晴天。
気温はそれほど上昇せず。
過ごしやすい一日。
両耳の不調が続く。
イギリスの指揮者、ジェフリー・テイトが亡くなった。74歳。
医学を学んだのち指揮者に転身、コンサート・オペラの両面で活動を始める。
特に、イギリス室内管弦楽団の首席指揮者に就任したのちは、内田光子とのピアノ協奏曲全集<PHILIPS>や交響曲全集<EMI>等、モーツァルトの演奏で脚光を浴びた。
その後、ロッテルダム・フィルの首席指揮者も務めたが、一時失速。
最晩年は、ハンブルク交響楽団の首席指揮者の座にあった。
1980年代から90年代初頭にかけて、イギリス室内管弦楽団やロッテルダム・フィルのほか、シュターツカペレ・ドレスデン、バイエルン放送交響楽団、ベルリン・フィル、ロンドン交響楽団などとの録音がEMIレーベルを中心に多数行われた。
ちょうどクラシック音楽を聴き始めた頃、若手中堅として注目されていたイルジー・ビエロフラーヴェク、そしてテイトの死に、時の流れを痛感する。
深く、深く、深く黙禱。
例の「最後のお一人」をはじめ、安倍首相の嘘つきペテンには本当にうんざりする。
もちろん、彼が傀儡であって、彼を首相の座から引き下ろすだけではなんの解決にも繋がらないことは十分承知しているのだけれど。
そういえば、橋下徹の民間人枠での入閣がどうこうと報じられている。
愚も愚、下も下な話。
度し難い。
またぞろ、北朝鮮がミサイルを発射するのではないか。
相当際どい部分への。
目くらましの八百長猿芝居には絶対に騙されまい。
昨夜、YouTubeにアップされたジョルダーノ・ベリンカンピ指揮オークランド・フィルが演奏したブラームスの交響曲第2番、パヴェウ・カプウア(日本語表記がわからない)指揮ワルシャワ・フィルが演奏したリャードフの交響詩『魔法にかけられた湖』、三代目春風亭柳好が演じた『野ざらし』を聴いたりしながら作業を進めたり、川上弘美の『ぼくの死体をよろしくたのむ』<小学館>を読み進めたりしたのち、3時頃寝床に就く。
8時50分過ぎに起きる。
午前中、ABCラジオの『征平吉弥の土曜も全開!!』を聴いたりしながら、仕事関係の作業や『鶴丸文造の遍歴時代』の改稿作業を進めたり、『ぼくの死体をよろしくたのむ』を読み進めたりする。
午後、テイトの死を悼んで、彼がイギリス室内管弦楽団を指揮して録音したリヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼン<EMI>を聴く。
しばらくして、HMVからこつこつためたポンタポイントを使って注文したファジル・サイが弾いたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集<WARNER>とアントネッロ・マナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダムが演奏したメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」&第5番「宗教改革」<SONY/BMG>が届く。
で、まずサイが弾いたソナタ全集から第11番「トルコ行進曲付き」&第9(8)番を聴く。
トルコ行進曲付きは、サイの初期の録音のアルバムにも収められていたが、新録音ではよりジャジーというか即興性が増したように感じる。
第9番ともども「攻めの姿勢」がよく出ているが、同じ攻めでもグレン・グールドのような「対峙」しているという感じではなく、大好きだから積極的にアプローチしているという趣の演奏だ。
続けて、今度はメンデルスゾーンの交響曲を聴く。
マナコルダと手兵カンマーアカデミー・ポツダムによる、第4番「イタリア」&第1番に続くメンデルスゾーンの交響曲全集の2枚目で、当然の如くピリオド・スタイルを援用した緩急強弱のメリハリがよく効いた歯切れのよい演奏。
とともに、メンデルスゾーンの音楽の持つ躍動感や清澄さもよく表されている。
宗教改革の第3楽章から第4楽章に移るあたりのフルート・ソロの美しさが、特に強く印象に残った。
さらに、YouTubeにアップされた同じコンビによるメンデルスゾーンの序曲『フィンガルの洞窟』のライヴ動画を観聴きする。
アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールでのコンサートでの録音録画で、ホルンやトランペットのピリオド楽器使用などが確認できる。
ところで、マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムはメンデルスゾーンの序曲集を録音するのだろうか。
交響曲全集の残る第2番は1枚1曲きりでリリースされる可能性が大なのだけれど。
それから、五代目柳家小さんが演じた『時蕎麦』を聴く。
仕事関係の作業を進める。
『ぼくの死体をよろしくたのむ』を読了する。
おかかなしさに満ちた一冊だった。
ああ、面白かった!!
ほかに、林光さんの『私の戦後音楽史』<平凡社ライブラリー>の拾い読みもした。
まもなく外出の予定。
誓願寺で行われる百物語の館なり。
それじゃあ、行って来ます!
2017年06月03日
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