もの思う葦』<新潮文庫>所収、『徒党について』より)


>馬鹿につける薬はない。
 馬鹿は結局馬鹿なことしかしでかさない。
 迷惑するのは良識ある人々である。
 ここに言う馬鹿が誰のことを指しているかは、諸君の判断にお任せして、私からは言わないことにしておく<
(『林達夫評論集』<岩波文庫>所収、『鶏を飼う』より)


>日本国民は、今、初めて「戦争」を経験している。戦争は文化の母だとか、「百年戦争」だとかいって戦争を讃美してきたのは長いことだった。(中略)戦争は、そんなに遊山に行くようなものなのか。それを今、彼らは味わっているのだ。だが、それでも彼らが、ほんとに戦争に懲りるかどうかは疑問だ。(中略)彼らは第一、戦争は不可避なものだと考えている。第二に彼らは戦争の英雄的であることに酔う。第三に彼らに国際的知識がない。知識の欠乏は驚くべきものがある。
 当分は戦争を嫌う気持ちが起ころうから、その間に正しい教育をしなくてはならぬ。それから婦人の地位をあげることも必要だ<
(清沢洌『暗黒日記』<岩波文庫>、1945年1月1日条より)


>母性愛は人間的感情にほかならない。
 あらゆる感情と同様に、不安定で、もろく、不完全なものである。
 一般に浸透している考えとは反対に、おそらく母性愛は、女性の本性に深く刻みこまれているわけではない<
(エリザベート・バダンテール『母性という神話』<ちくま学芸文庫>より)
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2010年01月02日

2010年の読書計画

 昨日、1月1日から『植草甚一日記』<晶文社>を読み始めたが、1945年という戦時下、それも敗戦直前という末期的状況下で、それでもなお(いや、だからこそか)、日々本を買い求め、本を読みふける植草さんの姿には、それが淡々とした筆致で記されているだけに、強く心を動かされる。
 ひるがえって、僕自身を省みるに、同じ本好きは本好きだけれど、植草甚一ほどには徹底できていないというか、本好きのディレッタント、本好きのアマチュアにとどまっているような気がしないでもない。
 まあそこには、植草さんの如く日々本を買い求めるだけの余裕がない、つまるところ恒常的な資金難があるのではあるけれど。
(「もっと働かんかい!」、と呼ぶ声あり。へへえ…)

 で、本好き本の道の達人からは邪道とそしられるかもしれないが、僕の読書体験の中で図書館所蔵の本がどんどんだんだん比重を増してくる。
 特に、昨年2009年などは、図書館で借りた本が、読了書籍の8割以上を占めるという結果となってしまった。
 まさしく図書館様様。
 そして、今年も同じく、図書館所蔵の本をどしどしぞくぞく読んでいこうとたくらんでいる。
(だいいち、『植草甚一日記』だって、図書館で借りた本だしね)

 まず、文藝評論関係の全集選集類では、長谷川如是閑全集<岩波書店>、林達夫著作集<平凡社>、花田清輝全集<講談社>のそろい踏み。
 まさしく、この国の知の系譜の一つをたどる選択だ。
 逆に、『新輯内田百間全集』<福武書店>は、理屈もへったくれもない、ただただ読みたい触れたい目を通したいという想いからの選択である。
 ほかに、中野好夫集<筑摩書房>や中野重治全集<同>も押さえておきたいと思う。

 続いて、戯曲シナリオ関係では、『岸田國士全集』<岩波書店>、『山中貞雄作品集』<実業之日本社>、『井上ひさし全芝居』<新潮社>、『ニール・サイモン戯曲集』<早川書房>はぜひ。
 ニール・サイモンでは、自らの来し方を綴った『書いては書き直し』<早川書房>も落とせない。
 あと、日本の演劇史を振り返るという意味で、大笹吉雄の『日本現代演劇史』<白水社>も余裕があれば。

 一方、今さら日本の近現代史の研究者になるつもりなど毛頭ないが、この国がどうして無謀な戦争に突入してしまったのか、ということについては、やはりどうしても興味がある。
 この国がどうして無謀な戦争に突入してしまったのか?
 その疑問を解く鍵の一つに、当時の為政者たちの思考や行動を改めて確認する作業があるのではないか、というのが僕自身の今現在の判断で、『木戸幸一日記』≪東京大学出版会>をはじめ、『宇垣一成日記』<みすず書房>、『高松宮日記』<中央公論社>、『牧野伸顕日記』<同>、『有馬頼寧日記』<山川出版社>など、徐々にあたっていくつもりだ。
(そうそう、多少意味は異なるが『古川ロッパ昭和日記』<晶文社>も読んでいきたいんだった)

 てか、こういうことをくだくだくどくど記していく前に、まずは実践あるのみじゃないか。
 さあ、読むぞ!
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2009年06月25日

『激しく、速やかな死』を求めて

 7月、8月ともなれば暑いのも当たり前。
 紫外線、じゃないや熱中症対策もばっちりすませて、半ば喜び勇んで外出するのだけれど、今はまだ6月。
 梅雨が明けたのか明けないのかすらよくわからないというのに、なあんか陽ざしがきつくって。
 ああ、たまらない。
 本来ならば部屋にこもって暑さをしのぎつつ、仕事雑件を淡々と片付けていくのがこの状況をなんとかやり過ごす一番の方法だけれど、今日という日ばかりはそうもいかない。
 なぜなら、今日6月25日は、待ちに待った佐藤亜紀の『激しく、速やかな死』<文藝春秋>が発売される日なんだもの。
 そら、外出しなくちゃ本屋に足を運ばなくちゃ。

 と、言うことで、管理人さんに7月分の家賃を納め、四条通の金券ショップ・トーカイ四条烏丸店で図書カードを買って大垣書店四条店に向かう我。
 が、である。
 店頭の新刊コーナーを隅から隅までねめまわすように調べてみたものの、目当ての『激しく、速やかな死』がないのである。
 これはおかしい!!
 と、検索をかけてみたら、在庫なしの表示が。
 これはどうした!?
 と、今度は店員さんに尋ねてみたが、いまひとつ要領を得ぬ返事。
 もしや、またぞろ発売延期か…。

 そんな嫌な予感を払拭すべく、錦小路から四条通経由で、ジュンク堂京都店へ向かったら。
 なあんだ、あるじゃないか。
 それも店頭の新刊コーナーにそれなりの冊数が。
 すかさずきれいな一冊を手に取って。

 購入してそそくさと帰宅して…。
 そうは問屋がおろさないのが今日の中瀬宏之。
 今度は、ウィングス京都の図書情報室へと向かう。
 が、その前に、建物の前の公園の何かの木に山桃みたいな小さな実がごろごろぞろぞろと生っているのが気になった。
 加えて、熟れ切った実が地べたにも相当落ちている。
 これは美味しい木の実じゃろうかい。
 と、生っているうちの手頃なものをぶちっと摘まんだところ、出るわ出るわ、薄赤い、果汁がじゅじゅっと滴り落ちる。
 おそるおそる舐めてみると、うええ、こりゃ酸っぱいの失敗。
 なーる、これじゃ鳥も喰わんよ。

 で、トイレで口をすすいでから図書情報室へ入り、あれこれ悩んだあと、斎藤美奈子の『文芸誤報』<朝日新聞出版>を借りることにする。
 週刊朝日に連載された「文芸予報」と朝日新聞での書評をまとめたもので、これは読んでおきたいと思ったから。
 他意はない。

 それから、中京青少年活動センター、京都芸術センターと寄って、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。
 という、これは毎度おなじみのコース。

 そうそう、帰りがけ、近くのドラッグストア、ドラッグランドひかりで週刊文春の小林信彦の連載エッセイ(だけ)を立ち読みしたが、今回は大竹まことのラジオが好意的に取り上げられていた。
 グアム島での飛行機の乗り換えの待ち時間に大竹まことと長く話をしたことは、小林信彦の愛読者ならばすでによく知ったエピソードだと思うが、それが「今」のラジオの大竹まことの評価としっかり結び合わされている点が、小林さんらしくて巧みだと思った。
 やっぱり、こういう文章を書きたいものだ。

 さあ、今から『激しく、速やかな死』を読み始めるぞ!
 いや、その前に仕事、仕事を片付けないと!!
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2009年06月20日

6月20日の外出記録

 誕生日ということもあって、河原町へ出かけることにした。
 ここのところ、CDや本を買うというぜいたくをしていなかったので、自分へのプレゼントという名目で何か買ってやろうという算段があってのことである。

 ☆阪急で河原町へ
 いつもならば、歩いて河原町まで出るところだが、今日は阪急を利用することにする。
 四十になったとたん、体力に自信がなくなった。
 なんてことではない。
 6月末に有効期限が切れる阪急の回数カードが1回分残っているので、それを使ってしまおうと考えたのだ。
 まあ歩けば30分近くかかるところが、阪急だと10分足らずで到着するわけだから、やっぱり楽といえば楽なのだけれど。

 ☆OPAのタワーレコードへ
 まずは、タワーレコードへ向かう。
 なぜなら、前々から欲しい欲しいと記してきた、リナルド・アレッサンドリーニ指揮ノルウェー国立歌劇場管弦楽団の演奏した、モーツァルトの序曲集<Naive>があるかどうか確かめるため。
 ネットですでに発売中ということは知っていたのだが、いかんせん京都のタワーレコードはクラシックのCDの品揃えが悪い。
 ちょっとどきどきしながら売り場へと足を運ぶと、あった!
ありました!!

