2019年05月09日

ほそゆきのパイロット版18

☆ほそゆきのパイロット版18


映画 星の守りびと

原案/脚本  綾波悟郎(平原平次)

登場人物

星井守      主人公。高校生。
宙美奈代     ヒロイン。守の同級生。
愛野國士     高校生。守の友人。
星井新一     守の伯父。
星井薫子     守の伯母。
愛野國臣     國士の父。宇宙防衛隊長。
大和猛三     日本国総理大臣。
武蔵瑞穂     日本国内閣官房長官。
東郷平次     日本国宇宙防衛大臣。
剛力梅太郎    日本国科学エネルギー大臣。
小松右京     Mプロジェクト代表。
キムチャンゴン  ピョンヨン星将軍。
プクチンスキ   ロシミン星大総統。
トントンファ   チョアン星首席。
曽利玄太     毎朝新聞記者。スパイ。
丸田葛生     日本労農党委員長。スパイ。
尾崎穂積     守のクラスの担任。スパイ。
星井保      守の父。科学者。Mプロジェクト提唱者。
星井海      守の母。
その他大勢



 宇宙。星々が煌めく。
 蒼い星地球。

男の声(ボイスチェンジャーで声が低くなっている)
 守よ、お前は今眠りについている。
 なんと健やかな寝顔だろう。
 よい夢を見ているのか、守。
 広大な宇宙(そら)の燈台、母の夢を。
 ああ、だが守よ、お前はもう目醒めなければならない。
 なぜなら、お前が住む星は、お前が住む国は、今や破壊破滅の危機に晒されているのだから。
 この美しい宇宙(そら)には、しかし、お前が思いもつかぬ悪逆非道の者たちが住んでいるのだ。
 ピョンヨン星。そしてそのピョンヨン星を裏で操るチョアン星にロシミン星。
 この者どもは、私たちの尊い星地球を、私たちの尊い国日本を攻め滅ぼそうとしている。

 キムチャンゴン、プクチンスキ、トントンファが手を携えるカット。

男の声
 しかも、私たちの尊い地球では、私たちの尊い日本では、彼ら悪党の手先となって恥じぬスパイが日夜破壊工作を進めてもいる。

 深夜、黒づくめの男たちが、鉄道の線路のボルトを抜いているカット。
 続いて、電車が脱線するカット。
 水道局員の格好をした男が、水道に怪しげな薬品を投げ込むカット。
 続いて、人々が水を飲んでもだえ苦しむカット。

男の声
 おお、なんと恐ろしいことだ。
 おお、なんと嘆かわしいことだ。
 守よ、もはや眠っているときではない。
 守よ、早く目醒めよ。
 守よ、早く覚醒せよ。
 守よ、早く立ち上がれ。
 この危機から、私たちの尊い地球を、私たちの尊い日本を救わねばならぬ。
 それができるのは、守よ、お前だけなのだ。
 お前の身体に秘められた崇高なる、神秘なる、強大なるエネルギーこそが、全てに打ち勝つのだ。
 打ちてし止まん。
 守、守、守、お前こそ星の守りびと。

 太陽の光に日の丸の旗がオーバーラップする。

タイトル 星の守りびと
posted by figarok492na at 22:49| Comment(0) | 創作に関して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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