2018年09月04日

第43回座錦湯

☆第43回座錦湯

 出演・桂三実さん、月亭秀都さん
(2018年9月3日19時開演/錦湯)


 台風21号がじわじわと接近中の京都だが、今夜も錦湯さんには常連さん、リピーターさん、ご新規さんがバランスよく集まった。
 43回目となる座錦湯は、先週に続いて桂三実さんの差配、ゲストには鳥取県は三朝温泉での42日間の三朝寄席を終えたばかりの月亭秀都さんが迎えられた。

 定刻19時になったところで、まずは三実さんが登場。
 スタイリッシュな私服で登場した三実さんは、足元を強調。
 と、靴下を履いていない。
 錦湯さんでは初めて、一青窈か元ちとせ、中島美嘉といったスタイルでのぞんでみましたと決めてくる。
 で、前口上を一くさり。

 すぐさま秀都さんが高座へ。
 最後のトークが控えているのである程度抑えつつも、もともとヌード小屋だった会場のことをはじめ、三朝温泉・三朝寄席でのエピソードをマクラで語る。
 ちなみにあとのトークで触れられていたが、お子さん連れのお客さんが多かったこともあり、三朝寄席でかけるネタは『動物園』や『寿限無』、『時うどん』、『桃太郎』が上位を占めていたとのこと。
 そうした不満(?)を払拭する意味合いもあってだろう、今夜の一席目は三朝寄席では演じることのなかった『宿屋町』(「東の旅から」を秀都さんは演じた。
 おなじみお伊勢参りの二人連れ喜六清八が大津の宿を訪れて、宿屋の客引きにあった末、とある宿屋へ入っていく…。
 といった流れの話で、確かにお子さん相手には渋さも渋しの内容となっている。
 秀都さんは、上方流儀の太くて渋い声を活かしつつ、喜六や清八と宿屋の人々とのやり取りを快活に描いていった。

 二席目は、三実さん。
 土日に開催された彦八まつりでのエピソード(のど自慢に出演したが、残念受賞ならず…。ちなみに、寅さん風の格好をしながら加山雄三の歌を歌うというのが三実さんのネタだった!)で笑いをとったのち、本題の『宿題』に入る。
 塾で出た算数の宿題を教えて欲しいと息子にせがまれた父親だったが、その内容というのは池の周りに鶴と亀が集まるといった彼にとって意味不明、難解なもので(いわゆる「つるかめ算」というやつ)…。
 三実さんのお師匠桂文枝さんの三枝時代の新作落語である。
 臨機応変の細かいくすぐりは交えつつも、基本は丁寧丹念、三実さんの文枝さんへの敬愛の念を強く感じることのできる口演になっていた。

 トリは、再び登場の秀都さん。
 今度はよくかけているネタということで、『皿屋敷』を演じる。
 播州姫路の皿屋敷なるお化け屋敷を舞台にしたおなじみ古典であり、錦湯さんでもだいぶん前に秀都さんは演じたことがあるが、軽快な語り口や細かい表現の変化等々、三朝寄席ももちろん含むこの間の秀都さんの研鑽がよく窺えた。
 トリに相応しい高座だった。

 最後は、秀都さんの三朝トーク。
 鳥取県の中で三朝温泉がある中部地域の特色や、三朝温泉の特徴(美肌、美白といった外面的な効果ではなく、健康な体質づくりといった身体内部に効果のある温泉とのこと。観光中心より、癒し、保養の場所として訪れて欲しいとのことだ)などもそうだけど、やはり面白かったのは、歴代三朝寄席出演者のシークレットなエピソード。
 『新婚さんいらっしゃい』の文枝さんよろしく、引き出し役の三実さんがころげる一場面もあったのだけれど、内容が内容だけにここでは割愛します。
 ほかに、三実さんの洲本のいいとこ発信大使と秀都さんの三朝寄席との条件のあまりの違いに三実さんがびしびし突っ込みを入れていったところもおかしかった。

 と、今夜も盛りだくさんの座錦湯でした。
 ああ、面白かった!!

 そして、毎週月曜夜は皆さんも座錦湯にぜひ!!
posted by figarok492na at 00:30| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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