☆モーツァルト:ディヴェルティメント第17番&第10番
演奏:ラルキブデッリ他
録音:1990年/デジタル・セッション
<SONY>SK46494
モーツァルトが作曲した、ホルン2本と弦楽4重奏のためのディヴェルティメントを集めた一枚。
中では、第17番の第3楽章のメヌエットがずば抜けて有名だけれど、その他の楽章も長調作品らしい快活さの中にモーツァルトらしい翳りのようなものが垣間見える(聴こえる)など、いずれも魅力的だ。
ヴァイオリンのヴェラ・ベスとルーシー・ファン・ダール、ヴィオラのユルゲン・クスマウル、チェロのアンナー・ビルスマによるピリオド楽器アンサンブル、ラルキブデッリは過度に傾かない均整のとれた演奏で、作品の持つ特性を巧みに再現している。
録音の加減もあってだろうが、艶やかな音色もモーツァルトの音楽によく合っているのではないか。
また、ナチュラル・ホルンのアブ・コスターとクヌート・ハッセルマンも精度の高い演奏を披歴している。
モーツァルトの室内楽作品をピリオド楽器で愉しみたいという方にはまずもってお薦めしたいアルバムである。
2017年01月27日
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