CDで山田一雄指揮大阪センチュリー交響楽団が演奏したとても密度の濃いベートーヴェンのエロイカ交響曲のライヴ録音を聴いたので(ちなみに、この日のコンサートに僕も足を運んでいた。ここまで凄い演奏とはあのときは思ってもいなかった。そして、ヤマカズさんの実演にもっと接することができると思っていた)、息抜きが欲しい。
ということで、フィラデルフィア木管5重奏団が演奏した『パストラーレ』というアルバム<SONY>を聴く。
収録曲は、グレインジャーのウォーキング・チューン、ポール・デ・ウェイリーのオーバード、パーシケッティのパストラル、シューベルトの『ロザムンデ』から、ストラヴィンスキーのパストラーレ(1923年版と1933年版)、ピエルネのパストラーレ、ジョリヴェのクリスマスのパストラル、ミヨーの2つのスケッチ。
録音当時の「現代音楽」が大半を占めているが、いずれも耳なじみは悪くない。
フィラデルフィア木管5重奏団は、フィラデルフィア管弦楽団のメンバーによる腕扱き集団だけど、1950年代末から60年代初頭にかけての録音ということで、リマスタリングを経てもなお若干音の古さが気になるか。
音がへなっとしたというか、ちょっとへっぽこな感じになってしまうのだ。
ストラヴィンスキーの23年版にソプラノのジュディス・ブレゲンが加わっているほか、同じ曲の33年版には弦楽器、別の曲ではハープも加わっているが、こちらは記載がなかった。
十分な息抜きにはなった。
それにしても、桂枝雀師匠じゃないが、緊張と緩和は大事だなあ。
メリハリはきちんとつけていかないと。
2024年03月17日
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