 ☆トーカイへ
 が、ここでささっと買ってしまわないのがしぶちん人間中瀬宏之。
 店頭には1枚っきりしか置いてなかったが、10分かそこらで売れるわきゃないと判断し、金券ショップのトーカイまで急ぐ。
 で、音楽ギフト券2000円分と、ついでに図書カード500円分を購入し、

 ☆再びOPAのタワーレコード
 へ戻り、目当てのCDを購入する。
 売れてなくてよかった。

 ☆ル・プリュへ
 それから寺町通の100円ショップ、ル・プリュへ行き、番茶を買う。
 ほぼ真向かいにあるおなじみのAvisは今日はあえてパス。
 それにしても、同じ100円ショップでも、ル・プリュは清潔な感じがするのではないか、河原町の他の店より。

 ☆ストアデポ三条寺町店へ
 寺町通をそのまま歩いて、メンバーズカードを持っている文具ショップストアデポに入る。
 愛用しているゲルインクのボールペン、ユニボールシグノUM−115の換え芯を買うため。
 1本44円だから非常に安上がりだし、書き心地が滑らかなのも嬉しい。
 今日は、2本買っておいた。

 ☆JEUGIA三条本店へ
 インストアライブはパスして3階に行き、『ぶらあぼ』の6月号と7月号を改めて入手する。
 前手に入れた分が、妙にしみ汚れていたので、古紙回収に出すことにしたのだ。
 CDのほうは、タワーレコードで1枚買ったばかりだから、見ないように見ないように。
 その代わり、5階ものぞいておく。
 楽器診断か何かで、フルートの音色が美しく響いていた。

 ☆ライフカード京都店(ぴあステーション)へ
 ここでは、ぴあが出しているテイク・フリーの冊子『ぴあクラシック』Vol.11を入手しただけ。
 ただしこの冊子、首都圏中心のつくりになっているみたいで、関西在住の人間には、あんまり意味がなさそうだ。
 そういえば、このお店で生れて初めてつくったクレジットカードは、未だに一度も利用したことがないな。
 まあ、いいけど。

 ☆BALの無印良品へ
 BALの2階、無印良品の文具売り場は、ここのところすかすかすかすかしていると、酷評していて、実際すかすかすかすかした印象は今日も完全に払拭できはしなかったが、以前日記用に使っていたノートが「復活」していたことは、高く評価したい。
 誉めてつかわそう!
(「何様かと思う文章です」、と呼ぶ声あり。へへい…)

 ☆ジュンク堂京都BAL店へ
 時の流れに身を任せ、じゃない、エスカレーターに身を任せジュンク堂に上がる。
 ううん、ううん、ううん。
 迷った末に、結局何も買わず。
 買いたい本はあるのだが、小さくやぶけていたり、汚れていたりと、買う気になれなかったのだ。
 せっかく新品買うんだもの。
 きれいな本じゃなきゃ、いやだよ。

 ☆ダイソー京都河原町店へ
 ひやかしただけ。

 ☆紀伊國屋書店MOVIX店へ
 ここもひやかしただけ。

 ☆LoFtへ
 ここもひやかしただけ。

 ☆コトクロス阪急のブックファースト京都店へ
 で、ようやくここで太宰治の『ろまん燈篭』<新潮文庫>を購入する。
 なんだ太宰か、などとのたもうことなかれ。
 君死にたもうことなかれ。
 昨日は生誕100年、加えて桜桃忌だったんだから。
(って、『十二月八日』をしっかり読み直しておきたかったのです、本当は)

 ☆紅茶専門店セレクトショップ四条店へ
 蛸薬師通を歩いて烏丸あたりへ向かっている途中、セレクトショップに寄る。
 小さなコップにアールグレイのアイスティーをいただいた。
 甘露甘露。

 ☆京都芸術センターへ
 京都芸術センターから家までは歩いて10分程度なのだけれど、疲れたのでついつい一休み。
 いや、二休み。
 『京都芸術センター通信 明倫art』の7月号が出ていたので捲ってみると、おおてんこもり堂の代表金乃梨子さんと演出藤本隆志さんの写真がどどんと掲載されているではないか。
 いずれにしても、本公演に向けて頑張って下さいませ。

 ☆ファヴリットへ
 最後に忘れちゃならないのが、バースデーケーキ。
 40歳になろうがなんだろうが、甘いもんには目がないのが狂甘糖員の狂甘糖員たるゆえん。
 今日は、ココマンゴーとシュークリームを選んでみた。
 愉しみ愉しみ。

 と、しめて3時間半。
 行きは阪急にしておいて大正解だったとつくづく思う。
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40歳 そして、3000回

 日付が変わって、今日6月20日から中瀬宏之は40歳。
 そして、CLACLA日記は今回で3000回目の記事の投稿となります。
 皆さん、今後ともよろしくお願い申し上げます。
posted by figarok492na at 00:54| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月16日

外出して、人と会う

 肩の痛みはまだ残っていたが、すませておきたい用件がいくつかあったので、今日も遠出をすることにした。

 で、14時過ぎに外出し、まずは京都芸術センターへ。
 用件をすませたほか、情報コーナーで昨日見落としたチラシ類を入手する。

 そこから京都文化博物館に向かおうと烏丸通を歩いていて、劇団パノラマ☆アワーの自転車に乗った剣崎あさむさん(崎の大は、本当は立)と遭遇し、しばらく立ち話をする。
 剣崎さんには、以前パノラマ☆アワーの『エデンの東』(右来左往さん作・演出)に出演した際に本当にお世話になったのだが、ここ数年こうやって話をうかがう機会がなかった。
 今日は、7月8、9、11、13と、パノラマ☆アワーの稽古場であるP−actで行われる剣崎さんの一人芝居『風知り草 〜円谷幸吉の雑走〜』(右来さん作・演出)の宣伝活動の途中とのことで、僕も何枚かチラシをいただく。
 この作品は、ずいぶん前に、パノラマ・ワークスという京都府立文化芸術会館での企画で(稽古も含めて)観たことがあるが、未だに剣崎さんの熱演が強く記憶に残っている。
 他に、パノラマ☆アワーの人たちが、P−actで毎月企画を行っていることも教えてもらった。

 その後、予定通り京都文化博物館に寄ってから、歩いて河原町まで出、ジュージヤ三条本店と紀伊國屋書店をのぞく。
 本当はAvisものぞきかったのだが、残念ながら今日は休みだった。
 まあ、仕方がない。

 あと、ダイソー河原町店でシェイビングジェルを2本買い、ライフカードのぴあステーションで7月23日の京都市交響楽団の定期演奏会のチケットを確認したのち(P席は完売だったが、これは織り込み済み。3500円のチケットを近いうちに購入するつもりだ)、再び歩いて京都芸術センターへ。
(途中、紅茶専門店セレクトショップの店頭のチラシがべらんと剥がれていたので、お店の人に預ける)

 と、ここで、今度は本保弘人さんと遭遇し、しばらく座り話をする。
 ちょうど個人創作誌『赤い猫』第2号を持って外出していたので、1冊を贈呈した。

 本保さんとは四条通で別れ、大垣書店(四条)をのぞいたあと、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。
 今日は、結局3時間半ほど外出していたことになる。
posted by figarok492na at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月15日

肩の痛みはありつつも

 肩の痛みはまだまだ残っているものの、いろいろ用事があってお昼過ぎに外出した。
 ひとつには、部屋に閉じこもって陰々滅滅、鬱鬱としているのがうっとうしたこともあってだが。

 で、まずはウィングス京都の図書情報室に行って、『黒澤明解題』を返却し、北杜夫の『マンボウVSブッシュマン』と筒井康隆の『筒井順慶』<ともに新潮文庫>を借りる。
 手軽に書かれてはいないが、気軽に読めそうな内容の本だと思い借りることにしたのだ。

 それから同じ建物の3階にある中京青少年活動センターをのぞいて、今度は京都芸術センターへ。
 情報コーナーでチラシ類を入手し、図書室で『テアトロ』7月号を読んだりしたほか、いくつかちょっとした用事を片付ける。

 その後、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。

 結局烏丸あたりを歩いただけだけれど、それでも2時間近く外出していたことになる。
 時が経つのは、本当に速い。
posted by figarok492na at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

髪を切って、CDを売って、紅茶を飲んで、本を借りた

 中世の錬金術師、それも相当程度の低い連中ならばいざ知らず、21世紀も10年近く経とうとするこのときを生きる人間が、ただただ「金金金金」と念じているだけでお金が溢れ出てくる、なんて馬鹿なことを信じているんだとしたら、それこそ即診察してもらう必要があるだろう。
 と、言うことで、僅かばかりの労働では個人創作誌『赤い猫』第2号の発行資金も捻出し難い今日この頃、またぞろAvisまでCDを売りに行くことにした。
 ついでに、髪が伸びてうっとうしいこともあり、いつもの新京極通のプラージュであたってもらうことにする。

 で、京都芸術センターで用件をすませたのち、歩いて寺町通へ。
 まず、AvisにCDを預けてから、錦小路のプラージュに向かい早速髪を切って(刈って)もらう。
 特に後ろのほうをバリカンで短く刈ってもらって、本当にすっきりした。
 今日は気温が少し低めだったこともあり、少々すーすーしてしまったほど。

 錦天満宮で御神水をいただいたあとAvisに戻り、お金を受け取る。
 予想していたよりも高い金額で、非常に嬉しい。
 これで、『赤い猫』発行にもはずみがつくというものである。

 そのまま帰ってもよかったが、ジュージヤ三条本店だけには寄ってみる。
 もちろん、勝って兜の緒を締めよ、何も買わない。
 それどころか、クラシックのコーナーはひょひょっとのぞいた程度。
 その代わり、5階で、「高槻教会で聴くヨーゼフ・ハイドン第3回演奏会」のチラシを見つけもって帰ることにする。
 他に、かつてNHKで放映されていたイギリス・グラナダテレビ制作のシャーロック・ホームズ・シリーズのDVDが、なんと500円で出ていた。
 これは欲しかったなあ、だって500円なんだもの。
 でも、我慢我慢。

