☆ネオ落語・セントラル 第18回
出演:桂三幸さん、桂あおばさん、月亭太遊さん
大喜利ゲスト:無農薬亭農薬君
(2016年2月15日20時開演/錦湯)
ここ数日の温気が嘘のような寒さだったが、18回目となる今夜のネオ落語・セントラルは、常連さんにご新規さんと大盛況。
特に女性のお客さんが多かった分、いつも以上に華やいだ感じがしていた。
冒頭、あおばさんと太遊さんが近況トークで盛り上げているときに、グッドタイミングで三幸さんが登場(諸般の事情で延着)、さらに盛り上がる。
で、まずはあおばさんが古典の『強情灸』を演じる。
見栄を切った男が馬鹿みたく灸を据えて苦しむあたりは、粘らずすきっとした仕上げ。
テンポのよい男同志の掛け合いが印象に残った。
ちなみに、今夜もあおばさんは袴姿だった。
続く、三幸さんはおなじみの新作『遺産相続』をかける。
兄弟二人に亡き父が遺した遺言書は、相当風変わりなもので…。
先週は弟弟子の三四郎さんの風が吹き荒れたけれど、さすがは三幸さんの「ホーム」、マクラからして盤石の笑いが起きていたし、本題に加わった新しいくすぐりにもしっかり反応が起こっていた。
最後に、ネオはめ物を使った来年のR-1をにらんだネタを披露。
これまた、おかし。
トリは、太遊さんのネオラクゴ・ラップ落語(らぷご)のネタオロシは、『ひふみ園の死闘〜いればいいのに〜』。
ひきこもりをやめて家を出たアマリリクは、老人介護施設を訪ねてラップを歌わせてもらうことになるが、そこには思わぬ強敵がいて…。
先週からスタートした「らぷご」シリーズだが、太遊さんのラップへの熱の入りようがよくわかる作品。
韻を踏むのは当たり前、それがメッセージ性を持っているのも本来のラップに沿ったものだろう。
もちろん、そのラップが笑いにしっかり繋がっているから「らぷご」であり、太遊さんの言語感覚に感心しつつ大いに笑った。
「らぷご」、ますます愉しみだ。
最後は、久方ぶりの無農薬亭農薬君を加えた大喜利。
太遊さんの仕切りで、「メルヘンチックな泥棒が残したもの」であるとか、「お昼過ぎにわかる嘘」といった作家の桜井さん(今夜はお休み)考案のお題に三人が名答珍答を繰り出していた。
無農薬亭農薬君の不気味さすら感じる一筋縄ではいかない解答や、三幸さんのかろみのある解答も面白かったが、太遊さんとのやり取りも含めてあおばさんが健闘奮闘していた。
と、今夜も盛りだくさんのネオ落語・セントラルでした。
ああ、面白かった!
そして終了後はいつものように交流会が催されたが、バレンタインデーの翌日ということで常連さんよりチョコレートなどをたんまりいただいた。
多謝多謝多謝。
かくの如く、嬉しいことも盛りだくさんのネオ落語・セントラルに皆さんもぜひ!!!
2016年02月16日
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