2016年04月11日

京都市交響楽団 スプリング・コンサート

☆京都市交響楽団 スプリング・コンサート

 指揮:高関健
 独奏:松田華音(ピアノ)
管弦楽:京都市交響楽団

 会場:京都コンサートホール大ホール
 座席:3階LB1列5番
(2016年4月10日14時開演)


 今年の京都市交響楽団のスプリング・コンサートは、常任首席客演指揮者の高関健が指揮台に立ち、グリンカ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキーと、ロシアの作曲家の作品によるプログラムを指揮した。

 まずは、グリンカの歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲で、華々しくコンサートがスタートする…。
 てな書き方は、あまりにも陳腐というか、常套句の乱用に過ぎるな。
 えてしてスピード競争に陥りがちな曲だけれど、高関さんは楽器の受け渡しなど、音楽の構成がよくわかる演奏に仕上げていた。
 もちろん、終盤の盛り上げも充分だった。

 続くは、チャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』組曲。
 クリスマスを舞台としたバレエだけに、ちょちょっと季節にずれを感じなくもないが、そこは大好きな作品ゆえに全く無問題。
 ソロ・アンサンブルとチャイコフスキーの作曲の妙味が十全に発揮されており、高関さんと京都市交響楽団の面々もそうした作品の特性をよく再現していた。

 休憩を挟んで、後半は松田華音を独奏に迎えたラフマニノフのパガニーニの狂詩曲から。
 パガニーニの24の奇想曲の終曲の主題による変奏形式の楽曲で、ピアノ・ソロは当然のこと、これまたオーケストラを聴く愉しさにも満ちた作品だ。
(てか、改めて言うまでもなく、今回のプログラム全部がそうした傾向の作品だったのだけれど)
 幼少期からロシアで学んだという松田華音は、まずもって的確適切、精度の高いテクニックが強く印象に残る。
 もちろん、有名な第18変奏などリリカルで旋律美にあふれた部分では、細やかな演奏を披歴していたが。

 プログラム最後の、ストラヴィンスキーのバレエ音楽『火の鳥』組曲(1919年版)も聴きどころに富んでいる。
 春の日中(ひなか)のコンサートということもあってか、若干緩さを感じないでもなかったが、歌うべきところは歌い鳴らすべきところは鳴らす、きっちり要所を押さえた演奏となっていて、特に終盤ひき込まれた。

 アンコールは、ドヴォルザークのスラヴ舞曲第2番。
 迫力満点、パワフルにコンサートを〆た。

 これだけ聴けて、B席1500円は本当に安い。
 ああ、愉しかった!
posted by figarok492na at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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