☆丸山交通公園ワンマンショー 第6回定期公演
脚本・出演:丸山交通公園
(2017年4月28日19時半開演/K’s office-京都二条の館-)
K’s office-京都二条の館-に会場を移した丸山交通公園ワンマンショーは、今回6回目。
毎回熱心な常連さんやご新規さんが集まっているのは、何よりだ。
で、笑の内閣の韓国公演が終了したとの近況報告に続いて、前半のネタ『無職が怒って何が悪い』が始まる。
時折派遣など仕事はやっているが基本はいわゆるニート、無職と宣言した丸山君。
日ごろいらいらすることばかり。
そうしたいらいらの在り様をまずはぼやき節で笑わせる。
そして中盤以降、エネルギーが高じた「待ってました!」と声をかけたくなるようなきれっきれっのきれ芸が展開。
特に、終盤は中江兆民の『三酔人経綸問答』もびっくりの大爆発で大笑いだった。
ちょっとした休憩を挟んだ後半は、『鬼の独白』。
前回の『僕の好きな先生』に続いて、ペーソス、さらにはシリアスを押し出した作品だ。
鬼といえば、丸山君も好きな筒井康隆の『死にかた』という短篇小説があるのだけれど、あちらの鬼が厳然とした存在であるとすれば、こちらの鬼は異形の存在の鬼の中でもはじかれ者の鬼。
ついには鬼ヶ島も逃げ出して…。
虐げられる者がさらに自らより弱く低い立場に在る者を虐げる。
丸山君の一連の作品に通底する主題がはっきりと盛り込まれており、笑うに笑えないでも笑ってしまうといった内容になっている。
丸山君の落語好きがよくわかる、おかかなしいラストも作品にぴったりだった。
と、今回も笑いどころ聴きどころ見どころの豊富なワンマンショーでした。
ああ、面白かった!!
2017年04月28日
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