☆妄想ドラマ『クヴァルチェット』
2017年夏に放送予定のNHKの特別ドラマ。
京都岩倉の鬱蒼とした森の中にある豪壮な洋館。
若き日、共にモスクワに留学しながらも今は袂を分かった四人の音楽家たちが、一線を退いた芸術家のためのシェアハウス「芸術家の家」の開設記念に招待される。
そして、彼女彼らが再びショスタコーヴィチの弦楽4重奏曲第8番を演奏しようとするとき、秘められた過去が暴き出され始める。
ジェームス三木が日本の過去と現在を真正面から問う渾身の一作。
プロローグ、第一部「遙かなりモスクワ」、第二部「夢破れて山河あり」、エピローグによる構成。
●主な登場人物
三鬼美樹/みきみき 岩下志麻(回想:吉岡里帆)
第1ヴァイオリン奏者。財界人三鬼喬(寺泉憲)の次女として生まれる。他の三人とともに孤高のヴァイオリニスト羽村翔より音楽を学び、モスクワへと留学。その後、アメリカ人の音楽プロデューサーと結婚しニューヨークに移住。離婚後もそこに留まる。
朝吹ねずみ/あさぶきねずみ 小川真由美(回想:大西礼芳)
チェロ奏者。同じく羽村翔より音楽を学ぶ。モスクワ留学終了後は旧東ドイツで学び、現在はベルリンに在住。
家弓護国/かゆみもりくに 津川雅彦(回想:上川周作)
ヴィオラ奏者。同じく羽村翔より音楽を学ぶ。帰国後、JBK交響楽団の首席ヴィオラ奏者となる一方、帝都芸術大学の教授として後進の指導にあたる。モスクワ留学中、社会主義に幻滅した彼は、日本を美しくする会の一員として政治活動を繰り広げている。同郷の山下奉文を尊崇し、その写真(水野晴郎)を肌身離さず持っている。
北別府玄/きたべっぷはるか 西田敏行(回想:宮坂健太)
第2ヴァイオリン奏者。同じく羽村翔より音楽を学ぶ。他の三人より数歳若い。帰国後、ホームレス生活などを送ったのち、現在は地元の青少年センターで若者たちに音楽を教えている。
羽村翔/はむらしょう 三田佳子
孤高のヴァイオリニスト。日系ロシア人。戦中は共産主義者の疑いで獄中に在ったこともある。敗戦後、独自のメソッドで三鬼らを育て上げ、四人を連れてモスクワを訪れるが謎の失踪を遂げる。
五反田司郎/ごたんだしろう 江守徹
芸術家の家を設立した人物。実は羽村翔の子息で、本名は羽村礼人(はむられいと)。母の失踪の謎に迫る。
羽村勝/はむらまさる 矢崎滋
翔の弟。ハムカツの愛称で知られる日本労働者党の幹部。
三鬼雪子/みきゆきこ 床嶋佳子
美樹の母。櫟公爵家の出身。
三鬼今日子/みききょうこ 草村礼子
美樹の祖母。
櫟秀隆/くぬぎひでたか 磯部勉
元伯爵。雪子の叔父で美樹の大叔父。親方と呼ばれる指揮者。
高杉咲良/たかすぎさくら 鷲尾真知子
芸術家の家の事務員。元小劇場の俳優。
村角大地郎/むらすみだいちろう 森田順平
芸術家の家の管理人。
村角大洋子/むらすひろこ 浅利香津代
大地郎の妻。
小林聖太郎/こばやししょうたろう 山下規介
五反田司郎の秘書。実は公安警察の刑事。
2017年02月09日
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