2019年05月28日

第74回座錦湯

☆第74回座錦湯

 出演:桂文五郎さん、笑福亭笑利さん
(2019年5月27日20時開演/錦湯)


 5月下旬というのに夏かと思うほどの暑さが続く京この頃。
 それでも、夕方頃から少しは涼しくなってきたか。
 今夜は無事時間を確保できたので、錦湯さんへと足を運ぶ。
 74回目となる座錦湯は、差配の桂文五郎さんに、久しぶりの登場となる笑福亭笑利さんのお二人の出演だ。
 ちなみにお客さんのほうは、常連さんにリピーターさん、そして別のお客さんに偶然誘われてという京都を旅行中の方が顔を揃えていた。

 冒頭のトークでは、近況報告も兼ねて、ここのところの落語家としての活動状況を語って大いに盛り上げた。

 さて、頃合いのよいところで文五郎さんが高座へ。
 マクラは近況報告をさらに詳しく。
 約40年ぶりに復活した祇園花月での「はなしか団地」の模様などが語られる。
 で、今夜は「船づくし」という趣向で文五郎さんの本題は『兵庫船』。
 なぞかけなど、喜六と清八をはじめとした船上の人々の掛け合いが肝となる噺で、文五郎さんはぽんぽんぽんぽんぽんぽぽんとテンポよい口演だ。
 ところどころ挟まれる、文五郎さんの「懐疑の念」も薬味というか、よいくすぐりになっていた。

 トリは、笑利さん。
 能楽師の安田登さんとのお付き合いの中で演じることとなった『船弁慶』のネタおろしである。
 マクラでは、落語のもととなった『船弁慶』の梗概に加え、能そのものについても簡単な説明が行われていた。
 ちなみに、同時代の文献資料から考察するに、昔の能は現在よりも相当速いテンポで演じられていたのではないかということだ。
 クラシック音楽にピリオド奏法、ピリオド・スタイルがあるように、能楽でもそうしたオーセンティックな上演が行われることがいずれあったりして…。
 錦湯さんでの『船弁慶』といえば、名は体を表すじゃない、体は藝を表す的な桂恩狸さんの大柄、かつ登場人物が強烈でアグレッシブな口演が印象的だけれど、笑利さんはネタおろしということもあってか、丹念、かつ緩急強弱の間合いをしっかり取りながらの噺運び。
 とともに、登場人物が人好かれするというか、人を惹きつける感じも笑利さんらしいと感じた。
 上述した本番の企画のほうも気になるところだ。

 と、落語二席をたっぷりと愉しみました。
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 00:58| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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