2024年02月21日

今日聴いた音楽から@(2024/2/21)

 ドイツ放送フィルが進めているドヴォルザークの交響曲全集から、今年リリースされたばかりの第7番と第8番<SRW>を聴く。
 もともとはカレル・マーク・チチョンの指揮で始められた録音だが、日本フィルの首席指揮者としても有名だったピエタリ・インキネンが今は引き継いでいる。
 第7番と第8番も、そのインキネンの指揮。
 インキネンはオーケストラのコントロールに秀でた指揮者だが、このアルバムでもそうした彼の特性がよく発揮されていた。
 まず第7番は、この曲の構成的な堅固さを真正面からとらえた演奏で、全篇間然としない。
 第3楽章のリズムもキレがよい。
 一方、第8番は強弱緩急のメリハリが一層効いている。
 第3楽章の牧歌的美しさも巧く表現されているし、この交響曲のぎくしゃくとして突拍子のない感じも巧く出ていた。
 ザールブリュッケンとカイザースラウテルンの放送オケが合併してできたドイツ放送フィルは、ソロとしてもアンサンブルとしても精度が高い。
 派手さはないが、手堅く充実したアルバムである。
posted by figarok492na at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック