2018年10月16日

第48回座錦湯

☆第48回座錦湯

 出演:月亭遊真さん、桂三幸さん、月亭秀都さん、桂文路郎さん
(2018年10月15日19時開演/錦湯)


 ようやく秋めいてきた京この頃。
 48回目となる座錦湯は、月亭遊真さんの差配で、ゲストに二週続けての桂三幸さん、月亭秀都さん、桂文路郎さんを迎えた。

 定刻19時を少し過ぎたあたりで4人が登場し、師弟関係などについてトークを繰り広げ盛り上げる。

 で、頃合いのよいところで秀都さんが高座へ。
 季節からは少し外れたけれどまだなんとか間に合うだろうからと、桂雀三郎さんにつけてもらった『青菜』を演じる。
 おなじみの古典だが、秀都さんは基本は丹念かつ快活に進めつつ、ここぞというところでは顔や身体を大きく変化させて話を大きく造っていった。

 続いては、文路郎さん。
 天満天神繁昌亭近くの天神筋を歩いていると、休みの店のシャッターに「誠に勝手ながら○○のため休みます」といった貼り紙がされていることがあって…。
 と、マクラで語ってから自作の新作『誠に勝手ながら』に入った。
 激しい夫婦喧嘩をして家を飛び出した夫、お腹が空いたので何か食べようと商店街を歩くものの、どの店も「誠に勝手ながら…」と休業だらけで…。
 等身大というか、自然な語り口が妙にツボにはまった。
(途中、錦湯さんならではのアクシデントがあってその対応に追われてしまったのは残念)

 三席目は、遊真さんの『粗忽長屋』だ。
 これまたおなじみの古典だが、桂雀太さんにつけてもらったという遊真さんの口演は、じっくりためる部分があったり、強弱が通常以上にはっきりしていたりと、どこかハンス・クナッツパーツブッシュがウィーン・フィルを指揮した『ポピュラー・コンサート』<タワーレコード/DECCA>を思わせるような密度の濃い内容。
 終盤、死の気配も強かった。

 トリは、三幸さん。
 マクラは短めで、その代わりネオはめ物を駆使したR-1グランプリ用のネタを披露して笑いをとる。
 本題は、以前錦湯さんでもかけた『二つの未来』のBバージョン(で、いいのかな?)。
 ある会社の余興に落語家さんを呼んだまではよかったが…。
 といった展開の内容で、途中何度かスリリングな箇所もあったが三幸さん流のハンドルさばきで見事に乗り切った。

 最後は、四人の今後の会の告知で〆た。
 錦湯さんの会もいいけど、大きな小屋での会や違った顔触れの会にももっと足を運んでいけたらなと思った次第。

 と、今夜はたっぷり落語四席の座錦湯でした。
 ああ、面白かった!!

 そして、毎週月曜夜は皆さんも錦湯さんにぜひ!!
posted by figarok492na at 00:11| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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