2017年10月10日

The錦湯 第20回(錦湯さんでの会 150回&3周年記念)

☆The錦湯 第20回(錦湯さんでの会 150回&3周年記念)

 出演:桂三幸さん、月亭太遊さん、月亭方気さん
 大喜利出演:貯蓄アンドザシティさん、シェンロンさん、きょうとうさん、伊達努さん
(2017年10月9日20時開演/錦湯)


 ネオラクゴ・フロンティア、ネオ落語・セントラル、毎週月曜 錦湯劇場、そしてThe錦湯と続いてきた錦湯さんでの一連の会も、今回で通算150回目&3周年を迎えた。
 ということで、記念すべき今回は、現支配人の桂三幸さん、現在は別府に居を移し九州・関西・東京と各地で活躍している前支配人の月亭太遊さん、プライベートでおめでたいことのあった月亭方気さんの出演。
 150回&3周年、約半年ぶりの太遊さんの錦湯出演、祝日休日と重なって、おなじみ常連さんやお久しぶりの懐かしい顔触れ、リピーターさん、三幸さんや方気さんの熱心なファンの方、さらにはご新規さんと幅広いお客さんが集まり大盛況となった。
 しかも今夜は、CSの旅番組の撮影(11月12日放送予定)まで入り、まさしく記念回に華を添えた。

 定刻20時を少し過ぎたあたりで三幸さん、太遊さん(スペシャルゲストと三幸さんより説明あり)、方気さんが登場する。
 まずはCS番組の撮影の方より、皆さんで「姉三六角蛸錦」の京の通りの名を歌って欲しいというお願いがあり、皆で唱和する。
 京都生まれの常連さんがここで活躍。
 で、今回が記念すべき回であるということがお三人の口から語られ、その中でネタ帳代わりに当方のブログがなっているとのお言葉までいただく。
 恐縮汗顔の至り…。
(台風で休んだ会については、当日足を運んでおられたお客さんより情報をいただいています。あとは、2回目=ネオラクゴ・フロンティアsection2のデータがないのが悔しいかぎり)
 その繋がりで、当方の「ああ、面白かった!!」に加え、月亭八織さんの「みんなで大笑い」というお決まりの言葉も話題となる。
 その後、太遊さんの別府での生活やこの間の錦湯の出来事など近況報告でぐっと盛り上がる。

 で、良い頃合いとなったところで、三幸さんが高座へ。
 軽みの効いたマクラののち、題名を並べてどちらがいいかお客さんにアンケートをとった上で、リクエストの多かった『そらみなよin東京』を演じた。
 自分の夢を適えるからと大阪を旅立った男が向かった先は、東京だった。
 追う彼女。
 そして、留守電のメッセージを聴き続ける男の友人…。
 といった展開の新作=ハイブリッド落語で、おなじみミニスピーカーの活躍するネオはめ物でもある。
 くすぐりの積み重ねが男の頓珍漢ぶりとなっていて、おかしい。
 ハッピーエンドのラストもお話によく合っていて爽快だ。

 続いては、方気さんが登場。
 先述のネタ帳に関する、師匠の月亭八方さんのエピソードを語ってまずはひと笑い。
 さらにマクラを重ねて笑いを生んだところで、本題の『茶の湯』に入る。
 なんの趣味もなかった御隠居が丁稚とともに茶の湯をはじめたまではよかったが、この二人、茶の湯についてなんにも知らないものだから…。
 というおなじみの古典で、方気さんは基本の部分は丁寧丹念な語り口でたっぷり演じ切る。
 上野湯でのちゃいちゃい寄席でも少し感じたことだけれど、重心が僅かに低くなったというか安定感がさらに増したというか。
 もちろん、この噺の肝となるみょうちきりんなお茶を口にした登場人物の表情の変化では思い切りデフォルメを効かせていて、これもまた方気さんの特性魅力と再認識する。

 トリは、太遊さんのネオラクゴ。
 と、その前に別府での活躍活動を笑いを交えながら語る。
 やはり別府には一度足を運んでおかねばなるまいな!
 久しぶりの錦湯で選んだ作品は、『さよならシガー&ラミー』だ。
 カフェで執筆活動に勤しむ男性の前に現れたのはヒッピーの地縛霊、その名もシガー&ラミー。
 ところがこの二人、その姿かたちに反して口にする言葉といえば…。
 自由になれと口にする人間が実は一番しがらみにとらわれていたというあたり、まさしく太遊さんの真骨頂と呼びたくなるような内容だが、そんな作品をあえてこの会に演じてみせたことにも大きな意味を感じた。
 まずは大いに愉しむ。
 それは当然の基本だけれど、それに加えて…。
 という部分、ネオラクゴ・フロンティア以来の錦湯さんでの会の重要な柱になっていることを改めて痛感させられた。

 今回も大喜利を決行。
 太遊さんの下、ゴハさん提供のお題に皆が解答していくという形式で、太遊さんのスピーディーな仕切りがまずは懐かしい。
 一方、解答者も粒ぞろい。
 三幸さん、方気さんのプロ勢に伍して、大喜利猛者の貯蓄君、おお久しぶりやんのシェンロン、2回目の出演となる「きょうとう」さん(で、いいのかな?)、途中からはイラストレーターの伊達努さんもコンスタントにヒットを重ねる。
 捻りの効いた解答に、べたオールドな解答の連打ののち、とどめはきょうとうさんの「みんなで大笑い」。
 よくわかってる!

 最後に何か飛び出すなと思っていたら、先ごろ入籍したばかりの方気さん夫人も登場。
 次回からは、これまでの三幸さんに代わって方気さんが新支配人となり、錦湯さんと縁浅からぬ方気さんのご夫人も積極的に方気さんを支えていくという発表が為された。
 また内容的にも、落語ばかりではなく、銭湯を前面に出してさらにバラエティに富んだ内容に変えていくとのことだ。
 方気さんご夫妻、これからよろしくお願いいたします!
 そして、三幸さん、番組づくり等、この半年間、お忙しい中本当にお疲れ様でした。
 支配人は交代すれども、錦湯さんが三幸さんのホームグラウンドであることには変わりはないわけで、今後ともよろしくお願いいたします!
 最後の最後、太遊さんにあわせて万歳三唱、盛大な拍手で全ては終わった。

 と、150回目&3周年ならではのThe錦湯でした。
 皆さん、これからも毎週月曜20時は錦湯さんにぜひ!
 ああ、面白かった!!!
posted by figarok492na at 01:59| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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