2016年08月30日

ネオ落語・セントラル 第45回

☆ネオ落語・セントラル 第45回

 出演:月亭天使さん、月亭太遊さん
(2016年8月29日20時開演/錦湯)


 台風10号の影響で強い雨が降り続けた京都だったが、そんなお天気のせいか、45回目となる昨夜のネオ落語・セントラルは、久方ぶりに常連さんだけが集まる会となった。
 出演は、これまたフロンティアの頃からおなじみの月亭天使さんと月亭太遊さん。
 ということで、スタートのトークも月亭一門の話題(天使さんよりお土産のお菓子、炭酸煎餅のご下賜あり)やお互いの近況などをどこかラジオ番組風に掛け合う、約30分の長丁場。
 これもまたよきかな。

 で、ほどよいところで太遊さんが前口上風に仕切り直し、天使さんが高座へ。
 まずはマクラ代わりに、天使さんが熱心に取り組んでいる宝塚落語の様子を、メンバーである落語家さんの素の写真を交えつつ紹介する。
 いずれも本気の本息で舞台に上がっていることは言うまでもないのだが、そこはいずれもプロの噺家芸人さんたち、ひと癖もふた癖も、ならぬひとフラもふたフラもあっておかしい。
 と、ひとしきり語ったあとの本題は『七段目』。
 芝居噺ということできちんと繋がっている。
 今日も今日とて芝居ぐるいの若だんさん。
 だんさんに叱られて二階へ上がったまではよかったが、上がれば上がったで芝居の真似ごとに血道を上げる。
 ついには丁稚の定吉も加わって、忠臣蔵の七段目を真似だした…。
 といった具合のおなじみのお話である。
 天使さんは、古典の骨法にしっかりと則った楷書の語り口で、筋の運びがよくわかる。
 また、若だんさんと丁稚のやり取りには、天使さんのお芝居の心得が活かされていたように感じた。
 中でも、女性の天使さんが男の子の定吉を演じ、その定吉がまた女形のお軽を真似るというあたりなど、それこそマクラ代わりの宝塚の話にも通じていて興味深くおかしかった。
 なお、ハメ物の三味線はいつもの香取光さんだったが、ツケ(噺の山場で音を立てる)はお客さんの神龍・シェンロンさんが小拍子と見台で見事にやりおおせた。
 これまたネオ落語・セントラルならではの一幕だった。

 続いて、太遊さんが登場する。
 出演のブルーエゴナクの『ラッパー』(穴迫信一君作・演出/9月8日〜11日、アトリエ劇研。前売2500円、24歳以下は2000円)の本番が迫っているということで、そちらに専念するためあえてネオラクゴの新作はパスし、笑いを交えながら「らぷご」(ラップ落語)の流れについて改めて説明を行った。
 そうそう、この一連のシリーズって『スペクタクルボーイ』の中にアマリリクが登場したことから始まったんだよなあ。
 あれからもう七ヶ月が経ったのか!

 最後は、定番の大喜利。
 が、今夜はお客さんが常連さんだけということで、なんと太遊さんによるほぼ全員参加のワークショップ・スタイルとなる。
(なので、今回だけ禁を破ってこちらも作家の桜井さん考案のお題に挑んでみた次第)
 太遊さんは「何をどう答えれば、どう面白くなるか」という大喜利の方程式の解説をきちっと行いつつ、巧みな仕切りを披歴した。
 と、ここで、穴迫君をはじめとした先述のブルーエゴナク勢が稽古を終えて来襲。
 早速穴迫君も参加して、その舞台同様な面白い解答を繰り返した。

 終了後の交流会では、錦湯サイファー、フリースタイルの火花が散る。
 太遊さんや出演者の楳山蓮君(うめっち)、鈴木晴海さんなどなど、思い思いに想いのたけをぶつけてますます盛り上がった。
 ちなみに、穴迫君はもともとラップをやっていて、それから芝居を始めたとのこと。
 穴迫君がラップに正面から向き合ってみた『ラッパー』、実に愉しみだ。

 と、月曜20時は、雨が降ろうが槍が降ろうが面白いことに変わりのないネオ落語・セントラルに皆さんもぜひ!
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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