2017年02月21日

錦湯劇場 第20回

☆毎週月曜 錦湯劇場 第20回

 出演:月亭太遊さん、月亭遊真さん、BAVAAALさん
 大喜利出演者:貯蓄アンドザシティさん、ゴハさん、たまいさん、こみやさん
(2017年2月20日20時開演/錦湯)


 日中は少し気温が上昇したかに思えたが、夕方以降は徐々に冷え込み始め、夜更けには雪もちらつく寒さとなった京都である。
 そんな中、昨夜も「毎週月曜 錦湯劇場」には、ご新規さん、リピーターさん、常連さんと多くのお客さんが集まって重畳重畳。
 20回目となる今回は、支配人の月亭太遊さんと弟弟子の月亭遊真さんのトークからスタートした。
 東京でのライヴを終えたばかりの太遊さん、当然その話にもちらと触れたが、昨夜のトークは久しぶりの登場となる遊真さんをクローズアップする形に。
 すらっとして男前の遊真さんだが、そのちょっと滑稽さな人柄にも触れつつ、近況を兼ねた落語のネタの話となる。

 で、十分会場が暖まったところで、遊真さんが高座へ。
 さらっとマクラをすませたのち、本題の『道具屋』に入る。
 アホな男が露店の古道具屋を始めたはよいが、なかなか商売にはならず…。
 といった具合のおなじみの古典だけれど、遊真さんは基本的には楷書の芸、というかほどよいテンポで掛け合いを重ねていきつつ、ここぞという要所でくすぐりを効かせ、しっかり笑いを生んでいた。
 次はどんなネタを聴くことができるのか、本当に愉しみだ。

 トリは、太遊さん。
 東京でのエピソードを笑いを交えて語ってから、ネオラクゴの『しあわせになるためのレッスン』を久方ぶりに演じた。
 汝隣人を愛せよ。
 まさしく「人でなし」の谷口君だったが、人の優しさに触れて…。
 とこう記すと、なんだかとてつもない人情噺のように思えてくるけれど、そこは太遊さん、一筋縄ではいかない。
 ネオラクゴ初期のビッグカオス団シリーズの序章であり、実は「道具」繋がりでもある作品だった。
 たっぷり笑わされる。

 続いては、大喜利。
 作家の桜井さん考案のお題に解答者たちが挑むという恒例の趣向だが、今回は遊真さんが仕切りに回り、太遊さんは大喜利連に対する。
 で、ネオラクゴに通じる捻りの豊富な答えの太遊さんに負けじと、猛者の貯蓄アンドザシティさん、ゴハさん(お久しぶり)も捻りと機転の利いた解答を重ねたし、常連さんであるこみやさんや、初登場となるたまいさんも健闘していた。

 そして、最後は場所をお風呂場に移しての三週連続出演となるBAVAAALさんのバカレスク。
 髭をたくわえた麗人がバルーンアートを披露して、と思っていると、一転可憐な女性に変わる…。
 などと記してしまうと、よく出来たおしゃれなカバレットの出し物と思う向きもあろうが、そこはBAVAAALさん。
 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
 じゃないけれど、抱腹絶倒笑激のバカレスク「ジェンダーイリュージョン」を仕上げていた。
 しかも、前回の紙芝居同様、そのタイトル通りの「ジェンダー」的な視点もしっかり加わっているあたりは、ネオラクゴの拠点錦湯さんに相応しい。
 大いに盛り上がった。

 と、昨夜も大いに盛り上がった錦湯劇場でした。
 毎週月曜20時は、何が飛び出すかわからない錦湯さんへ。
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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