2017年02月09日

丸山交通公園ワンマンショー

☆丸山交通公園ワンマンショー

 出演:丸山交通公園
(2017年2月8日19時半開演/K’s office-京都二条の館-)


 先月下旬に自らが主催するオール京都の『沼楽屋大爆発』を無事終えた丸山交通公園が、本業とでも呼ぶべきワンマンショーを開催するというので迷わず足を運んだ。
 会場のK’s office-京都二条の館-は二条駅から歩いてすぐ、千本通北向きを小さな道に入ってすぐの三階建ての瀟洒な住宅の二階、もとはダイニングキッチンと思しき場所をフリースペースに活用した部屋である。
 本寸法の公演を打つことは難しいだろうが、今回のようなソロライヴや小ぶりな一人芝居二人芝居、ワークショップには使い勝手のよいスペースではなかろうか。

 で、冒頭の近況報告のトークは、twitterの宣伝では一切触れなかった今日が誕生日という「カミングアウト」から。
 自らの免許証をお客さんに回して見てもらい、それが事実であることを確認してもらう。
 丸山君、お誕生日おめでとうございます!
 これからの一年が今まで以上に幸多く充実した一年となりますように!
 その後、『沼楽屋大爆発』のことやワンマンショーのお手伝いをする人材募集などを話したのち、前半のネタ「プラトンのイデア」に突入する。
 どうしても賢ぶりが持て囃される傾向に小劇場界隈、ここは哲学、プラトンのイデアでも題材にして見返してやろうという趣向。
というのはもちろん前口上だけど、それでも『饗宴』を引用しつつプラトンのイデア論をネタにトークを展開していく。
 中でも就職面接の寸劇、面接を受けに来たイデア論を体現した青年の妄想暴走ぶりが肝となっていた。

 小休止を挟んだ後半は、「でぶ」の話。
 かつては痩せていた丸山君も今は身長181センチの体重98キロ。
 まごうことなき「でぶ」ではあるが、痩せたり明るいでぶになったりするのは社会に屈するようでそんな真似は是が非でも避けたい、自分は思索するでぶでありたい、それではどんな手があるか。
 ということで、再び妄想が暴走し始める。
 上岡龍太郎ばりの流れるおしゃべりで、語る語る。
 特に、でぶが着々と勢力を拡大し遂には国政に打って出ることになった国民の生活が第一ならぬ国民の食生活が第一の選挙演説は、丸山君のバーバルセンスも十分に発揮されて大いに笑わせられた。
 とともに、丸山君の一連の作品、公演に共通する差別される者、迫害される者の弱さと強さ、卑しさと美しさがその根底に垣間見えたことも事実で、その点笑いつつあれこれと感じ考えたりもした。

 しめて45分。
 丸山君の怒濤の如きおしゃべりを愉しんだ。
 ああ、面白かった!!

 さて、今度はどんなネタが飛び出してくるか。
 次回のワンマンショーが待ち遠しい。
posted by figarok492na at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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