2015年10月20日

ネオ落語・セントラル 2回目

☆ネオ落語・セントラル 2回目

 出演:桂あおばさん、月亭太遊さん、笑福亭笑利さん
(2015年10月19日20時開演/錦湯)


 会の性格も変わって、感想の書き方もたまには変えてみようかと想う秋の夕暮れ。

 2回目となる今夜のネオ落語・セントラルのキーワードは、「わーわー言うております」ということになるのではないか。
 ナインティナインのオールナイトニッポンのヘヴィリスナーだった人なら、番組終わりの矢部さんの〆の言葉としてご記憶のことだろう。
 上方落語で、筋の途中で高座を切り上げる際の決まり文句といえば、皆さんにもご理解いただけるはずだ。
 笑利さんの兵庫県竹野町訪問のお話などで盛り上がったあとは、じゃんけんの結果に従って太遊さんが登場。
 古典の『鉄砲勇助』を軽いテンポでさっと流すような形でかける。
 で、マクラで説明があったように、うそつき村までやってしまうとあまり面白くないということもあり、北海道でのホラ話の辺りで「わーわー言うております」と高座を下りる。
 続いて、笑利さんは竹野での出来事をマクラで話して笑いをとってから本題の新作へ。
 3ヶ月前につくった作品の再演だそうで、ストリートミュージシャンと通りすがりの人々のやり取りを通して、芸能芸術の評価とはなんぞやとおかし鋭く切り込む内容だったのだが…。
 おしまいまではやりきらず、最後は「わーわー言うております」の言葉で高座を下りる。
 と、このままではセントラルの面目が潰れてしまう、というのは大げさだけど、トリのあおばさんが小噺でわかせてから古典を一本しっかりと演じ切り、まさしく筋を通した。
 フロンティアで接するたびに、あおばさんの研鑚の積み重ねについて記してきたが、それに加えて、イケメンであるとともに柄の大きいあおばさんは、それこそトリ向きの大きな噺家さんに育っていくのではないかと改めて思った。
 これからがますます愉しみである。

 終了後の交流会では、笑利さんのお土産のかまぼこ=ねりもの(美味!)をいただいたりしつつ、あおばさん、太遊さん、笑利さんや常連さん、新しいお客さんとゆっくりおしゃべりも愉しめた。
 本当に一粒で何度も美味しいネオ落語・セントラル。
 毎週月曜20時からのスタートで投げ銭制、皆さんもお気軽にぜひ!

 ああ、面白かった!!
posted by figarok492na at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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