2017年07月04日

The錦湯 第9回

☆The錦湯 第9回 〜三幸は、あの人を尾行してるので、お休みスペシャル!〜

 出演:桂あおばさん、桂三実さん
 大喜利出演:貯蓄アンドザシティさん、あふろだんぺーさん、フロムヨーさん
(2017年7月3日20時開演/錦湯)


 本当は19時からの企画に足を運びたかったのだけれど、急な用件が入ってしまい出遅れて、結局錦湯さんに着いたのは20時近く。
 で、9回目となるThe錦湯は上記副題の理由で(???)支配人の桂三幸さんがお休み。
 代わりに、おなじみ桂あおばさんと桂三実さんが出演した。

 片付け・入れ換えなどもあって、定刻をちょっと過ぎたあたりであおばさんと三実さんが登場し、前の企画について三幸さんから知らされていなかったので戸惑ってしまったといった感じにトークをはじめ、盛り上げる。

 で、ちょうどよい具合になったところで、三実さんが高座へ。
 錦湯さんには久しぶりとなる三実さんなのだけれど、『征平吉弥の土曜も全開!!』や『武田和歌子のぴたっと。』を聴いていると、桂吉弥さんが「桂三実君が稽古に来ている」といった話を度々してくれるものだから、あまりお久しぶりという感じにはならない。
 今夜のお客さんの雰囲気から、名古屋出身ということでかつての大須演芸場の話をしたり、淡路島などで習得した「日常の何かをやっている様子」を披露したりしたあと、本題の『商売根問』に入った。
 ちょっと抜けた男が、銭を稼ごうとあの手この手を考えるも、そこは抜けた男、いずれも大失敗…。
 といったおなじみの古典で、三実さんは河童(がたろー)が出る形で話を終えていた。
 早いテンポだけれど口跡のしっかりした高座で、話の流れがよくわかった。
 それにしても、節々に垣間見える三実さんのほのかな不穏さはやっぱり面白い。

 トリは、あおばさんでネタおろししたばかりという『手水廻し』。
 大坂からのお客さんがちょうずを廻してくれと言い出した、はてちょうずとはいったいなんのことか…。
 と、これはもうくどくどと語る必要のない上方落語の古典中の古典である。
 あおばさんは、つけてもらったくすぐりなどをきっちり演じて笑いをとる一方、あおばさんらしい独特の雰囲気、フラもよく出していた。
 特に、長い頭を回す場面や、大坂で手水を飲み込む場面での大きな動きが強く印象に残った。

 最後は、大喜利を決行。
 今夜は、あおばさんの仕切りの下、あふろだんぺーさんが準備したお題に解答者が挑むというスタイル。
 プロなんだからと強調するあおばさんの言葉を受けて三実さんがコンスタントに解答を重ねれば、あふろさん、貯蓄アンドザシティさん、フロムヨーさん(電車の関係で早退)も大喜利猛者ぶりを発揮した。
 あおばさんは、陽性な仕切り。
 解答だけではなく、大喜利猛者の特徴を掴んで笑いに変えていた。
 最後はプロの意地を見せつけるべく(?)あおばさんが解答に回り、三実さんが仕切りを行った。
 いずれにしても、ますますアナーキーさが増している錦湯さんでの大喜利である。

 と、今夜も盛りだくさんでした。
 月曜20時は錦湯さんへ皆さんもぜひ!
 ああ、面白かった!!

 ちなみに、来週は通常通り開催される予定ですが、17日と24日は祇園祭の関係でお休みになる可能性もありそうです。
 詳細はまた改めて。
posted by figarok492na at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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