2017年02月28日

錦湯劇場 第21回

☆毎週月曜 錦湯劇場 第21回

 出演:桂三幸さん、月亭方気さん
 大喜利出演:いぬろっく君、地主君
(2017年2月27日20時開演/錦湯)


 もうすぎ弥生三月を迎えようとする京この頃。
 もはやピークを過ぎたとはいえまだまだ寒さは残っているが、それでもご新規さんにリピーターさん、常連さんと今夜も錦湯さんには様々な顔触れが集まった。

 で、21回目となる今回の錦湯劇場は、よんどころない事情で「支配人」の月亭太遊さんはお休み。
 その代わり、おなじみ桂三幸さんに月亭方気さんが出演して落語を2席ずつ聴かせてくれた。

 まずは、いつもと違ってCDの出囃子とともに方気さんが高座へ。
 少し久しぶりの登場となる方気さんは、恒例となっている近況報告から。
 体調が安定しているという点は、同じ病の身の上ゆえほっとする。
 そこから地元石川県は七尾での落語会の話となり、地方が変われば言葉も変わるとふっていき、本題の『ぼっかぶり』に入る。
 あるお侍、台所からぼっかぶり(大阪の古い方言でごきぶりのこと)を見かけたとお女中さんに語りかけたものの、そのぼっかぶりというのがなんのことだかわからずに…。
 といった展開の、擬古典風な新作落語。
 ここ錦湯さんでも一度かけたネタだが、方気さんは笑いのツボをよく押さえ、なおかつ練りの加わった口演を行っていた。

 続いては、三幸さんが登場。
 繰り返すまでもないが、ホームグラウンドといっても過言ではない三幸さんらしく、もたれない軽快なマクラで笑いをとったのち、短めに高座を終えた。

 方気さんの二席目は、子供が苦手とマクラで振ってから古典の『初天神』へ。
 機転が利く、といえば誉めすぎか。
 少々ずるがしこい男の子が父親と初天神で出かけて…。
 というおなじみのお噺で、これまた方気さんの口演に接するのは二回目にあたるが、痒いところに手が届くというか、ああ、そうそうという感じでぴしりぴしりと要所要所が決まる。
 ここぞというところの表現のデフォルメも巧く効いていて、十分十二分に愉しんだ。

 トリは、三幸さんの新作である。
 錦湯さんではR-1グランプリ用に刈り込んだ部分が披露されたものの、ロングバージョン。
 潰れることになったCDショップに、お客さんから問い合わせの電話がかかってきたのだが…。
 と、この電話の部分が肝のネオはめ物(機械のほうも好調)。
 一回目の問い合わせの電話から面白いのだけれど、それが次の問い合わせのフリにもなっていて、さらにおかしさが増していく。
 三幸さんの歌の上手さを再確認できた点も嬉しかった。

 さらに、大喜利も決行する。
 桜井さんのお題がないため、「こんな○○は嫌だ!」の○○の部分をお客さんから集めながら、三幸さんの仕切りで進んでいくという特別篇。
 方気さんのコンスタントなヒットに対し、新鋭いぬろっく君は得意なイラストを駆使してちょいとばかりエロスを感じさせる答えを重ねる。
 そして、これまで雌伏のときを過ごしてきた常連の一人地主君が遂に登場。
 大喜利は爆発だとばかり、岡本太郎やジミー大西もびっくりの怪答快答を連発した。

 と、終わってみれば今夜も盛りだくさんな錦湯劇場でした。
 毎週月曜20時は錦湯さんへぜひ!
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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