☆第18回座錦湯
出演:月亭方気さん、日本夢之助さん、藤本真希さん、藤本康志さん
(2018年2月19日20時開演/錦湯)
2月も半ばを過ぎたというのに、まだまだ寒い京この頃。
それでも、今夜の錦湯も、常連さん、リピーターさんに大喜利猛者と多彩なお客さんが集まった。
18回目となる座錦湯は、支配人の月亭方気さんにピン芸人の日本夢之助さん、初出演となる三線の藤本真希さん、その夫で藤本康志さんの四人が出演した。
(ただし、康志さんはトークと大喜利のみの出演)
定刻20時を過ぎたあたりで、四人が登場。
方気さんと三朝温泉での繋がりやアジア住みます芸人のエピソードを日本夢之助さんが語れば、真希さんの天然ぶりを康志さんが語って、インティメートな雰囲気で笑わせる。
で、頃合いを見計らって、真希さんが三線を持って再登場。
真希さんは沖縄出身で、ご両親も沖縄在住、といった一端は前回の出演時に康志さんが漫才中に語っていたところ。
確かに、こいつぁ天然、というか天真爛漫天衣無縫な柄の人だなあと心地よくなりつつも、まあ歌のほうは申し訳程度だろうと高を括っていたのが大間違い。
あとで方気さんがマクラで語ったところによると、天童よしみの先生に歌唱を学んでいるそうで、澄んで張りのある声は美しい。
真希さんのフラに微笑みながら、三線の音色ともども沖縄の歌の数々を愉しんだ。
というか、真希さんに勧められるままハイサイおじさんでは踊り狂ってしまったほど。
真希さんの意図はひとまず置くとして、よくよく考えずとも沖縄の歌の持つ意味合いはわかろうはずで、傍目も気にせず踊り狂って、おまけに身体が痛くなったのだから、これではハイサイおじさんならぬ、基地外おじさんのおまぬけおじさんではないか。
ああ。
続いては、日本夢之助さんがトークを展開。
錦湯出演は相当お久しぶりとなる二回目。
現支配人の方気さんや錦湯での会の創始者である月亭太遊さんら他の芸人さんとの関係譚に始まって、自分自身の芸名の話などを訥弁の能弁といったスタイルで語っていく。
もう一つ夢之助さんの特性といえば、斜に構えるというか、一歩前進二歩後退さらに一歩前進といった話の切り口か。
アンパンマンについて粘り強く突っ込んで、滑稽さを醸し出していた。
トリは、月亭方気さんが務める。
前回宣言した通り、これまでなかなかかけてこなかったネタをあえて掘り出して試してみるというシリーズの第二段。
これが二度目であるという古典の『大安売り』だ。
町内の関取に江戸での勝負はどうだったかと訊いてみたところ、勝ったり負けたりと返事がある。
これは正直な関取だと、重ねて勝負の内容を訊いてみたまではよかったが…。
という筋運びで、錦湯では桂三河さんの十八番(?)だし、露の棗さんもかけていたが、お二人はその容姿雰囲気にあわせて大柄大造りな高座。
一方、方気さんは小兵相撲というか、細部まで丁寧に仕上げた語り口で、当然今現在の錦湯さんでの番組を考えてのネタの選択でもあるのだろうけれど、それよりもっと先の番付を睨んだ勝負の積み重ねのようにも感じられた。
継続は力なり。
などと、前半は三朝温泉の話もあったりして、冬の温泉場での渋い会といった趣だったが、後半は一転、大喜利レースが繰り広げられた。
今夜は、大喜利猛者のゴハさんの出題と仕切りで、出演者の四人、並びに方気さん、康志さん、真希さんの落研の後輩にあたるぷるーとさんが解答に挑むというスタイル。
康志さん、夢之助さん、方気さんがコンスタントにヒットを重ね、ぷるーとさんがその間隙を突き、さらに真希さんがらしい答えで笑わせるといった展開ののち、そんな五人に煽られてお客さんの中からも解答が飛び出した。
今夜も盛りだくさんの座錦湯でした。
ああ、面白かった!!
そして、毎週月曜20時は皆さんも錦湯さんにぜひ!!
2018年02月20日
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