☆錦湯劇場 新生第2回(通算第27回)
出演:桂三幸さん、桂ちきんさん、福上よしきさん
大喜利出演:あふろだんぺーさん、シェンロンさん他
(2017年4月10日20時開演/錦湯さん)
4月に入ってもう10日なったが、まだまだ肌寒さを感じる京この頃。
それでも、錦湯さんには常連さんにリピーターさん、ご新規さんと結構な数のお客さんが集まりまずは重畳重畳。
で、今夜は、新たに支配人に就任した桂三幸さんが初めて差配を務める記念すべき回。
ということで、二回目の登場となる桂ちきんさんと讃岐のヒッチコックの異名をとるピン芸人の福上よしきさんがゲストとして出演し、三幸さんの門出を盛り立てた。
定刻の20時頃、まずは三人が登場しトークをスタートさせる。
初出場となる福上さんの自己紹介も兼ねてということなのだが、早速ちきんさんのエネルギーが全開し、プライベートでも親しい福上さんとだだすべりも恐れぬ掛け合いを繰り返し、客席をわかせた。
で、程よい頃合いで福上さんのネタが始まる。
開演前から学生服姿の福上さんだったのだけれど、これは一本目のネタのため。
さらに生着替えのあとに、二本目のネタも披露した。
あえてネタは割らないが、いずれもべたでありながら、捻りの効いたオフビートな笑いの作品で、独特なフラのある福上さんの雰囲気ともども実におかしかった。
続いては、ちきんさんが高座へ。
映画評論家としても活躍するちきんさんだけに、マクラはもちろん映画の話題。
そして、淀川長治を模した語り口で、新作映画『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』を説明したが、あえてぎりぎりまで話したのは、当然浜村淳さんを意識してのものだろう。
水を得た魚の如きおしゃべりだった。
さらに、ちきんさんは古典の『鹿政談』も演じたが、こちらはサスペンス映画もかくやと思わせるスリリングな部分はありながらも、それがまたちきんさんの個性によく合っているように感じられた。
トリは、三幸さんが古典(準古典)の『桃太郎』を演じる。
昔と違って今では子供に寝物語として桃太郎を語ってみても…。
といった展開のなじみ易いお話。
父親と子供のキャラクターづけを三幸さんはしっかり行いながら、メリハリが効いたテンポのよい口演を行って、ここぞというところで笑いを生み出していた。
最後は、錦湯劇場恒例の大喜利を新支配人三幸さんも決行。
ただし、今夜はちきんさんと福上さんのコンビがパワー全開(全壊?)で、ご新規のお客さんを解答者に選び出したり、解答をとめどなく連打したり、消耗もいとわぬ掛け合いを繰り出したりと、マルクス兄弟やバスター・キートンもびっくりなアナーキーな笑いを提供していた。
むろん、新支配人の三幸さんは解答に回って場の収拾に努めたり、あふろだんぺーさんやシェンロンも大喜利猛者らしい正統派ぶりをアピールしたりするなどしっかり応戦していたが。
いやあ、笑った笑った。
と、新支配人の初差配に相応しい回でした。
毎週月曜20時は錦湯さんへ皆さんもぜひ!
ああ、面白かった!!
2017年04月11日
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