 蛸薬師通を歩いて烏丸まで戻る途中、紅茶専門店セレクトショップをのぞいてみる。
 本当は、のぞくだけで帰るつもりが、ついつい試飲ということに…。
 スリランカのキャンディ紅茶2種類を、たっぷりと愉しんだ。
 実に美味しうございました!
(「あんた、買いなさいよ!」、と呼ぶ声あり。勝って兜の緒を締めよ…)

 その後、ウイングス京都の図書情報室に行き、川上弘美の『古道具 中野商店』<新潮文庫>、野上照代の『天気待ち』<文藝春秋>、山本周五郎の『楽天旅日記』<新潮文庫>の三冊を借りる。
 前々から、ここでも本を借りたいと思っていたんだよね。
 正直、下京図書館より比較的本がきれいなのが嬉しい。

 チラシ収集のために寄った中京青少年活動センターで木原アルミさんと遭遇したのであいさつをし、再度寄った京都芸術センターでは丸井重樹さんと遭遇したのであいさつをし、さらに帰りがけ自転車に乗った勝二繁君と遭遇したのであいさつをする。
 中瀬も歩けば知人と遭遇する、かな。
 てか、中青とか芸センに行けば、知人と遭遇するのも当たり前っちゃ当たり前なのだ。

 いずれにしても、今日はけっこう収穫があった。
 満足満足。
posted by figarok492na at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

連休後半戦、二日続けて烏丸あたりを逍遥する

 下京図書館へ行って本を返却し、新たに本を借りたあと、二日続けて、烏丸まで行く。

 まず、ジュージヤ四条店に行って、DAYNAMICレーベルとMedici・Arts(DVD)のカタログ、並びに、CHANDOSレーベルの「モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ」(マティアス・バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの演奏)のチラシを入手する。
(CHANDOSレーベルのこのシリーズは、ハーシェルやクレメンティ、マーシュ、ギロヴェツ、ウェスリー、バゲールというチョイスの面白さもあて、ずっと気になってはいるのだが、まだ一枚も購入したことはない。やっぱり演奏者がね…。これがコレギウム・ムジクム90といったピリオド楽器オーケストラによる演奏だったら、一も二もなくとびつくところなんだけど)
 あと、落語のコーナーで、三代目春風亭柳好のCDを見つけた。
 今日はパスしたが、少なくとも『野ざらし』の入った一枚は近いうちに買っておこうと思っている。

 それから、新風館へ。
 若いミュージシャンが甘やかな歌を歌っていたが、聴くことはせず。
 その代わり、大阪美少女図鑑という、最近各所で発行されているテイクフリーの冊子を手に入れる。

 続いて、真向かいの大垣書店(三条のほう)に向かい、一瞬「座り読み」をする。
 歩き過ぎで疲れたこともあり。
 他に、ここではちくま新書、ちくまプリマー新書の解説目録を入手した。

 京都芸術センターでは、いくつか用件をすませたほか、旧知の榎雪子さんと軽くあいさつ。
 今日も、アロマ&リフレクションで大広間に詰めているのだ。

 で、最後に大垣書店(四条のほう)に寄って、岩波現代文庫の解説目録を手に入れてから、夕飯用の買い物もすませて帰宅した。

 つまるところ、無駄にお金を遣わなくったって、けっこう愉しめるものだと再確認した次第。
posted by figarok492na at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月03日

連休中、二日続けて河原町へ

 いろいろ用件があってでもあるが、昨日に続いて今日も河原町まで出かける。

 まず、正午過ぎに其くの金券ショップで市バスの一日乗車券を買ってから、西院まで。
 で、西院でのことは省略。

 いったん帰宅したあと、しばらくしてから再び外出し、大事な用件をすませる。
 で、このことも省略。

 その後、バスで河原町まで出て、まずはAvisへ。
 気になるCDはあったものの、今日も我慢。
 CDは本当に欲しいと思造るもの以外は、6月20日に40歳を迎造るまでは極力買わないつもりでいるのである。
 まあ、そういう考造方をすること自体、年相応とは全く思造ぬが…。

 それから、Avis真向かいの100円ショップ、ル・プリュをのぞくも、板チョコ、タンゴのクッキーは切れている。
 残念なり。

 さて、どうしようかと迷った末、ストアデポでキャンパスノートの中くらいのものを2冊購入する。
 以前、70円程度で発・されていたものだが、80円に値上がりしていたが、「必需品」であることは確かだから仕方がない。
 でも、がっくり。
(おまけに、帰宅後確認したら、一部が折れ曲がっていた。ますますがっくり。レジのおばさんが変な属り方してると思ったんだよな。やだなあ)

 ジュージヤ三条本店では、今日も試聴を愉しむ。
 これは、と思ったのは、イギリスのテナー、イアン・ボストリッジが指揮者として有名なアントニオ・パッパーノの伴奏で歌った、シューベルトの白鳥の歌他。
 僕は『馭者クロノスに』と『鳩の便り』を聴いただけだけど、リリカルな声質に加造、言葉の明確さが強く印象に残った。
 昨日聴いたパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンとともに、聴きものの一枚ではないか。
 ただ、経済的な事情もあって、今日のところはパス。

 少し疲れたこともあり、あとはダイソー河原町店で、シャープペン(B)の芯を買って、帰宅する。

 ただし、せっかく一日乗車券を買ったので、これからぷらっとバスに乗ってどこかに行こうとも思っている。
 あてどなく。
 たまにはいいんじゃないかな、そういうのも。
posted by figarok492na at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月02日

連休中、河原町へ

 世は連休中。
 いいお天気、いい青空ということもあって、歩いて河原町まで出た。

 外出したのは、15時を過ぎてから。
 まず、京都芸術センターで用件をすませ、そのまま六角通を歩いて寺町通へ。

 いつもの如く中古CDショップのAvisをのぞいたが、めぼしいものはなし。
 そこそこに欲しいものはあったけれど、今日のところはパスする。

 で、ジュージヤ三条本店に入り、セールのCDを眺めたほか、試聴も愉しむ。
 そのうち、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・フィルの演奏したベートーヴェンの交響曲第6番「田園」&第2番はとびきりの「聴きもの」だと思う。
 輸入盤が出たら、これは買いだな。
(ただ、輸入盤の販売に消極的なソニー・クラシカルがBMGを吸収してしまったらしいからなあ。大丈夫かなあ)
 他に、佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団の演奏したドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」のライヴ録音も聴いたけど、これはそれほどしっくりこず。
 でも、ファンにはたまんないだろうなとも感じる。

 明治屋をのぞいてから、ブックオフへ足を運んだが、ここでもめぼしいものはなし。
 レコード芸術が105円になっていたものの、重たくなりそうだったので、今回は買わず。
 まあ、仕方ない。

 ライフカードのぴあステーションをのぞいたあと、ダイソーの河原町店でシェービングジェルを買い、BALに入る。
 無印良品の文具はやっぱり品揃えがよくなく、そそくさと撤退。
 ジュンク堂では、筑摩書房の冊子『ちくま』を入手する。
 四方田犬彦の大島渚に関して記した文章と、澤田隆治の関西の喜劇人に関して記した文章が、特に面白い。
 あと、マリアージュフレールものぞく。

 LoFtでは、ノートを2冊購入。
 少し値上がりしているけれど、欲しいノートなので買うしかないのだ。

 それからダイソー寺町2号店で、セーラーの万年筆のインクカートリッジを買い、錦天満宮で御神水をいただいて、阪急で戻った。

 結局、必要なものは買い込むことのできた外出だった。
 かな。
posted by figarok492na at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月11日

昨夜の収穫

 昨日の夜、なんだか急に出歩きたくなって、すでに23時を回っているというのにブックオフの堀川五条店まで足を運んだ。
 まあ、もともと散歩がしたくて足を運んだ場所だから、本にせよCDにせよめぼしいものがなくってもちっともかまわない、と思っていたのだが、そういう無欲でいるときにかぎって、手に入れておきたかったアイテムを見つけることができたりするこの不思議。
 と、言っても、レコード芸術の1999年1月、2月、3月、5月、6月、10月の各号が105円で出てたから買っただけなんだけど。
 でも、1999年分のレコードイヤーブックを持っていない当方にしてみれば、これはこれで貴重な資料になるわけだ。
 しかも、いくら古雑誌とはいえ、本来合計して7800円もかかったはずのものが、十分の一以下の630円(うち30円はポイントを利用する)で入手できたのは、やっぱりありがたいことに違いはない。
 と、言うことで、昨夜は個人的には大収穫だった。

 そうそう、収穫といえば、昨夜の月の美しかったこと。
 満月からは一夜遅れだったけれど、あの月を観ることができただけでも、出かけたかいがあったと思う。
 これまた大収穫だった。
posted by figarok492na at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月07日

今日の収穫

 今日は、久しぶりにCDや書籍などをだだっと買い込んでしまった。
 と、言うことで、これはその反省を込めた簡単なメモランダム。
(「って、買い物自慢をするつもりなんやないか?」、と呼ぶ声あり。そんなことありまっかいな!)

