2018年07月24日

第37回座錦湯

☆第37回座錦湯

 出演:桂小留さん、桂三実さん
(2018年7月23日19時半開演/錦湯)


 記録的な猛暑が続く今日この頃。
 おまけに祇園祭の後祭も重なったが、今夜も錦湯さんには常連さん、リピーターさん、ご新規さんが集まった。
 銭湯の休日を知らずにやって来たお客さんがそのまま落語を愉しんで帰るという一幕は、錦湯さんならではのことだろう。

 先々週が別のライヴ、先週が祇園祭の前祭の関係でお休みだったため、三週間ぶりとなる座錦湯だが、37回目となる今回は桂小留さんと桂三実さんのお二人が支配人を務める、ツートップ体制で送った。

 ちなみに今夜の開始は諸般の事情から19時半。
 まずは、小留さんと三実さんの軽快なトークで盛り上がる。

 で、頃合いのよいところで、三実さんが高座へ。
 師匠の桂文枝さん(が三枝さん時代)の新作『ピッカピカの一年生』を演じた。
 中学を卒業してからすぐに町工場で働き始めた父親も、今は社長に。
 そんな社長が息子と同じ高校の夜間部への進学を目指し…。
 といった展開のお話で、リアルな設定の中のここぞというところにあれこれとくすぐりが仕掛けられている。
 三実さんは丁寧な口演で、しっかりと笑いをとっていった。
 それにしても、文枝さんの新作には「教育」「学ぶこと」が主題になった作品が多いなと改めて感じた。

 続いては、トリとなる小留さん。
 最近好んで演じているという『酔っぱらい』(『上燗屋』の部分が終わり、『首提灯』のうち道具屋をなぶって仕込み杖を酔っぱらいが買うまで)をかける。
 男が上燗屋で酒に酔って上機嫌、上燗屋の主人をなぶった次は道具屋をなぶり出し…。
 という、おなじみの古典である。
 あえて『酔っぱらい』でサゲたことからもわかるように、小留さんの酔っぱらいぶりが肝となる高座だった。
 しかし、こんな酔っぱらいが隣にいたら、ほんとに迷惑だなあ…。

 最後は、大喜利を決行。
 ただし、今回は小留さん、三実さんが共にshowroom配信を行いながらという特別篇。
 showroomに集まった皆さんからお題に対する答えを求めるスタイルで、小留さんと三実さんが勝負を繰り広げた。
 結果は、錦湯さんのお客さんの拍手で小留さん(チーム)が勝利した。
 いやあ、こういうパターンもあるんやなと感心しきりである。

 と、今夜も盛りだくさんな座錦湯でした。
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 02:44| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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