2019年03月31日

三遊亭はらしょう京都公演

☆三遊亭はらしょう京都公演

 出演:三遊亭はらしょう
 ゲスト:ロシュフォール姉妹
(2019年3月31日14時開演/京都アンテナカフェ&スペース御所西)


 かつてハラダリャンの名で京都小劇場界に嵐を巻き起こした男、三遊亭はらしょうが京都にやって来る、やあ、やあ、やあ!!!
 ということで、「三遊亭はらしょうin名古屋・神戸・京都 2019春のドキュ落まつり」のうち、千秋楽ともなる京都公演を観に京都アンテナカフェ&スペース御所西まで足を運んだ。
 ちなみに、京都アンテナカフェ&スペース御所西は第二日赤病院近く、丸太町通から新町通を上がって少し行ったところにあるカフェ風なイベントスペースである。

 で、ピエール瀧だとか内田裕也だとか萩原健一のことを絡めつつ、表現する人間が自分の内なるどうとかこうとかとそれらしいことを書き連ねようかなんて思ってたけど、いやあ、そういうのは全くいらない。
 ただただ面白かった!

 ゲストのロシュフォール姉妹(後述!)の前説に続いて、早速はらしょうが高座へ。
 据え置きの机の上にこしらえた高座に、胡散臭い宗匠風のいで立ちのはらしょうが上がっていくだけで実におかしい。
 が、そうしたいで立ちに反して語り口のほうは、この間の研鑽経験を大いに感じさせる至極真っ当なもの、全然胡散臭くない。
 そうそう、はらしょうが見出したドキュ落=ドキュメンタリー落語とは、「ホントの実話を落語で語る噂のドキュメンタリーな落語」(チラシの惹句より)で、彼自身の身近に起こった様々な出来事を落語の骨法を活かしつつ語っていくというもの。
 一席目は、出番の多い浅草の劇場でのエピソードから師匠三遊亭圓丈とのエピソードに転じてくのだが、まずもってエピソードそのものがおかしい。
 途中、前座時代に圓丈さんにつけてもらった古典落語の『やかん』を織り込みつつ、人物造形のデフォルメもきかせて、笑いの豊富なネタに仕上がっていた。

 続いては、ロシュフォール姉妹の登場だ。
 おフランスからやって来た煌びやかに着飾った妙齢な女性の二人組、客席から見て左側はパンダーヌ、右側はトヨシベール。
 ってこの二人、京都小劇場で長く活躍しており、ハラダリャンとの共演者でもあった大熊ぱんださんと豊島由香さんにそっくりだなあ…。
 歌と振りとを交えて掴みは十分。
 その後は、ドキュ落に対抗とばかり、ハラダリャンとのコアなエピソードを語って客席をわかせる。
 思わぬ昔話には、はらしょう自身もどっきり?

 気を取り直して高座に上がったはらしょう、足がつったのもなんのその、二本目のネタに入る。
 今度は、俳優で第一線を目指して頑張っていた頃の映画『パッチギ!』と朝の連続テレビ小説『瞳』の現場で起こったエピソードから、それよりずいぶん前、NHKの大阪放送局(馬場町時代)内にあった喫茶店でバイトをしていた時代のエピソードに転じていくもので、ここでもはらしょうのエピソード遭遇率の高さに感心しつつ大いに笑う。
 『瞳』での某先輩俳優との掛け合いなど、想像するだけでおかしくなってしまう。

 で、振り返ってみるに、ドキュメンタリー落語というのは、結局はらしょうそのものなんだなあと改めて感じる。
 一人芝居をはじめとした小劇場時代、東京に移って落語家修行を続けていた時代のエッセンスがぎゅっとこのドキュメンタリー落語につまっているわけだし、それより何より、彼の日々の生活、人生が即ネタなのだから。
 そして、ロシュフォール姉妹の二人がはらしょう・ハラダリャンについて語った、「自分自身のみっともない部分、弱い部分、みじめな部分も隠さずさらけ出して、それを笑いに変えている」という趣旨の言葉が全てを言い表していると思う。

 ああ、面白かった!!!
posted by figarok492na at 18:14| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。