☆ネオ落語・セントラル 10回目
出演:桂三河さん、月亭太遊さん、桂恩狸さん、桂三実さん
(2015年12月21日20時開演/錦湯)
世は年末進行。
そんな中、毎週月曜20時から錦湯さんで開催される落語会、ネオ落語・セントラルは遂に10回目を迎えた。
今回は桂三河さんと月亭太遊さん、そして来年2月12日に大阪は動楽亭で1回目の新作落語会『ふたりでできるもん』(19時から、前売り800円)を開催する桂恩狸さん、桂三実さんの四人が出演した。
まずは、四人のトークから。
二週連続で出演となる恩狸さんは、前回に続いて出演間隔をネタにされていた。
で、じゃんけんに勝った順で、太遊さんが強化月間である『たまげほう』を速いテンポで演じる。
太遊さん自身もマクラで冗談交じりに口にしていたが、ちょっとずつ準古典の作品に向かいつつある。
まさしく十八番だ。
続いては、恩狸さん。
文福師匠との年賀状にまつわるエピソードをマクラで語ってから、本題の『池田の牛ほめ』へ。
家と牛の誉め方を教わった阿呆な男が喜び勇んで池田に向かったが…、というおなじみの古典で、恩狸の『池田の牛ほめ』を聴くのはこれが二回目。
前に押し出す語りっぷりに変わりはないけれど、出演の回を重ねるごとに錦湯さんでの間合いをしっかり掴んでいるようにも感じた。
三実さんは、自作の新作落語を披露した。
学校の勉強なんて役に立たないとうそぶいていた青年だけれど…。
三実さんの柄がよく出た折り目正しい結構に語り口の噺であるとともに、題材や向日性の展開には文枝さんのお弟子さんらしいなあとも強く感じた。
四番手の三河さんは、自作の『コココココ』を再演する。
ひょんなことから、アプリのヒヨコ育成ゲームをダウンロードしてしまったヒロユキ(って、どうも他人のようには思えない…)だったが…。
まずもって三河さんの身ぶりがおかしいのだけれど、こういったゲームのあざとさ、怪しさを巧くからかった内容にもなっている。
そうそう、この『コココココ』はyoutubeに動画がアップされてるんだった。
ご興味おありの方は、ぜひ「コココココ」でご検索を!
と、ここで太遊さんが急遽再登場し、ネオラクゴの『さよならシガー&ラミー』を再演した。
突然目の前に現われたのは、ヒッピー然とした男女のアベックの地縛霊だった!
が、そこは太遊さんのネオラクゴだけあって一筋縄ではいかない。
笑いの仕掛けが、即痛烈なメッセージに繋がった作品で、自分もまた、地縛ならぬ自縛を解いていかなきゃならないな、と思わされた。
最後は、再び四人のトークで〆た。
『朝が来た』の番宣のためにネット番組の出演をOKした波留さんの話題を恩狸さんが口にすれば、三実さんは能年ちゃんへの想いを語り、三河さんはアイドル道を説く。
まさしく記念すべき10回目に相応しいラストになった…(?)。
などと、今回も盛りだくさんのネオ落語・セントラルでした。
来週は今年最後のネオ落語・セントラルで、歳納めを兼ねて皆さんもぜひ!!
2015年12月22日
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