☆The錦湯 第17回
出演:桂三幸さん、桂あおばさん、桂三実さん
大喜利出演:ゴハさん、きょうとう(?)さん
(2017年9月18日20時開演/錦湯)
世は敬老の日。
三連休の最終日。
台風一過で好天となったこともあってか、今夜の錦湯さんは常連さん、リピーターさん、ご新規さんがバランスよく集まってなかなかの盛況となった。
17回目となるThe錦湯は、支配人の桂三幸さんに三週連続の桂あおばさん、今回は台風直撃とならなかった桂三実さんのお三人の出演。
定刻20時頃に揃って登場し、あれこれとトークを重ねる。
で、程よく盛り上がったところで、三実さんが高座へ。
あえてゆったりめと見たマクラのあとは、早口が肝となった新作落語(『早口言葉が邪魔をする』か?)を演じた。
おなじみの早口言葉をアレンジして織り込んだ作品なのだが、その早口言葉の捻り具合に三実さんの言語感覚、というか笑いの感覚の独特さがしっかり表れていて愉しい。
早口を畳みかけるところの熱の入れようも実におかしかった。
続いては、あおばさん。
さっと入った本題は古典落語の『景清』である。
失明した定次郎は、なんとか眼が見えるようになるようにと清水さんへ連日お参りに行くが…。
といった具合のおなじみの大ネタだ。
実は、錦湯であおばさんの『景清』を聴くのは久しぶりなのだけれど、この間のあおばさんの研鑽努力がよく表れていた。
中でも、定次郎が内面を吐露する場面に、あおばさんは自分自身の想いを盛り込むというか、噺の力点を置こうと努めていたように強く感じた。
それとともに、あおばさん自身のかろみや師匠である桂ざこばさんとの関係が垣間見えた点も印象に残った。
(ちなみに、あおばさんの独演会が10月25日に大阪・ABCホールで開催される予定です。ご都合よろしい方はぜひ!!)
トリは、三幸さんで『幸せの行方』。
息子に縁談を勧める父親だったが、その縁談の相手というのが…。
といった展開のハイブリッド落語(by桂三幸)で、縁談話の前半といわゆるネオはめ物を駆使した後半とにわかれている。
で、ハイブリッドさが効いてくるのは、やはりネオはめ物が効果的な後半。
フレーズの言い方に、三幸さんの茶目っ気、肩ひじはらなさがよく出ていた。
最後は、恒例の大喜利。
まずは、三幸さんの仕切りで、あおばさん、三実さん、ゴハさん、きょうとう(?)さんがお題に挑む。
あおばさん、三実さんがコンスタントにヒットを重ね(三実さんの「甥も」は場外ホームラン!)、ゴハさんも大喜利猛者ぶりを発揮していたが、伏兵だったのは大喜利初出演の常連格きょうとう(?)さん。
新婚の強みも活かして場をわかせていた。
後半はあおばさんと三幸さんが仕切りと解答を交換し、それぞれ特性を発揮した。
と、今夜も盛りだくさんなThe錦湯でした。
毎週月曜20時は錦湯さんに皆さんもぜひ!
ああ、面白かった!!
なお、このまま順調に毎週The錦湯が開催されるとすると、10月9日がネオラクゴ・フロンティア、ネオ落語・セントラル、「毎週月曜 錦湯劇場」、そしてThe錦湯と続いて来た錦湯さんでの会の150回、並びに3周年記念となります。
関係各位はご留意のほど!!!
2017年09月19日
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