2017年08月22日

The錦湯 第13回

☆The錦湯 第13回

 出演:桂三幸さん、桂あおばさん、桂恩狸さん
 大喜利出演:ゴハさん
 音楽の先生:しのはら先生
(2017年8月21日20時開演/錦湯)


 先々週は台風直撃による体調不良でパスしてしまい、先週は銭湯芸術祭の公演でお休みと、2週間ぶりのThe錦湯は、常連さんにリピーターさん、ご新規さんでなかなかの入り。
 冷房の不調でいつもより熱気のこもった錦湯さんだったが、そこは笑いと体力でなんとか最後まで乗り切った。

 定刻の20時を少し過ぎたあたりで、三幸さん、あおばさん、恩狸さんが登場。
 The錦湯になって初めての出演で、支配人が変わって雰囲気違うようになってるんとちゃうかと心配ですという恩狸さんに、そんなことないよと返す三幸さん。
 二人から距離を置いて、ちょっと入っていきたくないと口にするあおばさん。
 そんな感じのトークを20分ほど繰り広げて盛り上げる。

 で、頃合いを見計らって恩狸さんが高座へ。
 先日腕を骨折する事態に見舞われたが、脅威の回復力、全治一ケ月のところを二週間でほぼ具合がよくなった、今は予後のために牛乳を飲んでいる、それでも今日はお酒に関する噺を演じるとマクラで話してから、本題の『禁酒関所』を演じた。
 ときは幕末、禁酒のお触れが出たとある藩で、なじみの侍が屋敷に酒を届けてくれと店の者に頼む。
 だが、侍に酒を届けるには監視厳しい関所を超える必要があって…。
 恩狸さんは、発端の侍が店で酔うところから、水カステラや油のくだり、そして小便のくだりとしっかり演じ切った。
 やりようでは、ただただ下がかったねば汚い口演になってしまうのだけれど、鶏と牛刀で割く的な恩狸さんの大掴み、大柄な語り口がここでは功を奏し、それほど汚らしさを感じることはなかった。

 続いては、あおばさんが登場。
 次回の独演会のためにどんなマクラがよろしかろうかと、用意したマクラをいくつか試して笑いを生む。
 お師匠ざこばさんへの想いが伝わって来るのもあおばさんらしい。
 本題は、桂文枝さん(の三枝時代)の新作『読書の時間』。
 学校の読書の時間用に、息子は父親の本棚から司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を選んで持って行く。
 ところが、それは父親がこっそり愉しんでいたポルノ小説で…。
 文枝さんの文学趣味がくすぐりのそこここに垣間見える作品だが、そこはあおばさん、そこにお師匠ざこばさんのネタも放り込んでいく。
 で、この話もやりようによっては下がかった部分が悪目立ちしかねないところだけれど、あおばさんはテンポがよくてさっぱりした語り口で、エロさよりも滑稽さをよく表していた。

 トリは、三幸さんが新作のハイブリッド落語を演じる。
 転勤が決まった部長のサプライズ送別会を開こうとする部下たちだったが、うっかり部長をlineグループへと招待してしまい…。
 といった具合の内容で、ここぞというところでチューナー付きの大型スピーカーがよい役割を果たしていた。
 驚くに驚けない部長の呆然とした様子がおかしい作品だ。

 もちろん大喜利も決行。
 今夜は、あおばさんの仕切りでゴハさんが用意したお題に、三幸さん、恩狸さん、ゴハさんが答えていくスタイルだった。
 各々コンスタントに解答を重ねていたが、終盤は暑さとの勝負ともなっていた。

 で、ここでいったんお開きになったあと、延長戦がスタートする。
 キーボード持参で駆け付けたボイストレーナーのしのはら先生の伴奏で、三幸さんがミニライヴを行ったのだ。
 三幸さんの美声のほか、しのはら先生のちょっとした発声指導もあるなど、これはこれで参加しがいのある延長戦だった。

 と、今夜も盛りだくさんなThe錦湯でした。
 毎週月曜20時は、皆さんも錦湯さんへぜひ!
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 01:41| Comment(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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