2020年01月19日

THE GO AND MO'S 黒川寄席vol.1

☆THE GO AND MO’S 黒川寄席 vol.1

 出演:黒川猛
(2020年1月19日14時開演/スタジオ松田の家)


 THE GO AND MO’Sの黒川猛さんが、旧知の松田裕一郎さん宅1階のスタジオ松田の家で毎月1回ずつ新たな企画を始めるというので早速足を運んだ。
 題して、黒川寄席!
 創作落語を二本ずつ演じていこうという意欲的な企てである。

 で、一本目は「蜘蛛の糸」。
 ごぞんじ芥川龍之介の名作を落語に仕立て直したものだ。
 閻魔様の前に現れたカンダタならぬカンダタカシ(往年の名脇役神田隆じゃないよ)だったが、なんと死神のミスで2年も早く死ぬことになってしまったと。
 それならすぐさま現世に戻してほしいところだけれど、残念ながら一度地獄へ行ってお釈迦様に助けてもらわなければならないと閻魔様は言う。
 仕方がないので地獄に向かったカンダタカシだったが、善行の少ない彼に与えられる脱出アイテムというのが揃いも揃って…。
 まずもってお釈迦様が次々と落とすアイテムのチョイスに捻りがあるし、必死のぱっちの黒川さんの様がまたおかしい。
 大いに笑う。

 続いて、二本目は「落とし物」。
 財布を持たない人間ゆえ、去年二回もお札を落としてしまったとマクラで語ったのちの本題は、封筒に入った5万円を拾った男の葛藤を描いた作品。
 心のうちの悪魔と天使(?)のキャラクター付けが面白く、中盤以降の天使(?)の妄想ぶりには、古典の「湯屋番」を想起したりもする。
 ラスボス登場の感もあるサゲにも納得。
 もちろん黒川さんのこと、善悪てななんだなんて大上段に振りかぶることは全くないけれど、二本の創作落語に繋がるものもあって、その点でも存分に愉しめた。
 〆て40分程度。
 ああ、面白かった!!!

 日曜の午後のひととき、ご都合よろしければ皆さんもぜひ!
 Vol.2は、2月9日14時開演の予定です。
posted by figarok492na at 16:13| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。