GYAO!で無料配信されている『新・必殺仕置人』を毎日一話か二話ずつ観ている。
だって、面白くって仕方がないんだもの!
今日は、第6話の「偽善無用」。
メインのゲストは、清川虹子。
我が身が罪人になろうとも、お店(たな)を奪い、夫の命を奪い、おまけに娘(吉本真由美)の心まで奪った男(森下哲夫)一味の仕置を願う母親を直球勝負で演じ切る。
その強さと弱さ、存在感十分だ。
が、中村主水とのやり取りに、「現役」の女としての生々しさがふと垣間見えたりもして、後年の『復讐するは我にあり』や『楢山節考』を思い出したりもした。
きれいはきたない、きたないはきれい。
一方、森下哲夫は時代劇から現代劇と活躍中…。
と書こうとして調べてみたら、なんと今年の2月に73歳で亡くなっていた。
若い頃はこの偽善そのもののような男、後年は老中や何々奉行といった能吏、現代劇では刑事や裁判官、官僚、医師、教諭といったインテリっぽい役回りをよく演じていたけれど、どこか内面の狂気を感じさせる役者さんでもあった。
そうした部分は、確か特撮物の悪役で発揮されていたのではないか。
深く、深く、深く、深く黙禱。
ヒロイン役の吉本真由美は関西を基盤にした役者さん。
関西繋がりでいえば、押し込み強盗の頭目役の田畑猛雄もそう。
関西芸術座出身で、これまた時代劇現代劇と関西制作のドラマに多く出演している。
最近では、三浦友和と共演した福屋工務店のCMが印象深いか。
それにしても、残すところ無料配信はあと4話。
ちょっと哀しい。
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