☆第53回座錦湯
出演:桂三幸さん、桂治門さん、露の新幸さん
(2018年11月26日19時開演/錦湯)
11月も最終週。
いよいよ年末だ。
寒さもどんどん増してきた京この頃だが、今夜も錦湯さんには常連さんやリピーターさんが集まった。
今夜は、女性率が高かった。
第53回目となる座錦湯は、現支配人のビリートップの皆さんがいずれもアウト!
ということで、二代目支配人の桂三幸さんが差配を務め…。
ることになっているのだけれど、前々からの用件があったため、桂治門さん、露の新幸さんのお二人がたっぷりトークで奮戦し、お客さんを盛り上げる。
さらに三幸さんが加わってトークを繰り広げたのち、落語がスタート。
じゃんけんの負けたもん順で、まずは新幸さんが高座へ。
日頃から字が読める字が読めると偉そうにしていた男、実は全く字が読めず…。
勧進帳よろしく読めない手紙をそれらしく読もうと無理を重ねる男の姿を描いた、古典の『手紙無筆』である。
新幸さんはテンポのよいアグレッシブな口演で、実は字の読めない男の逆ギレぶりがおかしかった。
続いては、治門さん。
桂小春団治さんのお弟子さんで、錦湯さんには二回目の出演だ。
古典の『茶の湯』をかけたが、こちらは柔らかい語り口。
とんちんかんな茶の湯に勤しむご隠居さんと小僧さんが憎めない。
くりくりっとした目をはじめ、表情の変化が印象に残った。
トリは、三幸さんだ。
ボウズのスピーカーから流れる『ルパン三世』のテーマにのって登場した。
で、本題はおなじみ古典の『厩火事』。
普通25分かかるで、と言われる噺を三幸さんはスピーディーに演じ切る。
小林秀雄曰くモーツァルトのかなしさが疾走するのと同様、三幸さんの厩火事は疾走する!
当然、三幸さん流儀の会話の切り返しも疾走する!
で、治門さんの写真を使ったフリップ漫談と、それに対する三幸さんの解説と突っ込みがあったあと、さらに新幸さんのギター伴奏で三幸さんが歌を歌うというおまけ付き。
12月22日の朝に天満天神繁昌亭で予定されている三幸さんや新幸さんたちの会の前準備である。
三幸さんの歌声はもちろんのこと、かつてユニバーサル・レコードからCDをリリースしたことのあるミュージシャン出身の新幸さんのギターがまた見事だった。
と、今夜も盛りだくさんの内容でした。
ああ、面白かった!!
そして、毎週月曜夜は皆さんも座錦湯へぜひ!!
2018年11月26日
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