 で、まずはタワーレコード京都店で、イーヴォ・ポゴレリッチの弾いたドメニコ・スカルラッティのソナタ集<DG/435 855-2>を購入する。1290円なり。
 ポゴレリッチの弾くスカルラッティのソナタ集は、FMなどで何度か聴いていたこともあり、前々から欲しいと思っていたもの。
 本当は、フォーレ4重奏団の演奏したブラームスのピアノ4重奏曲集を買うつもりだったが、こちらのほうがセールになっていたので速効買ってしまったのである。
 もしかしたら、近々ミドルプライス化されるんじゃないだろうか。
 うがった見方だけど。

 続いて、ブックオフ京都三条駅ビル店の2階で、レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏したブラームスの交響曲第2番&大学祝典序曲<DG/410 082-2>、ギュンター・ヴァント指揮ハンブルク北ドイツ放送交響楽団の演奏した同じくブラームスの交響曲第2番<EMI,DHM/CDC7 47871 2>、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ロンドン・フィルの演奏した同じくブラームスの交響曲第4番&悲劇的序曲<EMI/CDC7 54060 2>の中古CD3枚、並びにレコード芸術2000年4月号を購入する。CDのほうが1枚500円で、レコ芸が105円だから、あわせて1605円なり。
 ヴァントのブラームスはたぶん旧録音の初出盤で、以前950円のときに買おうかどうしようか迷ったものだが、これは待っておいて正解だった。
 バーンスタインのほうは、ライヴ録音による全集中の一枚。
 CD初期の分売分である。
 サヴァリッシュは、一瞬躊躇したが、500円ということと、同じコンビの第2番を持っていること、そして第4番のCDが今一枚も手元にないことから買っておくことにした。
 あと、レコ芸は、ちょうど2000年度は今は亡きグラモフォン・ジャパンを購読していたためこの頃のデータがなく、落ち穂拾い的意味合いで。
 加えて、ニコラウス・アーノンクールへのロング・インタビューに興味を持ったこともあり。

 さらに同じブックオフの3階で、名越健郎の『クレムリン秘密文書は語る 闇の日ソ関係史』<中公新書>と、小田豊二による福本清三の聞き書き『おちおち死んでられまへん 斬られ役ハリウッドへ行く』<集英社文庫>を購入する。1冊105円で、あわせて210円なり。
 『クレムリン、以下省略』は、今世紀の日本史を踏まえ直すシリーズ中の一冊。
 『おちおち死んでられまへん』は、今や日本を代表する斬られ役となった福本清三への聞き書きシリーズの第2作目。
 その副題通り、『ラストサムライ』出演のエピソードなどが語られていて、愉しみだ。
 それに、大映(伊達三郎)と東映の違いはあるが、昨日書き始めた『館佐武郎を探して』の参考にもできるのではないか?

 それにしても、これだけ買って3105円とは、我ながらいい買い物ができたなあ。
 いやあ、鼻高々だ。
(「って、結局買い物自慢やないか!」、と呼ぶ声あり。あっはっはあっはっは)
posted by figarok492na at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月30日

またぞろ『カルタ遊び』メモ

 28まで書き終えて、原稿用紙92枚分となった『カルタ遊び』だが、またぞろ登場人物が増えてしまった。
 と、言うことで、備忘録を兼ねて再び『カルタ遊び』のこれからについてアップする次第。
 まさしく自分自身のためだけの記事という点、ご寛容ご寛恕のほど。


 ☆櫟京子
 櫟親隆の妻で、清隆の母。

 ☆兼松久子
 京子の母。

 ☆深水加奈子
 親隆の母方の叔母。

 ☆深水沙織
 加奈子の孫。

 ☆櫟芙由子
 親隆の従妹。

 ☆櫟梓子
 親隆の姪。

 ☆櫟房子
 親隆の大伯母。のち、108歳で大往生。

 ☆須恵原清
 房子の年下の友人で、四民学園創始者。

 ☆熊倉和夫
 衆議院議員。日本協産党所属。百合根徹の遠戚。

 ☆下八川亮祐
 衆議院議員。内務治安委員会委員長。日本民憲党所属。

 ☆高林充典
 内務省官房長。


 いやあ、ここまできたら収拾もへったくれもないや。
 それこそ「デウス・エクス・マキナ」でも登場させたろかい…。
posted by figarok492na at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月24日

まわるまわる中瀬は回る、バスで回る

 実は昨日、久しぶりに嵐電に乗ってブックオフ太秦店まで行こうかと思ったのだけれど、はたと気づいた。
 そうだ、ブックオフ太秦店は市バスの均一区間に含まれてるんだった。
 だったら、一日乗車券を駆使して、京都市内のめぼしいブックオフ(ただし、行く機会の多い三条のお店と近所の堀川五条店はパス)をつぶしていこう!
 と、言うことで、今日のお昼過ぎ、予定通り、「市バス一日乗車券でブックオフしらみつぶし」を決行した。

 14時過ぎに外出し、まず近くの金券ショップ・トーカイで市バス一日乗車券を購入。
 いつもは500円が495円のところ、サービスで490円になっており、幸先がよい。

 1:91号系統、四条大宮から太秦映画村道
 で、まずは太秦店に向かおうということで、太秦映画村道へ。
 ここは、以前常盤仲之町といっていたバス停で、学生時代は好きな人が住んでいたり、院生時代は近くに下宿していたり(上記好きな人は、その時には引っ越ししていた。すれ違いなりよ)で、懐かしい場所。
 オープンでわじゃこじゃわじゃするマツモトという大型スーパーの前を素通りし、ブックオフに入る。
 残念ながらクラシック音楽のCDにめぼしいものはなかったものの、小林信彦の『家族漂流』<文春文庫>を見つけ、早速購入する。
 税込み105円。
 芥川賞候補作『家の旗』などが収められていて、前々から欲しかったものなのだ。

 2:93号系統、太秦映画村道から伯楽町
 伯楽町で降りて、ミドリ電化へ。
 ここは以前ニノミヤ京都本店だったところ。
 2階に中古CDのコーナーがあるので、のぞいてみたが、クラシックはさっぱり。

 3:26号系統、西ノ京円町から西大路四条
 移動。

 4:29号系統、西大路四条から梅津段町
 ブックオフ梅津店に行くため、梅津段町で降りたのだが、ちょうどいっしょに降りた女性に場所を尋ねると、二つ先ですよ、と。
 ありゃりゃりゃりゃ。
(そういえば、ちょうど同じバスに、10年ほど前だろうか、バスの車内でお年寄りの女性の腕を引っ張るなど乱暴狼藉を働いていたので仕方なく叱りつけた精神、というより知性にハンディキャップのある男性が乗っていて、あまりにもうるさいので、運転手さんに叱られてかしこまっていた…)

 5:71号系統、梅津段町から梅津西浦町
 10分ほど待って、二つ先の梅津西浦町へ。
 ブックオフ梅津店は、バス停のほぼ目の前だった。
 新しく出来たお店だけに、清潔感があふれて雰囲気は実によかったが、CD、書籍ともにこれはというものはなし。
 ただ、開店記念の際に大量処分をした人がいたのか、シャルル・デュトワが指揮したメンデルスゾーンの『夏の夜の夢』ハイライト他をはじめ国内初期盤がけっこう並んでいた。

 6:71号系統、梅津西浦町から九条近鉄前
 一度西大路四条で乗り換えなけりゃならないかなと思っていたら、ちょうど運良く71号系統が来て、そのままブックオフ東寺店へ。
 ここでもクラシックのCDはなかったが、鈴木正幸の『皇室制度』、尾崎秀樹の『上海1930年』、川崎賢子の『宝塚というユートピア』<三冊とも岩波新書>、斉藤孝の『スペイン戦争』<中公文庫>を見つけ、購入する。
 税込み、420円。
 斉藤孝の『スペイン戦争』は、高校生のころ中公新書版で買って、何度も読み返していたものだが、引っ越しの際にどうにかしてしまっていた。
 文庫のほうは新書と違って、アサーニャやネグリンといった共和派の政治家をはじめとした重要人物の写真はなくなっているが、これはまあ仕方ない。
 要は中身だしね。

 7:207号系統、九条近鉄前から九条車庫前
 近鉄九条駅でトイレを借りて、このバスに乗ったが、すぐに気持ちが変わる。

 8:205号系統、九条車庫前から京都駅
 で、京都駅まで出る。

 9:4号系統、京都駅から四条河原町
 そして、河原町へ。
 日記用に使っているリングノートを買おうと思ってBALの無印良品に向かったのだが。
 なんと、リングノートがなくなっている!
 てか、見てくれだけはいいけど、正直すかすかじゃん文具コーナー。
 太田道灌ではないけど、「当方滅亡!」と叫びたくなった。

 10:11号系統、河原町三条から壬生寺道
 18時台後半ということもあり、寄り道はせず、家路に着く。
 グルメシティで買い物をするため、壬生寺道まで。

 11:91号系統、壬生寺道から四条大宮
 本当はいつもは歩いて帰っているんだけど、せっかく一日乗車券があるので、バスで大宮へ。
 で、帰宅した。

 結局、古本ばかり買うことになってしまったが、まあ相手はブックオフ。
 餅は餅屋、古本は古本屋ということで、それなりにいい買い物だったのではないか?
 それにしても、市バスの一日乗車券はお得だなあと痛感する。
 だって、普通に運賃払ってたら、2420円になるんだから。
 皆さん、京都市内を回るなら、市バスの一日乗車券をご利用くださいませ!
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2009年03月17日

