2017年11月10日

丸山交通公園ワンマンショー 新作ネタおろし公演その12

☆丸山交通公園ワンマンショー 新作ネタおろし公演その12

 出演:丸山交通公園
 ゲスト:横山清正
(2017年11月10日19時半開演/K’s office-京都二条の館-)


 先週の名作選に続いて、今回の丸山交通公園ワンマンショーは新作ネタおろし公演の12回目。
 ぐっと寒さが増した京都だけれど、今夜も大入りの満員でまずは何よりだ。

 今回は盟友のじゃがたらじゃがまさこと横山清正君がゲストとして登場し、定刻19時半を過ぎたあたりから漫才風のトークで盛り上げる。

 で、まずは丸山君の『コント・野中広務が…』。
 野中広務なんて言葉が出てくるからには、政治を皮肉ったネタかしらんと思ったらそこは丸山君だ。
 もっと大きくて、なおかる小さな世界を描いたネタになっていた。
 出来立てほやほやということで突っ込みどころは多々あるのだけれど、そのチャレンジ精神こそワンマンショーの新作ネタおろしの真髄だとも思った。

 続いては、丸山君の脚本による横山君による一人芝居。
 上方よしおもかくやと思わせるヘルメットっぽいヘアスタイルに滑稽さをたたえた顔立ちと、まさしく笑いのために生まれてきたかの如き印象を持たれる方も多いだろう横山君だが、僕は前々から彼はシリアスな面でその本領が発揮されるのではないかと思い続けてきた。
 流石は身近に存在する丸山君だけはある、この一人芝居もそうした横山君の特性をよくとらまえた本となっていた。
 どうやら生きていくこと自体に辛そうな男が誰かに優しさを求めている。
 求めれば求めるほど、男はすべり続ける。
 ところが実は…。
 といった展開のお話で、中盤以降、全体のシチュエーションが明らかになってからの横山君の切れっぷりが強く印象に残った。
 熱演。

 丸山君の二本目のネタおろしは、『登山の害について』。
 芝居仲間と愛宕山登山を目指したが早々に挫折したエピソードを丸山君流に料理するのかと思っていたら、これが大違い。
 チェーホフの『煙草の害について』の如く講演風に始まり、途中で話は転調、登山客のせいで人生を滅茶苦茶にされた(と思っている)男が、こうなりゃやけくそ、堕ちるところまで堕ちてやると悪行に走ってはみたものの…。
 というおかかなしいフィクショナルなストーリーとなっていた。
 正直、前半部分では「あれ、この話ってどこかで…」と思わないでもなかったのだけれど、そこは丸山君のこと、捻りに捻りを加えてくる。
 横山君の一人芝居と同じ設定だが、こちらはコインの裏表の表、いや裏か、いずれにしても対照的なラストを迎えた。
 中でも、一人二役のやり取りに丸山君らしさが窺えた。

 最後は、再び丸山君と横山君のトーク。
 横山君の一人芝居と『登山の害について』は、最近巷を賑わせているある事件をすぐさま思い起こしてしまったのだけれど、実は二つの本がほぼ出来たところであの事件が発覚したと丸山君は語っていた。
 ううん、こういうシンクロニシティってあるものだなあ。
 まあ、丸山君が現在のアトモスフェアなりムードなりをよく受け止めているということかもしれないが。

 と、盛りだくさんの新作ネタおろし公演でした。
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 23:38| Comment(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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