☆毎週月曜 錦湯劇場 第15回
出演:月亭太遊さん、桂文五郎さん
(2017年1月16日20時開演/錦湯)
この冬一番の寒波が到来し、みぞれ交じりの雪が降って厳しい寒さというあいにくのコンディションにも関わらず、「毎週恒例 錦湯劇場」にリピーターさん常連さんとけっこうなお客さんが集まったのは、それこそその名の通り毎週開催しているからのことだろう。
15回目となる今回は、予告されていたツイキャスの配信とともに、錦湯さんそのものの取材に訪れていたNHKの海外向けテレビ放送のクルーも入るというメディアと繋がりの深い一夜となった。
出演は、支配人の月亭太遊さんにちょっとお久しぶりとなる桂文五郎さんのお二人。
ツイキャスやテレビの取材を意識しただけではなく、あんまり意識しないようにお客さんを促しつつ冒頭のトークで笑いを生み出していく。
で、早速ツイキャスの配信を始めたところ、ワイファイの調子が今一つのため、太遊さんは安定した場所確保のため錦湯さん中をさながら盗聴器探しの探偵よろしくぐるぐると動き回りながらトークを引き出すという状態に。
もしかしたら、4月以降のポスト太遊体制を意識したわけではないだろうけど、結果文五郎さんが話の中心へと躍り出た。
そこは、10年間の社会人生活を経て桂文珍さんという本寸法も本寸法のお師匠さんの下で修業を積み、年季があけた現在は各所で前座として研鑚活躍する文五郎さんだからこその自らの体験経験に基づいた落語・落語界への信条心情真情をたっぷり聴かせてもらうことができた。
むろん、太遊さんもそれでは終わらせない。
途中高座に上がり、月亭方気さんの郷里石川県は七尾市の方言の話題をマクラでふってから初期のネオラクゴ『場末のバステト』を演じた。
舞台は九州の田舎町。
そこには、誰かれかまわず猫を捨てていくバステトなるお店があって…。
熊本弁を駆使したくすぐり豊富な内容で、昨夜は作品のエッセンス、肝の部分に絞った口演だったが、その分、ツイストとなるワイプの部分(話の跳躍)も一層活きていた。
終盤、ツイキャスが安定してからは、太遊さんと文五郎さんの掛け合いも増し、錦湯劇場だからこその話となったのではないだろうか。
こうした配信は今後も予定されているようで、次回以降どのような展開となるか愉しみだ。
と、今回も刺激に満ちた会となりました。
ああ、面白かった!!
ちなみに、終了後クルーの方の取材を受けたのだけれど、使ってもらえるかな?
2017年01月17日
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