色遣いに魅せられる 入谷葉子展「おやまの家」

 毎月、neutronから届く美術展案内のポストカードを僕は愉しみにしていて、自分にとってこれは当たり、これはまあまあ、これは外れと勝手に選り分けて、実際観に行ったり行かなかったりするのが、最近の習慣となっている。
 で、三条通西入の文椿ビルヂング2階、neutron kyotoのギャラリーで今日から開催されている入谷葉子展「おやまの家」は、ポストカードを観たとたん、こりゃあ大当たり、ぜったい観に行かなくちゃとぴぴんときていたもので、短期派遣の仕事が終わったのをよいことに、早速足を運んで来た。
 いやあ、これは観に行って本当によかった。
 対象の描き方、構図の取り方という点では、確かに非凡ではあるものの、それほど大きく感嘆しているわけではない。
 瑣末主義を承知で記すなら、例えば、家を正面から描いたメインの作品では、特にドアのあたりに僕はしっくりとしないものを感じたりもした。
 だが、そうしたちょっとしたおやっという感情を全く忘れさせるのが、入谷さんの色遣いの妙なのだ。
 いや、彼女の場合は、色の置き方や色合わせの鮮烈さ、とでも評すべきか。
 対象のそれぞれに、どのような色を置くかという点に、僕は強く魅せられたのである。
 ポストカードに用いられている、「さくらさま」の桜の色と紺・青・水色の対比の素晴らしさをはじめ、今回展示されている作品だけではなく。もっともっと色んな作品を観てみたいと思ってしまったほどだった。
 物には好みというものがあるから、入谷さんの作品のどこがいいんだと思う人ももちろんいて当たり前だけれど、個人的には大推薦。
 29日まで開催中なので、ご興味ご関心がおありの方はぜひ。
(なお、neutron kyotoは月曜日が定休日です)
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2009年03月14日

まわるまわる地球は回る、中瀬も回る

 花粉症は続くものの、なんだかお天気がよくなってきたこともあって、ついつい烏丸、さらには河原町へと足を伸ばしてしまった。
 で、本来ならば毎日のCLACLA日記としてアップすべきところだが、けっこういろんなところを回ってきたので、個別に分けて記してみようと思った次第。

 まずは、いつもの如く、室町通の京都芸術センターへ。
 ここでは、てんこもり堂の4月公演のチラシを手に入れる。
 実は先日出演者の一人、金乃梨子さんから別件のメール(京都市青少年活動センターがらみの)をもらった時に、公演チラシのことも書いてあったのだが、いろいろあってようやく今日になって手に入れることができたのだ。
 なお、てんこもり堂4月公演は、4日と5日、新しく烏丸五条に出来た壱坪シアター「スワン」で開催される予定で、出し物は以前C.T.T.試演会で取り上げられた岸田國士の『運を主義にまかす男』が上演される。
 演出並びに出演の藤本隆志さんをはじめ、おなじみのメンバーが顔を揃えた公演で、ぜひ観に行きたいと思う。

 途中、ろっかくという紙製品(レターセット等)のお店をのぞいて、歩いて寺町通へ。

 Avisでは、ロリン・マゼール指揮ベルリン・フィルの演奏したリムスキー=コルサコフのシェエラザードと、レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」他の、ともに初出輸入盤が気になったが、ここは様子見でパス。

 次に入った寺町通角のハッピージャックで、アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルの演奏したリヒャルト・シュトラウスのツァラトゥストラはかく語りき&死と変容の中古が500円であるのを見つけ早速購入する。
 これで、プレヴィンとウィーン・フィルがテラーク・レーベルに録音したリヒャルト・シュトラウスは全部手に入れたことになる。
 あとは、フィリップス・レーベルのメタモルフォーゼん他を入手するだけだ。
(他にシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団によるムソルグスキーの『展覧会の絵』他の初出輸入盤が600円で出ていたのが気になった。ここはクラシックは少ないが、けっこう安い値段なのが嬉しい)

 そこから、ジェットセットオンドに入るが、ここはクラシックの中古は売れ残りばかり。

 明治屋で美味しそうなものを眺め、ドイツのダルマイヤコーヒーの試飲を愉しんだあと、ブックオフへ入る。
 先ごろ亡くなった上田耕一郎の『国会議員』<平凡社新書>が105円になっていて、早速購入し、一度店を出たあと、気持ちが変わって、マリア・ジョアン・ピリスの弾いたシューベルトのピアノ・ソナタ第21番他の中古CDも購入する。
 税込み950円なり。
 ところでこのCD、ブックレットには第11番と表示してある。
 おいおい待ってくれや!
(他に、ギュンター・ヴァント指揮ハンブルク北ドイツ放送交響楽団の演奏した、ブラームスの交響曲第2番の旧録音、そのEMI=ドイツ・ハルモニアムンディ盤もあったが、ここはぐっと我慢)

 紙の老舗、鳩居堂をのぞいたあと、今度は京都市役所横のホットラインへ。
 まさしく中古レコード屋という感じのよい意味で雑多な雰囲気のお店で、ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏したドビュッシーの牧神の午後への前奏曲他の輸入盤が600円であったので買おうかどうしようか迷ったが、今日のところはやめておいた。
 昨日、加羽沢美濃のCDを買わなきゃな。
 まさしく、美濃破滅?
 その代わり、ただで置いてあったラファエル・クーベリック指揮ロイヤル・フィルの演奏したブラームスのハンガリー舞曲第5番、第6番の45回転ドーナツ盤を「ひろってきた」。

 久しぶりに蜂蜜専門店のmiel mieをのぞいたが、ハニープリンジャムというのがあって、これはとても美味しそうだった。
 お金さえあれば。

 おなじく久しぶりに寄った紅茶専門店セレクトショップでは、アッサムを紙コップで試飲。
 先客がいたのでゆっくり試飲するのは申し訳ないと思い、キャンディ紅茶に後ろ髪をひかれつつ、退散する。

 そのまま蛸薬師通を寺町通に向かって歩く途中、前々から気になっていたTHE WRITING SHOPに入り、お店の女性としばらく話をする。
 ここは、業者を通さず、直接ヨーロッパの製造者と取り引きをした紙を利用した製品(カード等)を扱うお店で、観ているだけでとても嬉しくなってくる。
 それにしても、このお店の中は、外と全く違って、ゆっくりとしてしかし凛とした時間が流れているように感じられた。
 ヤーノシュ・シュタルケルの弾いたバッハの無伴奏チェロ組曲もお店の雰囲気やあり様にぴったりだと思う。
 本当に入ってよかった。

 その後、きくや、トラドラレコード、テイクジェイものぞいたが、ここらは僕とはあまり関係のないお店とだけ記しておこう。

 いやあ、それにしてもまだまだ知らないお店だらけだな、河原町界隈も。
 次回もいろいろ開拓してみなくては。
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2009年03月04日

カルタ遊びのこれから

 どんどんよくなる法華の太鼓、といけばよいが、どんどん拡げるだけ拡げて、収拾がつかぬまま強引に終息させてしまうのではないかという不安がもたげつつある『カルタ遊び』だけれど、なあに構うものか。
 で、現在25(立志館大学国際交流学部教授安西卓郎のポルトレイト)を書き進めているところだが、またぞろ登場人物が増えたので、ここにメモしておく次第である。

 ☆市橋恵子
 一ノ瀬こころのマネージャー。

 ☆西沢阿麻梨
 立志館大学国際交流学部3回生。コスモラウンドの会副会長。

 ☆越後屋俵次
 立志館大学法学部3回生。青年民衆同盟同盟員。

 他に、今のところ登場はしていないが、戦前の特別高等警察の刑事か憲兵、もしくは内務省の官僚として、島村弥六郎という人物も登場する予定だ。
 また、以前、宇津木禅としてアナウンスした人物は、市川禅蔵とすることにした。
 宇津木禅も悪くないけど、辰新太朗ときたらやっぱり市川禅蔵じゃないと。
 憑きもの落としの恰好が似合うのは、雷蔵、じゃない禅蔵って気がするし。
 それにしても、ますます「モデル小説」的な雰囲気を濃厚に醸し出し始めた我が『カルタ遊び』。
 あくまでもフィクション、現実とは一切関係のない作品ですので、悪しからず。
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2009年02月25日

剃刀佐次郎御用帖より(朗読のための小品)

「旦那、それなんですがね。あたし見ちゃったんですよ」
 と、角蔵が赤くなった鼻の頭を左の人差し指でせわしなく掻きながら言った。
「見た、何を見たと言うのだ」
 と、千田(ちだ)万兵衛が聞き返した。
「旦那、絶対に他人(ひと)には内緒ですよ、ここかぎり」
 角蔵はそう声を潜めると、
「佐々木の旦那がね、これと歩いてたんです、これと」
と、右の小指を立てて見せた。
「ほう、佐々木が女と」
「ええ、それも小股の切れ上がっためっぽういい女でしてね、あたしゃ驚いたのなんの」
「角蔵、俺が女と歩いていて何が悪い」
 突然、衝立の向こうから佐々木佐次郎が顔を出した。
「うわっ、びっくりしたなあもう。いるならいるで一言そうおっしゃって下さいよ」
「俺がいて悪いか」
「ほら、そうやってすぐ凄むんだから。ねえ、旦那」
 そう言って、角蔵は万兵衛に助けを求めた。
「角蔵ではないが、わしもお主が女といっしょに歩いているとはちとげせんのだがな」
「千田さん、あれは妹ですよ」
「妹」
「妹とな」
「ええ、妹です。腹違いじゃありますがね」
 と、佐次郎は付け加えると、少し照れくさそうな顔をした。
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2009年02月11日

いかあられの変容  『カルタ遊び』の一部から

 昨日記した「いかあられ」の一件が、『カルタ遊び』の一つの章にいか様に変容したか、アップしてみたいと思う。
 筆入れをきちんと行っていないこともあり、稚拙陳腐極まりない文章である点に関しては、ひらにご容赦いただきたい。
(なお、文中、実在の人物や実際の出来事を想起させる部分があるかもしれないが、あくまでもこれは中瀬宏之の創作による、フィクションであることを明記しておく)



