☆丸山交通公園ワンマンショー 第9回定期公演
出演:丸山交通公園
(2017年6月24日19時半開演/K’s office-京都二条の館-)
回を重ねてK’s office-京都二条の館-での丸山交通公園ワンマンショーの定期公演も9回目。
これまでの8回も丸山君の人となりがよく表れたワンマンショーであり、ネタであったのだけれど、今回はまさしく丸山君の今現在を体現したような会となっていた。
まずはスタートのトークから。
努力クラブの公演が終わり、ここのところ精神的にどうも調子が悪いといった具合で話し出した丸山君だが、かつての低調時代の家族とのエピソードで大いにわかせる。
と、程よいところで一本目のネタ『テロの準備をしてみます』。
に入ったのだけれど、実はこの題名、客を増やす、それも警察関係の人たちを呼び込む目的があったと打ち明け(?)、『警察大好き!』というネタをやることにすると宣言する。
という体。
で、警察に対するシニカルな視点のエピソードをあれこれと繰り出したが、繰り出しつつ、そこに冒頭のトークにもあったような丸山君の来し方が重なってもいた。
小休止を挟んだ二本目は、『おれの童話をきいてくれ』。
ようやく自分の童話をきいてくれるひとに出会えた、と一人芝居風の始まりだ。
子供の頃から童話を読み続け、愛し続けてきたおかげで人生を狂わせてしまったという男は、ついに反転、今まで世に知られてきた童話は子供にとってろくなものではないと思い改め、自ら童話を作った、その童話をきいてくれと乞う。
その童話とは、意地悪じいさんが村の狭い世界に倦み疲れ、村を飛び出し彷徨したのち、再び村に戻って死んでいく…。
まさしく丸山君らしい「タナトス」に満ちた内容となっていた。
(とともに、先日観たばかりの『馬鹿が戦車でやって来る』のサブのことをふと思い起こす)
そして、語られる童話のそこここにこれまたトーク、一本目のネタと通じるペシミズムが色濃く示されてもいた。
正直、ただただ笑ってはいられない内容でもあったのだけれど、それもまたワンマンショーに接する醍醐味とも思わないではない。
まさしくワンマンショー。
丸山交通公園ならではのショーである。
ああ、面白かった!!
さて、次回はどんなショーとなるか。
皆さんも一度ぜひ!!
2017年06月24日
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