吹奏楽、いわゆるブラバンとなると積極的に聴こうとはしないのに、木管5重奏をはじめとした木管アンサンブルは大好きでよく聴いている。
今回は、ウィーン管楽ゾリステンが演奏したシェーンベルクの木管5重奏曲<DG>を聴いた。
シェーンベルクが十二音技法を駆使した作品だけに、旋律そのものとしてはとらえどころがない。
ただ、ソナタ形式という古典的な構成を持っていることもあって音楽のつくり自体に関しては、そうわかりにくいものでもないと思う。
また、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンという個々の楽器の音色がよく活かされている点も興味深かった。
フルートのヴォルフガング・シュルツやクラリネットのペーター・シュミードルら、ウィーンの腕扱きたちによる演奏も抜群の出来だ。
1976年の録音だが、音質の古さは一切ない。
非常にクリアである。
2024年03月02日
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