密度の濃いブラームスを聴いたので、ちょっと気楽に聴ける音楽をということで、フランス出身のピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデとアメリカのミュージシャン、マイケル・ファインスタインによるアルバム『ガーシュウィン ラプソディ』<DECCA>を選ぶ。
先月リリースされたばかり。
トラック1〜11は、ティボーデとファインスタインが2台のピアノで弾くガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーの冒頭部分で始まり、途中ファインスタインの弾き語りをまじえつつラプソディ・イン・ブルーのラストで〆るというノンストップ風。
以後も、ガーシュウィン・スタイルにアレンジされたユーマンスの『二人でお茶を』やおなじみのナンバーのアレンジなど、耳なじみのよい音楽が続く。
これまでにもビル・エヴァンスやデューク・エリントンのアルバムをつくっているティボーデだけに、いわゆるクラシック的なノリの重さはない。
ただ、パリのアメリカ人ならぬニューヨークのフランス人的な上品さというのか、雰囲気の違いをちょっと感じないでもなかった。
もちろん、それで醒めてしまうようなこともなかったが。
ファインスタインは少ししゃがれた感じの声質で、なんとも艶っぽいボーカル。
気分転換にぴったりだ。
2024年03月15日
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