ルチアーノ・タランティーノが弾いたピアッティの無伴奏チェロのための12の奇想曲を<BRILLIANT>聴いた。
ピアッティは1822年に生まれ1901年に亡くなったイタリアのチェロ奏者。
パガニーニの24の奇想曲はもちろんのこと、テレマンの無伴奏フルートのための12の幻想曲、そしてヨハン・セバスティアン・バッハの無伴奏チェロ組曲を意識したと思しき構成の作品だ。
同時に2つの音が鳴る重音奏法など、様々な、かつ高度な技巧が試された小品集で、言葉自体はわかりやすいのだが、急に脱線脱臼したりしてとらえどころのない、同時代のイタリアというより南欧の作家が書いた短い散文を読んでいるような不思議な気持ちになる。
タランティーノのサイトなどの写真を見る限りエンドピンのついたチェロを手にしているが、もしかしたら弦はガット弦を使用しているかもしれない。
上述した重音奏法もあって、けっこう塩辛い音がする。
なんとなく玄妙な雰囲気のする音楽だ。
2024年01月24日
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