2025年10月18日

ベルンハルト・クレーが亡くなった(CLACLA日記)

 4連休の3日目。

 どんよりとしたお天気の一日。
 僅かに青空が見えてもいたが。
 で、夜になって雨が降る。

 じめじめむしむしとして、あまり快ならず。
 季節の変わり目、皆さんくれぐれもご自愛くださいね。

 気圧と湿度のダブルパンチ!!


 ドイツ出身の指揮者、ベルンハルト・クレーが亡くなった。
 1960年代から活動していたので、まだ89歳だったのかと少し驚く。
 先日亡くなったクリストフ・フォン・ドホナーニより少し下の世代にあたる。
 リューベック市立歌劇場の音楽総監督を振り出しに、旧西ドイツのオーケストラのシェフとして活動の場を拡げ、のちにヨーロッパ各地で活躍した。
 NHK交響楽団や東京都交響楽団に客演するなど、来日回数も少なくなかった。
 LP時代の1970年代、ドイツ・グラモフォン(旧東ドイツのエテルナ)からオペラやハイドンの交響曲などがリリースされていた。
 クレーの実演といえば、ドイツ・ケルン滞在中の1993年10月30日に、レーヴァークーゼンのホールで当時二度目の首席指揮者を務めていたハノーヴァーNDRフィルとの公演に接したことがあった。
 トーマス・ツェートマイアーをソロに迎えたベルクのヴァイオリン協奏曲とシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」というプログラムで、オーソドックスな手堅い音楽づくりだったと記憶している。
 クレーはまた、ソプラノ歌手のエディト・マティスの夫としても知られていて、実演レコード両面で多く共演していた。
 そのマティスは、今年2月に亡くなったばかりだ。

 議員の定数削減をぶち上げて、政治と金の問題に頬かむりをした維新は、結局高市内閣には入閣しないらしい。
 流石は癒党である。
 そういえば、維新の西田薫衆議院議員の疑惑がさらに取り沙汰されているが、定数削減より何より、自民と維新の金まみれ汚れまみれの議員が辞任するのが先ではないか。
 どうにもおぞましいかぎり。

 ガザ地区の状況が心配だ。
 今日も人が殺され続ける。

 馬鹿に付ける薬はない。
 馬鹿を支える者こそ一番の馬鹿だ。
 一番の馬鹿にはなるまい。
 そのためにも、記憶力、読解力、判断力を一層鍛えていかなければ。
 そして、目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。


 昨夜、amazon music unlimitedでトマシュ・リッテルが3種類のフォルテピアノを弾き分けたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第1番、第18番、第30番を聴き、仕事関係の作業を進めたのち、3時少し前に寝床に就く。
 リッテルのアルバムは、楽器の音色の変化とベートーヴェンの創作の変化が重なり合って、実に興味深い。
 もちろん、そうした音楽史的な価値ばかりでなく、リッテルの精度の高い演奏も魅力的だが。


 9時過ぎに起きる。

 午前中から午後にかけて、amazon music unlimitedでドミトリー・リス指揮ウラル・フィルが演奏したチャイコフスキーのマンフレッド交響曲を聴き、イングリット・フリッターと準・メルクル指揮スコットランド室内管弦楽団が演奏したショパンのピアノ協奏曲第2番と第1番を聴きながら、仕事関係の作業を進める。

 小泉信一の『スターの臨終』<新潮新書>を読了する。
 末期の癌と向き合っていた著者が、各界のスターたちの死と生について綴った文章をまとめた一冊。
 著者は、この本の編集中に亡くなった。
 続けて、川口則弘の『文芸記者がいた!』<本の雑誌社>を読み始める。


 14時過ぎに外出し、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。

 帰宅後、amazon music unlimitedでベルンハルト・クレー指揮リンツ・ブルックナー管弦楽団他が演奏した管弦楽名曲集『オーケストラル・スペクタキュラー』を聴き、フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマ交響楽団が演奏したペトラッシの管弦楽のための協奏曲第4番、第5番、第6番を聴きながら仕事関係の作業を進めたり、今後の創作について考えたり、『文芸記者がいた!』を読み進めたりする。
 『オーケストラル・スペクタキュラー』は、残念ながらスペクタキュラーの部分ではまったく盛り上がりに欠ける。
 ただ、オッフェンバックの歌劇『ホフマン物語』の舟歌、プッチーニの歌劇『マノン・レスコー』間奏曲、バーバーの弦楽のためのアダージョという静謐でしっとりとした音楽はなかなかの聴き応えだった。
 ならば、例えば『ロザムンデ』の間奏曲だとか『夏の夜の夢』の夜想曲だとか、そうした曲に特化したアルバムにすればよかったのにと非常に残念でならない。


 夕飯後、amazon music unlimitedでロヴロ・フォン・マタチッチ指揮チェコ・フィルが演奏したコルテのフルートの物語を聴き、NHK・FMの『クラシックの迷宮』を聴きながら仕事関係の作業を進めたり、『文芸記者がいた!』を読み進めたりする。
 『クラシックの迷宮』は「戦後前衛の熟れた果実〜ルチアーノ・ベリオ生誕100年〜」と題して、ベリオの特集が組まれていた。

 入浴後、実家に電話をかけたがつながらず。
 仕方ない。
 その後、amazon music unlimitedでマタチッチ指揮チェコ・フィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」とワーグナーの楽劇『神々の黄昏』組曲を聴き、NOVOカルテットが演奏したショスタコーヴィチの弦楽4重奏曲第8番、ヴェステルゴーのHjerteblad、ニールセンの弦楽4重奏曲第1番を聴きながら仕事関係の作業を進めたり、今後の創作について考えたりする。
 マタチッチとチェコ・フィルのエロイカは、LP時代に日本コロンビアの廉価盤を買ってよく聴いた。
 小気味いい演奏。
 一方、ワーグナーは豪快豪壮な演奏で、圧倒される。
 これは実演で聴きたかった。


 今日は、甘いものはほんの少しだけ食す。
 なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!

 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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