グイド・カンテッリ指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏したドビュッシーの交響的断章『聖セバスティアンの殉教』、夜想曲から雲と祭り<WARNER>を聴く。
前者は1954年6月の、後者は1955年8月の、それぞれモノラル録音である。
いずれの曲もリリカルさとノーブルさに欠けていない。
『聖セバスティアンの殉教』終盤での清澄さの中に潜んだ官能性や、雲の後半の艶やかさは特に印象深い。
とともに、カンテッリはドビュッシーの音楽の持つリズミカルな動き、躍動性も的確に捉えている。
祭りなどその最たるものだろう。
フィルハーモニア管弦楽団の機能性も十分に発揮されていた。
2024年03月31日
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