 冗談じゃない。と、冬子は思った。
 お前とはやってられない、お前といっしょに舞台に立つのはもうごめんだ。そう言って、劇団を去って行ったのはあっちのほうではないか。それも、こそこそこそこそと裏で仲間を募って。
 確かに、あの騒動の起こる少し前から、劇団内に妙な雰囲気が漂っていることは、冬子もはっきりと感じていた。
 楽屋をのぞいたら、それまで何か楽しそうに話していた二人が自分の顔を見るなり急に黙り込んだり、稽古のときに自分の小道具類だけが全く用意されていなかったり。
 それも、一度ならず二度三度と。
 それでも、まさかあんな風に中堅若手ばかりか、劇団を始めた頃からの団員までがこぞって退団するなどとは思ってもみなかった。
 生れてこの方、あんな手ひどい仕打ちを受けたのは初めてだ。
 それこそ、心臓が止まってしまうかと思うぐらいの衝撃だった。
 そういえば、あの騒動を伝える新聞の記事には、演劇的芸術的思想の違いという言葉に加え、何がなんでも梅町冬子大事の劇団の体質に不満が爆発したとも書かれてあったが。
 何が、何がなんでも梅町冬子大事の体質か。
 そりゃ、時として自分が我がままを言い続けてきたことを冬子自身自覚していないことはない。
 上演する台本を選ぶ際も、正直言って自分自身の力が十分十二分に発揮されるものを中心に選んできた。そして、自分がこれはと見込んだ俳優たちを進んで優遇してきた。
 けれど、それは文豪座という劇団の行く末を案じてのことではないか。
 だいいち、文豪座のお客さんの多くは、この梅町冬子の演技を観るために、わざわざ劇場に足を運んでくれているのである。
 そのことをろくに考えもしないで不平不満を並べたて、はては自分のことを裏切るなんて。
 冬子はあの騒動を思い返すたびに、身体の奥から得体の知れない生き物が何千何万も這い出してくるようななんとも曰く言い難い感情を抑えることができなかった。
 ところが、下劣愚劣の徒というものは、やること為すこと一事が万事その通りで、過去の出来事などまるでなかったかのような顔をして、平気で許しを乞おうとする。
 さっき楽屋を訪ねてきた、あの遠山譲もそんな下劣愚劣の徒の一人だ。
 梅町先生、僕はもう一度先生とごいっしょに。
 よくもそんな言葉を口にすることができたものだ。
 あの男がいらぬ苦労をかけたせいで、友田弓子は死んでしまったのではないか。
 それにあの男は美作六助のことをしきりと口にしていたが、六さんの場合と遠山譲では丸きり話が違う。
 六さんは、馬場源太郎ばかりを文豪座から追い出すのは忍びないから、自分が無理を言って…。
 ああもう、いやんなっちゃうなあ。
 どうしようもない怒りと憤りが込み上げてきた冬子は、知らず知らずのうちに、遠山譲が北海道土産と称して持って来たいかあられの袋を、何度も何度も力任せに踏みつけていた。
(以上、『カルタ遊び』の23)
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2009年01月28日

『カルタ遊び』の今後の執筆予定

 昨日ここに記した、戯作『カルタ遊び』。
 その展開や如何?
 と、いうご質問をとある方から頂戴したこともあり、なおかつ、自分自身の「交通整理」の意味も含めて、『カルタ遊び』の今後の執筆予定に関し、恥も外聞もなく記してみようと思った次第。
 なお、以下は順不同。
 さらには、実際に執筆するか否かは書いてみた都合ということを、よろしくご了解いただきたい。

 ☆元田博一
 櫟清隆の親友。宮路又四郎に誤って殺害される。

 ☆一ノ瀬こころ
 若手人気俳優。『あんたがたどこさ』に出演。

 ☆田向奈々子
 陶芸作家。西浦朋樹の小学校時代の同級生。

 ☆丹波美智子
 車椅子の指揮者。石母田七瀬、木佐貫葉子、八木沢茜の親友。

 ☆古畑五十路
 日本映画界を代表する巨匠。『日本の日蝕』、『竜巻』、『逆らう』、『悪霊』、『鬼婆と四十人の盗賊』、『富士山』、『どがすかじゃん』、『女はこうした物語』、『藪医者』、『もういいよ』その他傑作多数。

 ☆伊佐坂難題(岩本修五郎)
 人気作家。劇団文豪座の発起人。古畑の友人で、『女はこうした物語』の原作者。故人。

 ☆梅町冬子
 文豪座の看板女優で、古畑組の一人。『あんたがたどこさ』にも出演。

 ☆馬場源太郎
 大谷あずさの母方の祖父。あまりの奇行ゆえ、文豪座の文芸部員を追われる。

 ☆美作六助
 文豪座出身の俳優。源太郎の親友で、かつてあずさが所属した児童劇団『若者たち』の主宰者。古畑組の一人。故人。

 ☆辰新太朗
 日本を代表する映画スター。『藪医者』出演で古畑と対立する。故人。

 ☆花房悟朗
 俳優。児童劇団『若者たち』で研鑽したのち、辰の弟子となる。『あんたがたどこさ』に出演。

 ☆金庭円内
 芸能プロダクション金庭プロ会長。浅草軽演劇時代から、有馬頓馬を敵視する。

 ☆小須田圭亮
 フリージャーナリスト。金庭の指示で、朝比奈光陽の薬物所持問題を厳しく追及する。

 ☆纐纈大八
 政治結社大日本大同団結社首領。東洋哲学者、陽明学者にして、日本政界の黒幕。

 ☆外木場道郎
 内務大臣。纐纈大八が主宰する研究会「日本の世を糺す会」の幹事。

 ☆伊勢貞睦
 警視庁特命特務課警視正。間部裕次郎のかつての上司。

 ☆三谷準
 戦前の名編集長。のち、作家となる。故人。

 ☆水無瀬陣平
 水無瀬準の祖父。作家志望で、三谷準を慕う。故人。

 ☆櫟康隆
 清隆の祖父。元公爵。1949年に謎の死を遂げる。

 ☆櫟秀隆
 清隆の大叔父。元伯爵。日本のオーケストラの生みの親の一人で、愛称は「親方」。故人。

 ☆桝川義英
 科学者。日本科学者平和会議議長。又四郎に襲撃される。

 ☆北条雅美
 『あかいはた』記者。

 ☆百合根徹
 作家。秀隆の弟直隆の養女だったことがある。『あかいはた』に「続・日本の青い霧」を連載する。

 って、ますます荒唐無稽、ならぬ狂頭夢傾に拍車がかかってきたような。
 はてさて、いったいどういうことになるのやら…。
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2009年01月27日

『カルタ遊び』の途中経過

 ちょこちょこと書き進めている『カルタ遊び』という戯作が、やっとのことで20章、原稿用紙55枚分に到達した。
 そこで、手の内を明かす、と言うよりも、自分自身の「交通整理」のために、各章、いったいどんな人物のポルトレイトになっているかを簡単に記しておこうと思う。

 1:木佐貫康一
 立志館大学経済学部3回生。

 2:三池守
 立志館大学文学部3回生。康一の友人。

 3:櫟清隆
 謎の男。

 4:漆原奈津子
 立志館大学国際交流学部3回生。康一の恋人。清隆となんらかの関係あり。

 5:大谷あずさ
 立志館大学文学部3回生。奈津子の友人。元子役スター。

 6:水無瀬準
 立志館大学文学部准教授。英米文学研究者。

 7:間部裕次郎
 タクシー運転手。元警視庁特命特務課刑事。

 8:槌田永生
 劇団MOBO主宰者。脚本家。テレビドラマ『あんたがたどこさ』の脚本を担当。

 9:木佐貫美佐子
 康一の母。『あんたがたどこさ』にはまる。

10:朝比奈光陽
 若手人気俳優。ファニー・カンパニー所属。薬物所持で『あんたがたどこさ』を降板。

11:二宮ひな子
 守の下宿、衣笠寮の管理人。

12:石母田七瀬
 帝都日報社会部記者。

13:有馬頓馬
 ファニー・カンパニー社長。

14:小林弥栄
 女優司八重子。頓馬の妻。早世。

15:四方晴子
 芸能プロデューサー。司八重子の後ろ盾にして親友。

16:木佐貫葉子
 康一の叔母。七瀬の親友。

17:宮路又四郎
 元高校教諭。政治結社大日本大同団結社会員。

18:八木沢茜
 図書館司書。七瀬、葉子の親友。

19:杉崎千加
 新橋ガード下の飲み屋「おちかさん」の店主。

20:西浦朋樹
 立志館大学文学部3回生。光陽の高校時代の友人。

 いやはや、ほんと荒唐無稽というか、狂頭夢傾というか…。
 はてさて、これからいったいどんな展開をたどっていくのやら。
 我ながら、頭を悩ましているところではあるのである。
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2009年01月05日

2009年の創作活動

 毎年ああしていこうこうしていこうと考えながら、結局その半分も実現できないままに一年を終えてしまっている状態がずっと続いているが、それでも、なんらかの見取り図を持って一日一日を送っていくほうが、何も計画しないでただ漫然と時の流れに身を任せているよりも、いくらかはましだろう。
 と、言うことで、2009年の年の始めにもあれこれそれこれと、今年の目標だのなんだのを立てたのだけれど、ここでは創作活動に関する事どもについて記しておくことにしたい。
(有言実行。人様にさらせば、さらに「やらなきゃ!」という気になるだろうしね)

 まず、長篇(350枚以上)と中篇(100〜150枚)を各一作品ずつ、短篇(30〜60枚)を三作品、執筆するというのが小説に関する目標で、いわゆる「途中下車」癖、「頓挫」癖を改めていかなければと強く思う。

 また、個人創作誌『赤い猫』は年三回(3月までと、7月、11月)発行したい。
 財政面での問題も含めて、様々な困難は予想されるが、一度発行を始めたことだもの、そうそう簡単にはやめたくない。
 皆様のご支援ご協力を心よりお願い申し上げます!

