グイド・カンテッリがフィルハーモニア管弦楽団と遺した録音の中から、ファリャのバレエ音楽『三角帽子』組曲第2番<WARENER>を聴く。
ここでもカンテッリはオーケストラをよくコントロールして、ドラマティックな音楽を生み出している。
ラストに向けてテンポが速まり熱量も高まっていくが、我を忘れることなく均整を見失わない終幕の踊りなど、特にカンテッリの面目躍如である。
とともに、粉屋の踊りなど、この作品の持つ翳り、アイロニーといったものも的確に表現されていることも忘れてはなるまい。
返す返すも彼の早世が残念でならない。
2024年02月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック