2016年04月11日

アトリエ劇研 創造サポートカンパニーショーケース 笑の内閣 Hauptbahnhof 努力クラブ

☆アトリエ劇研スプリングフェス
 創造サポートカンパニー ショーケース Bプログラム
 笑の内閣、Hauptbahnhof、努力クラブ

*出演団体
 居留守、笑の内閣、Hauptbahnhof、努力クラブ
(2016年4月10日19時開演の回/アトリエ劇研)


 アトリエ劇研の創造サポートカンパニー ショーケースのBプログラム。
 続いては、笑の内閣が『はしょり笑の内閣』(高間響作・演出)を上演した。
 で、これは高間響が笑の内閣の10年の歴史をはしょりまくって語ると称し、ハイスピードでぼやき倒す30分。
 高間上皇の口舌、のみならず身体も回りに回る内容で、当然そこが見どころなんだけど、時折急ブレーキがかかるというか、技術的にスリリングな部分が散見されるのは、上皇自身織り込み済みだろう。
 僕には、笑の内閣の今とこれからに対する高間上皇のストレートで切実な想いが語られているのも面白かった。
 楠海緒、中本友菜、山下ダニエル弘之は、単なる助演以上の役割を与えられていた。


 休憩を挟んで、Hauptbahnhofによる『あの人だけの名前』(米内山陽子脚本、金田一央紀演出)。
 とある出来事をきっかけにして、それからずっと一人の男性を想い続ける女性。
 その女性の心の動きが丹念に描かれたテキストを、稲森明日香で上演するという金田一さんの趣向がまずいい。
 と、言うのも夕暮れ社 弱男ユニットなどでコメディエンヌ的な役割を演じながらも、稲森さんの演技からは複雑な女心の機微が垣間見えることがままあったからだ。
 今回の上演では金田一さんの演出と稲森さんの特性が重なり合う部分と、そうではない部分のせめぎ合いも興味深かった。


 最後は、努力クラブの『見せたいヘタな手品ショー』(合田団地作・演出)の上演。
 西マサト国王演じる男が、次から次へと現われる人物たちに自殺を勧められ、どんどんどんどん追い込まれていくが、しかし最後に…。
 といった展開で、笑うに笑えない、でも笑えよ、いやそれだけとちゃうわという二重底三重底、合田君らしさが十分十二分に発揮された作品だった。
 特に、ラストの「凄さ」。

 演者陣。
 まずは、西マサト国王というおかかなしさを体現したような人物あってこその結構構成だろう。
 辛抱立役、ならぬ辛抱しない立役を演じ切った。
 努力クラブのメンバー佐々木峻一は抑制の効いた演技で良い意味での驚きだったし、九鬼そねみも強張りの少ない演技で存在感を示していた。
 また、前回の公演と同じく、川北唯ははじけた。
 一方、月亭太遊は、youtubeドラマの『フェイク・ショウ』同様、やってるやってる感を排して、あえてその場(ここでは努力クラブ)に合わせた演技を心掛けていた。
 あさのふみ、篠原涼は若さの見える初々しい演技。
 ほかに、無農薬亭農薬の舞台姿を久しぶりに観ることができた。

 ただだからこそ、こうした顔触れが揃ったからこそ、ラストに向かう一つ一つの部分がより丹念に磨き上げられていたらと思わないでもなかった。


 と、2時間、盛りだくさんな内容だったのだけれど、京都市交響楽団を聴いたあとということもあって、正直予約2500円はちょっと高いかなというのが僕の偽らざる本音だ。
posted by figarok492na at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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