 あと、今年は評論や批評なども、系統だててじっくり執筆していこうと考えている。
 特に、雑誌等への積極的な働きかけを今まで以上に進めていかなければ。

 今年は、僕も不惑の年齢となる。
 実際には、迷い惑う日々がこれからも続くような気がするが、一歩一歩、自らの為したいと思うことを為し、為すべきと思うことを為す一年にしていきたい。
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2008年10月29日

ご連絡

 パソコンの調子が非常に悪化しているため、突然更新がストップする可能性があります。
 皆様、その旨何とぞご了解下さい。
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2008年08月18日

お詫びとお願い

 昨日、中瀬宏之宛のメールをどなた様からかいただいていたのですが、誤って削除してしまいました。
 当方の不手際を心よりお詫びするとともに、お心当たりの方はご面倒かと存じますが、再度中瀬宛にメールをお送りいただければ幸いです。
 本当に申し訳ありませんでした。
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2008年08月09日

『知り合いが来た』(明倫ワークショップにて書ける)

 正午過ぎ、京都芸術センターまで足を運び、昼ノ月/鈴江俊郎さんによる明倫ワークショップに参加してきた。
 内容は、参加者が戯曲を書いて、鈴江さんをはじめとした昼ノ月の面々がそれを読むというものだったが、予想していたよりも参加人数が少なく、本当はちょこちょこと書いてお茶を濁すつもりだったのだけれど、当てが外れてしまった。
 で、一時間半、苦心惨憺して捻り出したのが以下の通り。
 お笑いあれ…。


 タイトル:知り合いが来た

 登場人物:一ノ瀬達雄(いちのせたつお)
      内野 妙子(うちのたえこ)

   とき:1949年8月9日
  ところ:妙子の家


(激しい何かの音。一瞬の静寂。柱時計が時を刻む音。
 明転。蝉の鳴き声。遠くから陽気な歌謡曲が微かに聞こえる。
 一ノ瀬、妙子の家の玄関に立ち、タオルで頭や顔を拭う)

一ノ瀬:妙子さん。(間)おらっさんですか。

(しばらく待つが、返事はない)

一ノ瀬:しょんなかね。

(いったん帰ろうとして立ち止まり、再び戻って)

一ノ瀬:妙子さん。

(黙って、部屋の中を見続ける。と、背後から)

 妙子:一ノ瀬さん。
一ノ瀬:うわっ。

(妙子、首に巻いた手拭いを気にしながら)

 妙子:どがんしたとですか。
一ノ瀬:いや、こいは。(間)おらしたとですか。
 妙子:はい。花ば、お墓に。

(妙子、柄杓の入ったバケツを家の中に入れる)

一ノ瀬:ああ、おいも朝からすましてきましたけん。

(妙子と一ノ瀬、家の中に入る)

 妙子:中に入っとらせばよかったとに。
一ノ瀬:いや、そいは。
 妙子:遠慮すっことはなかじゃなかですか。

(妙子、室内に上がるが、一ノ瀬が上がり框に腰を下ろしたので、仕方なくそこに腰を下ろす)

一ノ瀬:最近は、具合のほうはどがんですか。
 妙子:よかことも悪かことも。

(妙子、ちょうど近くにあった団扇で一ノ瀬を扇ぐ。一ノ瀬、頭を下げる)

 妙子:いつもんごと身体はだるかですし、時々ずきんずきんて痛みますけど。

(と、言って首筋に手をやる)

一ノ瀬:おいも痛むとですよ。天気の悪か時なんか特に。
 妙子:ああ、はい。
一ノ瀬:秋月先生の言わすには、気圧の関係しとっとかなんとかて。
 妙子:気圧。
一ノ瀬:はい、ようとはわからんですけど。
 妙子:気圧。(間)すいません、お茶も出さんで。

(立ち上がりかける)

一ノ瀬:いや、よかですよ。そがん、気ばつかわんでも。
 妙子:ばってん。
一ノ瀬:いや、ほんなことよかとです。今日は、こいば持って来ただけですけん。

(一ノ瀬、カバンから缶詰やビスケットなどの食料品を取り出す。妙子、深々と頭を下げて)

 妙子:すいません。いつもこがんしてもろうて。
一ノ瀬:なんば言いよらすとですか。おいも内野にはいろいろと助けてもろうとったとですけんね。こんくらい当たり前じゃなかですか。

(妙子、仏壇のほうに視線を向ける。一ノ瀬、気づかないふりで)

一ノ瀬:そいに、おいも独りですけんね。こがん甘かもんばかりあっても。
 妙子:本当にすいません。

(妙子、一礼して立ち上がり、一ノ瀬の持って来た物を仏壇に備え、小さく拝んでから戻って来る)

 妙子:うちも一ノ瀬さんごとイングリッシュばしゃべれたらよかとですけど。
一ノ瀬:そがん、イングリッシュていうても、たいしたことはなかですよ。
 妙子:ばってん、しゃべるっことに間違いはなかでしょう。
一ノ瀬:片言ですたい。アイ・アム・ウィドゥワー。アイ・リヴ・イン・ナガサキ。アイ・ラヴ。(間)アイ・ラヴ。

(妙子、怪訝そうな表情で一ノ瀬を見る)

一ノ瀬:あっ、いや、なんも。
 妙子:やっぱりすごかですねえ。(間)一ノ瀬さん、評判ですもんね。
一ノ瀬:評判、おいがですか。
 妙子:はい。一ノ瀬さん、イングリッシュのおかげで羽振りんよかて。
一ノ瀬:羽振りんよか。
 妙子:はい。
一ノ瀬:羽振りんよかて、だいがそがん馬鹿んごたっことば言いよっとですか。

(一ノ瀬、立ち上がる)

一ノ瀬:おいはそがんでもせんばしょんなかけん、あがんことばしよっとですよ。だいが好きこのんであがんことばすっですか。おいだって、家族ばみんな殺されたとですよ、そいばってん。そいばってん。(間)いや、こいは。(間)すんません。

(一ノ瀬、深々と頭を下げる)

 妙子:うちこそ、すいません。

(妙子も深々と頭を下げる)

 妙子:(間)お茶ば出しますけん。あんまり冷えとらんですけど。

(妙子、立ち上がる)

一ノ瀬:いや、よかですよ。
 妙子:ばってん。
一ノ瀬:いや、ほんとによかとです。半までに三菱に行かんばですけん。
 妙子:そがんですか。
一ノ瀬:はい。

(柱時計が鳴り始める。妙子と一ノ瀬、柱時計を見つめる。柱時計は十一回鳴る)

 妙子:(長い間)今年も、暑かですね。

(一ノ瀬、妙子を見る。
 暗転)


 *若干手直しをしました。
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2008年03月27日

『万寿寺通騒動記』に関するメモ

 連作『万寿寺通騒動記』の進捗状況だけど、予想以上に長めになったとはいえ、第2篇(2月の話)『鬼が来た』は、ようやく終わりが見えて来た。
 たぶん、第1稿は4月第1週までに完成させることができるんじゃないだろうか。
(筆入れ地獄が恐ろしいけども…)

 で、そろそろ第3篇(4月の話)『春は自転車に乗って』のプロットについて考えていこうかなと思っているところである。
 魚に説教をする…、じゃない魚に教えを請う人物が出てくることは確かなんだけど、他の部分がね。

 あと、『隅の老人』を第5篇(8月の話)にまわしてしまったせいでどうしようかと迷っていた第4篇(6月の話)を、今日思いついた。
 『ウクレレを持った渡り鳥』という、その名もずばり、日活アクション映画のパロディがそれで、『用心棒』や『椿三十郎』的な要素も多分に加わるはず。
 もちろん舞台は万寿寺通だし、連作なので、これまでの作品やこれからの作品ともそれなりに関係しているのもミソだ。

 さてさて、如何なりますことやら…。
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2007年08月04日

おめでとう

 HAPPY BIRTHDAY TO YOU!
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2007年05月20日

備忘録

 『恋文』の感想をアップしたところ、古い知り合いから電話がかかってきて、お前は関千恵子が大好きだと記しているが、他に大好きな女優はいないのかと問うてくる。
 まあ、好き好き大好きったって、あくまでも相手は「女優」とわきまえた上でのことだから、何にも恥じることはない。
 以下知り合いに答えたところをざざっと並べておきたい。
(ちなみに、この知り合いは関千恵子を知らなかった)


 で、アイウエオ順で、占部房子、小鹿みき、小林聡美、杉葉子(『亡くなった塩沢ときは、この人とニューフェイスの同期だったそうだ)、関千恵子、角替和枝、西田尚美の7人なのだが、知り合いには、お前の趣味はちっともわからないと呆れられた。
 まっ、大谷崎じゃないけど、自分のことは「われより他に知る人ぞなし」ってことだ。
 だいたい、実人生で好きになる相手とは話が別だもの。
 しょせんはざれごとじゃござんせんか?
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2007年04月11日

村上冬樹翁亡くなる

 俳優の村上冬樹翁が亡くなった。95歳。
 年齢を考えれば仕方がないこととはいえ、昨日、『生きる』を観たばかりということもあり、なんとも言えない気分になる。
 また一人、大好きな役者さんが亡くなってしまった。

 なお、村上さんに関しては、昨年8月、こうしたことがきっかけで、所属事務所オフィスジョイ様からこのようなお話をうかがっていた経緯もあり、先ほど、ご迷惑は承知の上で再びお電話させていただいた。
 お話によると、村上さんは『マイ・ボス・マイ・ヒーロー』の打ち上げにも元気に参加されていたが、その後腰痛を訴えられ入院、胃癌のため4月5日に亡くなられたとのことである。
(お忙しい中、お時間を割いていただいたオフィスジョイ様には心よりお礼を申し上げます)

