☆ネオ落語・セントラル 7回目
出演:桂三河さん、月亭太遊さん、桂恩狸さん、センサールマン
コーナー出演:廣瀬信輔君
(2015年11月30日20時開演/錦湯)
なにせ11月も末日。
めっきり寒さが厳しくなって、ついにストーブが登場したネオ落語・セントラル(7回目)は、今夜もなかなかの入り。
先週がイケメン会だったとすれば、今回は個性が魅力の顔ぶれがそろった。
まずは、三河さんとセンサールマンの山崎仕事人さんが鳥取出身ということもあり、郷里を代表する水木しげる大先生に黙祷が捧げられたのち、オープニングのトークで盛り上がる。
で、じゃんけんの勝った順で恩狸さんから。
本来、文福一門で初めに教わるネタなのだけれど…、といった具合に自分と噺の関係などをマクラで触れて、本題の『十徳』へ。
恩狸さんのフラとぴったりのアホな男が面白いのはもちろんだけど、受ける側のちょっとした仕種も印象に残った。
続く三河さんが演じたのは、『看板のピン』。
博打好きの連中が昔鳴らした男に勝負に加われとけしかける。
ならば一回こっきり、それも胴をとらせろいう男。
流石は昔鳴らした男だと、連中胴をとらせると、おやおやなんとサイコロが…。
というおなじみの古典落語だが、三河さんは丁寧なやり取りで、しっかり笑いを生み出していた。
太遊さんは、三番目。
ネオラクゴの『おしかけロンリネス』の再演で、一人暮らしの老人に対する大学生や教授たちの偽善的な態度が徹底的にあげつらわれていて、やっぱり面白い。
そして、初めて聴いたとき以上に、自分自身についても考えたりもした。
もちろん、大学生たちではなく、あの老人の側の人間として。
最後は、センサールマン。
漫才のお二人がトリをとるというのも、ネオ落語ならではだ。
そして演じたネタも、八百万の神が降臨するというもの!
愛植男さんが次から次へと違った神で降臨すれば(だって八百万だもんね。たぶん、即興で降臨したりもしていたのでは)、山崎仕事人さんもそれに積極的に応えるという、丁々発止のやり取りに笑った笑った。
センサールマン、やっぱり面白いなあ。
トークコーナーは、ふつうユニットの廣瀬信輔君が登場し、出演者の皆さんと出張未来会議を行う。
「服が透けて見えるメガネ」から、「本音と建前の可視化」、さらには「タイムマシンの実用化」といった皆さんからの幅広いお題に、廣瀬君が理系的知識を駆使してテンポよく解答しており、通常の未来会議とはまた異なる趣き。
やっぱり、プロの人たちは違うなと笑いつつ感心もした。
と、今夜も盛りだくさん笑いだくさんのネオ落語・セントラルでした。
いよいよ2015年も残すところ、あとひと月。
皆様ご多忙かとは思いますが、月曜20時は錦湯さんへぜひ!
2015年12月01日
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