2016年04月25日

強く印象に残る京都小劇場の演者さんを記そうとしたが断念した

 十年ひと昔というが、十五年以上も前のことになると、それも相当トリビアルな内容ともなると、なかなかネットの世界では詳細な情報が手に入りにくい。
 先日、本当に観ておいてよかった京都小劇場の公演について記したが、「それじゃあ、あそこに書かれているほかに、あなたの記憶に残った演者さんはいませんか」という問い合わせをいただいた。
 それで、せっかくだから改めてそこらあたりのことを記してみようかと思って、作業を始めたのだけれど、すぐに挫折した。
 と、言うのも何を観劇したかという記録はしっかりメモしているのだけれど、キャスト等演者さんの名前は全くメモしていない。
 しかも、十年前の引っ越しの際に、昔のチラシやパンフ類はえいままよとばかり、あらかた始末してしまった。
 だから、ネットが全盛となる前の公演に関しては、演者さんの正確な名前が思い出せないのである。
 舞台上の彼彼女らの演技は、はっきりと覚えているのにだ。
 例えば、2001年の2月に京都府立文化芸術会館のホールで観た、劇団飛び道具の『改訂版 茜雲』。
 もちろん、藤原大介、山口吉右衛門、伊沢はるひ、山本麻貴(以上敬称略)といった人たちは言うまでもない。
 あの頃から達者な演技だったし、彼彼女らも非常に印象的だった。
 ただ、それにも増して僕の記憶に強く焼き付いているのは、出演シーンも台詞も少なかったはずの、医者か何かの小僧を演じていた女性だ。
 呉竹さんだか、若竹さんだか、そんな名前だったような気もするが、残念ながらちゃんとした名前を思い出せない。
 そして、あえて僕が記しておくのであれば、今や小劇場からはいなくなってしまったそういった人たちのほうこそではないかとも思い、問い合わせへのお答えを断念することにした。
 僕自身、とても残念でならないが。
posted by figarok492na at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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