 深く深く深く深く深く深く、深く黙祷。
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2006年10月20日

フジタク亡くなる

 フジタクこと、俳優の藤岡琢也が亡くなった。76歳。
 数多くの映画作品やテレビドラマで活躍した他、「サッポロ一番」のCMでも知られた。
 また一人、森繁翁子飼いの役者が鬼籍に入ったということでもある。
 深く、深く黙祷。
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2006年08月08日

女の子バトン・改変版

 こちらからいただいたバトンに答えてみたいと思います。

1.あなたが考える女性の特権とは?
 いろいろあると思います。
 男性には男性の「特権」があるように。

2.あなたが「自分は女だなぁ」と思う瞬間は?(←自分の女っぽい所答えて!
 ううん、あんまり考えたことがないですね。
 もしかしたら、そういう風に考えているところかも。

3.女友達と男友達、どっちが多い?
 明らかに、女友達。

4.好きな人の前では女度が増す?(←スルーして可。何か言いたい人は是非。
 スルーします。

5.結婚式ではウエディングドレスを着たい?(←着させたい?
 相手次第ですね。
 個人的には、あんまりはではでしい結婚式(披露宴)はやりたくないんですけど。

6.一生独身ってありだと思う?(←男の独身、女の独身どっちでもイイや。
 ありだと思います。
 人生いろいろ!

7.雑誌の占いは、つい読んでしまう?
 占いが載っている雑誌ってあんまり読まないですが。
 載ってても、読まないですね。

8.昔、ジャニーズにハマッたことは?(←ジャニーズにハマる25以上の女ってどうよ。
 ハロプロにハマる25以上の男ってどうよ。

9.男言葉を使うのに抵抗はある?(←男言葉を使う女ってどう思う?
 その人にあってれば、男言葉だろうが宇宙の言葉だろうが、いいと思います。

10.女性であることを恨んだことは?(←男性であることを恨んだことってある???
 ありません。
 あっ、映画館のレディースデイは、ちょと悔しいかなあ。

11.もう一度生まれ変わるなら女性がいい?
 生まれ変われるのなら、女性もいいですね。

12.あなたが分析するあなたの女性度(10段階)は?(←この質問「???」なのでスルー可
 どうなんでしょう?
 中性的とは、よく言われますが。
 と、言うことで半分の5にしておきます。

 おそまつさまでした。
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2006年07月14日

高校生バトン

 こちらからいただいた「高校生バトン」に答えたいと思います。

1  部活動は何をしていましたか?
 3年のはじめまで放送部。
 その後、音楽部(コーラス部)の準部員的な存在になる。
 他に、演劇部の公演にも出演したりもする。

2  委員会は何に入っていましたか?
 ホームルーム委員を1期。
 図書委員を2期。
 美化委員を1期。
 他に、生徒会の会長や生徒総会の議長も務める。
(「ただのいちびりや!」、と呼ぶ声あり)

3  高校時代、何人の人と付き合っていましたか?
 ううん、ノーコメントということで。

4  放課後はどのように過ごしていましたか?
 部活や委員会活動。

5  放課後、何回呼び出しをくらいましたか?
 呼び出されたことはなかったはず。
 規則はしっかり守るが、あれこれと文句を言う生徒だったので、先生たちには煙たがられていた記憶が。

6  アルバイトはしていましたか?
 残念ながら、していない。

7  進路相談は順調でしたか?
 志望校は2年生の時に決めており、一応順調か?
 ただ、3年の時の担任が、なぜか数学の教師で、国公立を受けろ国公立を受けろとやかましく、非常にうっとうしかった。

8  文系・理系のどちらでしたか?
 文系。

9  高校時代の良き思い出は?
 いろいろあって数えきれないほど。

10 高校時代の悪き思い出は?
 9に同じ。
 放送部の人間関係(派閥争い)がぐちゃぐちゃで、結果として追い出された形になったことが、一番に悪い思い出か。

11 高校生のイメージは?
 質問の答えにはなっていないが、自分自身、高校時代に比べておおもとの部分はあまり変わっていないなあ、と思っている。

12 あなたが高校生時代に得たことは?
 これまたいろいろあって、数えきれない。

13 高校生に戻ってもらう人にバトンを
 お望みの方はご自由にどうぞ。

 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 23:01| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月01日

おやすみなさい!

 予定通り、京都芸術センターの「明倫ワークショップ」に参加。
 その後、ハラダリャン、藤本隆志さん、勝二繁君や参加者の人たちと喫茶店で話しをし、さらに遅めの夕飯をとったりして、帰宅。
 シャワーを浴びて、ようやく一段落を着いたところ。

 で、早速寝床に潜り込もうと思います。
 今日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
(コメントのレスは、後刻付けさせていただきます)
posted by figarok492na at 03:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月30日

バトン○○○

 こちらからいただいたバトンにお答えすることにする。
 で、バトンの内容は、問いの○○○に、いただいたお題を当てはめて答えるというもので、当方へのお題は「クラシック」である。

1:PCもしくは本棚に入ってる「クラシック」
 PCには入っていませんが、本棚にはめいっぱいクラシックが入っています。
(クラシック音楽だけではなく、文学としての「古典」も)

2:今妄想している 「クラシック」
 今妄想している…。
 観損ねてしまった、東京二期会のフランツ・コンヴィチュニー演出による、モーツァルトの『皇帝ティトゥスの慈悲』でしょうか。
 これは、本当に面白かったみたいですね。
 残念。

3:最初に出会った「クラシック」
 なんでしょうね?
 自覚的に「これは凄い!」と思ったのは、ベートーヴェンの第9です。
 あと、文学的には、中学生の時に読んだアナトール・フランスの『神々は渇く』<岩波文庫>でしょうか。

4:特別な思い入れのある「クラシック」
 ちょっとひねってジュディマリの『クラシック』、と答えておきます。

5:あなたにとって「クラシック」とは
 とうてい乗り越えられないもの。
 規範、でしょうか。

6:バトンをまわしたい人6人とそのお題
 申し訳ありませんが、いつもの如く、人見知りゆえここでおしまいということにしたいと思います。

 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 14:03| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月19日

怒らない怒らない

 今さっき、非常に腹立たしいことがあった。
 全く、人を●●にするのもいいかげんにしろ、と一喝したいところだったが、そこはぐっと我慢した。

 怒らない怒らない。
 もっと、怒るべきことにこそ怒らないと!
posted by figarok492na at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

またエラー!

 いい加減にしろよ、ラブログ!
posted by figarok492na at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

またか!

 エラーでまた記事が消えてしまった!!
 腹立つなあ!!!
posted by figarok492na at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

「うにょへにょ」の効用

 先日、ある小劇場系の劇評ブログを筆刀両断する際に、僕は、「うにょへにょうにょへにょ」ともったいをつけて、といった趣旨の表現を行なった。
 僕の、ある劇評ブログへの評価自体は変わらないものの、「うにょへにょ」型の文章、特に批評文をじゅっぱひとからげにして切り捨てるのもどうかと思ったので、一文ものしてみることにした。

 まず、「うにょへにょ」型の批評文のもともとの意図については、充分留意しておくべき必要があると、僕は思う。
 つまり、「うにょへにょ」型の批評文には、面白いとか愉しかったという表現を繰り返すことによって、批評すべき対象を「単純化」することを回避したいという狙いがある訳だし、さらには、面白いとか愉しかったという、日常的に使われている言葉を、無自覚無批判に使用することへの危機意識も、そこにはこめられているのである。
 また、あえてくだくどくだくどとした文体を仕掛けることによって、読み手の側に、立ち止まって考える機会を与えようという意図が、「うにょへにょ」型の批評文にあることも明白だろう。

 確かに、単純「明快」な言葉のら列や、流れるような文章展開は、読み手の側をすぐに「わかった」気にはさせても、かえって、表層的な理解に留めたり、事の本質から遠ざけたりする結果に陥らせかねない危険性を秘めている。
 だから、批評する対象と書き手である自分自身、そして読み手の側との強固な共通認識、共通理解を創り出すために仕掛けられた「うにょへにょ」型の批評文の存在は、一概に否定すべきものではないし、それどころか、単純、と言うより「単細胞」的な言説が蔓延しつつある現在の日本社会においては、少なからぬ意味を持ってくるとも考えられる。

 だが、多くの「うにょへにょ」型の批評文が、果たして、そうした本来の意図や意味合いのもとに書かれているのかどうかは、僕には、はなはだ疑わしい。
 自分自身の文章の稚拙さを糊塗する手段になっている、とまで言い切っては意地悪に過ぎるかもしれないが、少なくとも、そうした「うにょへにょ」型の文体が、一種の常套手段として、無批判に利用されていることは否定できないのではないだろうか。
 もしそうだとしたら、そんな「うにょへにょ」型の批評文は、先に記した、面白いや愉しかったのら列と、何の変わりもない。
 まさしく、無用の長物、ならぬ無用の長文だ。

 結局、重要なことは、読み手の側が、「うにょへにょ」型の批評文であろうと、単純「明快」な批評文であろうと、自覚的批判的に厳しく対峙するということではないか。
 そうすることぬきに、批評者の、そして批評される対象そのものの「変化」は期待できないと、僕は強く考える。

 最後に、僕個人としては、できうる限り単純「明快」な言葉を駆使しながらも、「うにょへにょ」型の文章と同等の、「含み」や「仕掛け」の多い文章を書いていけたらと思っている。
posted by figarok492na at 13:59| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする