2018年10月09日

第47回座錦湯

☆第47回座錦湯

 出演:桂三実さん、桂三幸さん、桂あおばさん
(2018年10月8日19時開演/錦湯)


 花巻滞在や体調不良といろいろあって、ここ3回足が遠のいていた錦湯さんだが、今夜は三連休の最終日とあってか、常連さんにリピーターさん、ご新規さんと30人以上のお客さんが集まって盛況も盛況の大盛況。
 実は今夜で4周年を迎えた錦湯さんでの落語の会を記念するに相応しい大入りだった。
(と言って、4周年4周年と取りたてて騒がないのも奥ゆかしい)

 47回目となる座錦湯は、桂三実さんの差配で、ゲストに二代目支配人の桂三幸さん、そして桂あおばさんとおなじみの面々が揃った。

 定刻19時頃に、お三人が登場し開演のトークですかさず盛り上げる。

 で、頃合いのよいところで三実さんが高座へ。
 まずは入門直前の7年前の大失恋のエピソードを涙涙に語って(ほんとかな???? 木綿のハンカチーフで涙をぬぐう前に眉を唾で濡らしそう……)大いに笑いをとってから、本題の『商活・栄町商店街野球部』に入る。
 ここはさびれにさびれた栄町商店街。
 これではならじと提案されたのは、商店街メンバーで草野球チームをつくって成果を挙げて、大きくメディアに取り上げられること!
 果たして、その思惑はかなうのか否か…。
 ヒットを細かく重ねるがごとくくすぐりが盛り込まれた、お師匠である桂文枝さんによる新作で、三実さんはテンポよく、けれど要所要所をきっちり押さえた丹念な高座できっちり笑いを生んでいた。

 続いては、あおばさん。
 メインとなったのは、最近友人と決行した九州までのヒッチハイク。
 そこで出会った人たちのエピソードを次から次と語っていくのだけれど、そのおかしさに笑いながら、堂に入ったマクラの語りぶりには、あおばさんのこの4年間の研鑽を強く感じたりもした。
 継続は力なり、と改めて痛感した次第。
 あおばさん、しばらくしたら大きく化けるかも。

 トリは、三幸さんだ。
 まずは、大好きなF1についてなど肩肘のはらない三幸流儀のマクラを繰り広げる。
 自分が語りたいことを自分が語りたいように語る。
 そのことにぶれない三幸さんが嬉しい。
 で、本題は自作の『二つの未来』。
 母校の高校に2週間の教育実習にやって来た門真太郎は、かつて自らが所属した軽音部の顧問も引き受けることとなるが、今や部員数は僅か4人に激減し…。
 といった具合の展開の作品で、お得意のネオはめ物=ボウズのスピーカーがここぞというところで効果を挙げている。
 自慢の歌声をあまり聞けなかったのは残念だけれど、まあこれは次回以降(もしくは別の場所で)のお愉しみということで!

 最後は、予告通り「あいうえお作文祭り」。
 大喜利などでよくやられるあいうえお作文を、三実さん、三幸さん、あおばさんばかりか、お客さんまで巻き込んでやってみようという錦湯さんならではの趣向だ。
 名回答が出ればよし、出なくったってなんとか回答しようともだえ苦しむさまもまたおかしい。
 お客さんの積極的な参加もあって、愉しいひとときとなった。

 と、今夜も盛りだくさんな内容でした。
 ああ、面白かった!!!

 そして、毎週月曜夜は5年目に突入した座錦湯へ皆さんもぜひ!!!
posted by figarok492na at 00:46| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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