2016年07月19日

ネオ落語・セントラル 第40回

☆ネオ落語・セントラル 第40回

 出演:桂あおばさん、月亭太遊さん、センサールマン
 大喜利出演:無農薬亭農薬君、神龍さん、広瀬信輔君
(2016年7月18日20時開演/錦湯)


 昨日は海の日。
 祗園祭(前祭)も終わった三連休の最終日ということで、まあそれほどお客さんも来ないのではと思っていたら、これが大間違いのこんこんちきちんこんちきちん。
 ここのところの好調さを象徴するように、40回目となるネオ落語・セントラルも、ご新規さん、リピーターさん、常連さんが集いに集って大盛況だった。
 昨夜は、あおばさん、太遊さん、センサールマンのお二人の出演。
 スタートのおしゃべりでは、昨日お昼に大阪は茶屋町で開催された太遊さんとラッパーのKOPERUさん(日清どん兵衛のwebCM、ご覧になりました?)のトークイベント『らぷごのご』が話題となる。
 様子を見に行ったあおばさんが、落語家みたいじゃなかった、終わったあと落語やらなかったなあと口にしてた落語好きのお客さんがいた、と口にすると、そんな企画じゃない、あそこで落語はやれんやろ、と太遊さんが応じるなどして盛り上がった。

 で、まずはあおばさんの「東の旅」より『軽業講釈』。
 旅の途次、喜六清八が立ち寄った神社では、軽業小屋と講釈小屋が並んで立っていた。
 さあ講釈の先生が『難波戦記』(大河ドラマ『真田丸』のこれからとも大いに関係してくる、大坂の陣が題材)を語り立てんとしたときもとき、軽業小屋のお囃子がじゃんじゃんがやがや鳴り始め…。
 マクラで初披露のネタおろしと断ってから本題に入ったが、お師匠さんから何を受け継いだのか、あおばさんの研鑚ぶりがよくうかがえる高座となっていた。
 クライマックスは、後半の軽業の部分。
 三味線(香取光さん)も入って大きく構える中で、指でちょこちょこと軽業を演じてみせる様が実に滑稽なんだけれど、あおばさんの茶目っけというかキュートさというか、人柄がそれにぴったりだった。
 高座を重ねたのちの、あおばさんの『軽業講釈』が非常に愉しみだ。
(そうそう、11月9日には、大丸心斎橋劇場で初の独演会が予定されているとのこと。これも要注目!)

 続いては、センサールマンの漫才。
 やおら「神になる」と宣した愛植男さん(お客さんから見て左側)が八百万=ヤオヨロズの神を演じてみせる、八百万の神のネタ。
 不作で飢えに苦しむ山崎仕事人さん(同右側)が救いの言葉を口にしたところ、植男さん演じる八百万の神々が現われるのだが、ちっとも救いにはならなくて…。
 千変万化、次から次へと登場する神々を演じる植男さんの変貌自在ぶりが、まずもっておかしい。
 表情、動き、登場する際の音の変化等々、植男さんの引き出しの多さがよくわかる。
 また、そうした植男さんを仕事人さんが的確に受けていくのもいい。
 結果、いつもの如くお客さんをフィーバーさせていた。

 トリの太遊さんは、ネオラクゴの『マイレボリューション』を演じた。
 登場するのは、なんとヤドカリ。
 これまでみたいに貝に入ってるんではあかん、これからはもっと違うもんに入るんや、いやもうそれでもあかん、これからはなんにも入らんとそのままの姿で過ごすんや、「革命や」と決起したヤドカリだったが…。
 といった具合の、笑利さんとの大阪での落語会でネタおろしした作品。
 細かい笑いの仕掛けももちろんあるが、それより何より毒っ気がストレートに出た展開そのものが話の肝だろう。
 今演じられるに非常に相応しい内容となっていた。

 最後は定番の大喜利で、太遊さんの仕切りの下、上記の面々がお題に挑んだ。
 コンスタントにヒットを打ち続ける、植男さんと仕事人さん。
 もちろん答えは出しつつも、あとは様子をずっとうかがっているあおばさん。
 それに突っ込みを入れる太遊さん、というのはおなじみの構図。
 一方、無農薬亭農薬君、神龍さん、広瀬君といえば、ネオ落語・セントラルの常連さんだから、そこは勝手知ったるなんとやら。
 場の雰囲気を心得ながら、それぞれのキャラクターにあった答えを出していた。
 そして、ラストはあおばさんからのリクエストに応じる形で、太遊さんが答えて〆た。

 と、昨夜も盛りだくさんのネオ落語・セントラルでした。
 ちなみに、次週は太遊さんは関東方面に出かけているのでお休み。
 代わりに弟弟子の月亭遊真さんが会を仕切るとのことで、これまた見逃せません。
 毎週月曜20時は錦湯さんにぜひ!
 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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