2017年10月24日

座錦湯 第2回

☆座錦湯 第2回

 出演:桂三幸さん、桂紋四郎さん
(2017年10月23日20時開演/錦湯)


 台風一過、冴え冴えとする空となり、気温もぐっと下がった今夜の京都だったが、錦湯さんには常連さん、リピーターさん、ご新規さんが顔を揃えた。
 新生座錦湯の第2回は、新支配人の月亭方気さんご夫妻がお休み。
 だが、ご安心あれ。
 錦湯さんには、二代目支配人の桂三幸さんがいる。
 ということで、今回はその三幸さんの号令の下、錦湯初登場となる桂紋四郎さんがやって来た。

 定刻20時を過ぎたあたりで、三幸さんと紋四郎さんが登場。
 本当は別の落語家さんが出演の予定だったが、急遽だめになり紋四郎さんを誘ったのだと、三幸さんが手の内を明かす。
 そこは紋四郎さん、それを逆手にとって笑いに換える。
 丁々発止の掛け合いで、盛り上げた。

 頃合いのよいところで、紋四郎さんが高座へ。
 錦湯さんという距離感もあって、いったんはけてまた出てくるのは恥ずかしい。
 それならばと、なんと浴場のほうからぱぱっと出てくる新手の手法を決行。
 インパクト大だ。
 で、自己紹介を兼ねたマクラでお客さんの様子を巧く掴んでいく。
 ちなみに、紋四郎さんは桂春蝶さん(最近の時勢にも乗って、大活躍。ただ、50近くの当方からすると、春蝶といえばどうしても、『霊感ヤマカン第六感』なども含めて、これぞまさしく上方の藝人だなあと感嘆した先代のお父さんのほうを思い出してしまう)のお弟子さんで、阪大の工学部出身の由。
 本題は、『植木屋娘』。
 植木屋の幸右衛門は、娘おみつの婿にひょんなことから知り合った寺に居住している伝吉を迎えたいと思い込むようになる。
 だが、伝吉はもとはといえば五百石の旗本の跡継ぎとなるべき人物で…。
 といった内容で、大きな笑いというよりも話の運びが肝となるべき古典である。
 ここぞというところでは「フォルテ」を活用していたが、紋四郎さんは基本的にはメリハリが効いて歯切れのよい口演。
 べたつかず粘らずのさわやかな語り口で、耳なじみが実によかった。
 へえっとなるようなサゲもすっきりして柄に合っていた。

 トリは、三幸さん。
 そして本題は予告通り、前回ネタ下ろしした新作。
 ちょっとだけ内容に触れれば、甲子園出場を目指すとある高校野球部の試合前日の模様…。
 おっとここから先は言えない言わない。
 観客を巻き込むスリリングな展開で、今夜も幾人かのお客さんが三幸さんの狙い通り、もしくは狙いを外れた「返し」を行っていた。
 さらに、新たに加えたくすぐりもあって、ハイブリッド落語の要素はさらに加速化。
 終演後、紋四郎さんが「アバンギャルド」と喩えたのも無理はないはっちゃけた内容となっている。
 いやあ、笑ったな。

 最後は、大喜利を決行する。
 三幸さんや紋四郎さんらが思い付いたお題を下に、出演者全員が解答に挑むというスタイルで、三幸さんと紋四郎さんのやり取りがはまって決まっておかしい。
 自らを「ジャブを重ねるタイプ」と言う回転の速い紋四郎さんだったが、「片側三車線」は大パンチ。
 それを受けた三幸さんの桂片側三車線もグッジョブ。
 一方、大喜利ガー(by三幸)ではないと断った上で出場したお客さんのたくまさんも、果敢に解答を重ねていた。

 と、今夜もバラエティに富んだ座錦湯でした。
 ああ、面白かった!!
 そして、毎週月曜20時は座錦湯に皆さんもぜひ!!
 なお、次回も方気さんはお休みで、三幸さんが差配を務める予定です。
posted by figarok492na at 00:47| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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