☆ネオ落語・セントラル 第35回
出演:月亭太遊さん、笑福亭笑利さん、センサールマン、B-PLUTO&WEST-E
大喜利出演:貯蓄アンドザシティさん、合田団地君、ぷるーとさん
(2016年6月13日20時開演/錦湯)
ここのところ月曜日といえば、なんだか雨が多いという感じなのだけれど、昨夜は梅雨の合間、ほどよいお天気だった。
そんなお天気同様、ネオ落語・セントラルも、ご新規さん(佐賀からのお客さんも!)にリピーターさん、常連さんがバランスよく集まった大盛況で重畳重畳。
そうそう、来週の月曜日(20日)がお誕生日なので一週早めですが、と開演前に常連仲間の方からお菓子をいただいたのだった。
こちらがゲストを務めたバラエティキョウトでのレイトショー寄席で、誕生日のことを口にしていて、そのことを覚えていてくださったとのこと。
自分でも忘れていたことで、嬉しいかぎり。
本当にありがとうございます!
(お菓子のチョイスがまた、どんぴしゃ!!)
35回目となる今回は、太遊さん、笑利さん、センサールマンのお二人とNSC26期生同士が結集(その関係性については、笑利さんがマクラで触れていた)、加えてB-PLUTO&WEST-Eのお二人とのラップ関連の動画の撮影あり、雑誌「BP」さんの取材陣ありと、トークから激しく盛り上がる。
WEST-Eさんからは、終演後CDをいただいたが、日頃クラシック音楽ばかり聴いているので、とてもよい刺激になった。
で、よいタイミングで笑利さんが高座へ。
カモにしようと老人を巻き込んだものの、そこは相手が何枚も上手、目くらましのたぶらかしにころりとだまされた博打好きの若い衆。
今度は自分がだましてやろう、と喜び勇んで老人の真似をしたはよいが…。
という、おなじみの『看板のピン』を演じた。
セントラルの笑利さんというと、「笑の破壊者(クラッシャー)」ぶりが強く印象に残るも、おろしたばかりの『看板のピン』は楷書の芸というか、掛け合いにせよ間の取り方にせよ、きっちり丹念に演じていく。
それでいて、その中から笑利さんらしさが垣間見えてくるのがまた面白い。
例えば、老人の口調などには時代劇の風情があったりして、なおかつそれが後半、アホが真似する際にしっかり活きている。
笑いのツボが決まった一席。
続いては、センサールマンの漫才で、おなじみ読み聞かせシリーズ。
お客さんから観て左側の愛植男さん演じる父親が、右側の山崎仕事人さん演じる子供に本を読んであげるという体のネタだ。
植男さんの声芸、激しい動きと、昨夜の笠地蔵は怖さもグレードアップ。
今は亡き淀川長治さんだったら、「だんだんだんだん近づいてくる、怖いねえ怖いねえ」と口にすること必定である。
やましごさんの受けもぴったりで、あれよあれよと笑いきることができた。
トリは、太遊さんの『シューティング☆スター』。
マクラの部分で、過去の『お庭の奥のマムー』とのつながりをちらと匂わせてから、お話に入る。
星に願いを。
流れ星に願いをかけた少女。
と、本当にお星様が相談にのってくれたのはよかったが…。
自らの「チャームさ」を強調したり、意図的にだじゃれを放り込んだりと、笑いの豊富な作品。
だけど、毒というか、考えるきっかけもきちんと仕掛けられていたのも確か。
転がる石に苔は生さない、という言葉を思い起こす内容となっていた。
それにしても、少女が口にするマクラのあのフレーズ、他人事ではないんだよね…。
最後は、定番の大喜利。
太遊さんの仕切りの下、来場の作家キタムラさん(かわら長介さんの門下)によるお題に、笑利さん、植男さん、やましごさん、そして大喜利出演者の貯蓄アンドザシティさん、合田団地君、ぷるーとさんが挑んだ。
きわきわの線上で見事に仕事を決める植男さん、コンスタントにヒッティングするやましごさん、気持ちの悪いイラスト付きで壊しにかかる笑利さんと、プロ勢が激しく解答すれば、大喜利愛好家陣も果敢に攻める。
他の解答者や場の空気をきちんと読んだ貯蓄アンドザシティさん、初出場ながら悪目立ちもせず退きもせずで良い加減のぷるーとさん。
また、合田君は太遊さんとの間でルーティンな掛け合いをやっていた。
しかも、太遊さんの適切な仕切りがあって、単なる乱打戦に終わらなかったのも爽快だった。
と、いつもに増して盛りだくさん、熱気にあふれたネオ落語・セントラルでした。
来週月曜夜も、錦湯さんへぜひ!
ああ、面白かった!!
2016年06月14日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック