☆ネオラクゴ・フロンティアsection46
ゲスト:桂三幸さん、桂三河さん、センサールマン、桂あおばさん
(2015年9月7日20時開演/錦湯)
どんよりとした感じの強いお天気だったが、月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアsection46は、海外からの方や旅行中の方、リピーターさんに常連さんと、いつも如く幅広いお客さんが集まった。
しかも、今回は総勢6人がゲストの超豪華版だった。
まずは、太遊さんと桂あおばさんが開口一番のおしゃべりを繰り広げる。
漫才初挑戦となるあおばさんの緊張などもネタにしつつ、盛り上げた。
で、続くはその太遊さんとあおばさんの漫才「サゲ」。
現在youtubeで公開中の連続ドラマ『フェイク・ショウ episode0』から派生した漫才コンビで、復活なったM−1グランプリへ果敢に挑むとのことだ。
太遊さんといえば、もともと漫才コンビ「はだか電球」で鳴らしたあと落語家に転じたわけだけれど、そうした漫才での経験はもちろんのこと、落語やネオラクゴの経験が加味されたような内容だったのではないか。
サゲの健闘を祈る。
おなじみ桂三河さんは、先日無事終了した見切り発車落語会を皮切りに、間近に迫るご自身の誕生日についてマクラで語ってから、本題の『悲しき誕生日』へ。
すでにネオラクゴ・フロンティアでもかけたことのある、三河さんの新作落語だ。
誰からも祝ってもらえない人たちが集まる、その名も「悲しき誕生日」が舞台。
くすぐり、笑いの仕掛けがきちんきちんと設けられた作品である。
もちろん、三河さんご自身の誕生日は、必ずや愉しきものとなることに違いない!
三番目は、約2ヶ月ぶりの登場となる桂三幸さん。
今回は、例のミニジェット噴射機型のスピーカーがお役御免となって、シンプルなワイヤレススピーカーのお披露目となった。
が、テンポよくマクラを終えて、スマホを駆使したネオはめ物の『そら見なよ』に入ったところでトラブルが発生。
そこがまたネオラクゴ・フロンティアでの三幸さんらしく、大きな笑いが起こっていたのだけれど、これは三幸さんにとっては無念だったろうなあ。
すぐさま機械の調子が戻り、三幸さんもしっかり語り切ったことは言うまでもないが。
もちろん、失敗は成功の母、三幸さんの次回の『空みなよ』が、必ずやスムーズな本番となることに違いない!
センサールマンのお二人は、仏教の時間の概念を漫才で演じてみせるという、ネオラクゴ・フロンティアに相応しいネタで勝負してきた。
仏教では、兵庫県ぐらいの大きさでそそり立った岩を、三年に一度天女が舞い降りて羽衣で撫でさすることを続け、その岩がようやく消え去るまでの長い長い時間を羽衣劫というそうで、センサールマンはそのプロセスを見事に笑いに変えた。
天女を演じる愛植男さんの演技の達者さ、鍛えられた怪しさ、目つき表情身体の動きの細やかさは言わずもがな、山崎仕事人さんの岩の即妙な受けもあって大いに愉しんだ。
そして、太遊さんの新作は『憑依 to the World』。
仏教のあとは神道だ!
神道に深くなじみ、何者かを憑依させてしまう特異体質の持ち主の高校生が活躍する、『煙草部屋の手記』の続篇である。
神道をヒーローアニメの世界に移し変えればという趣向なのだけれど、その盛り込み方が突拍子なくて、どうにもおかしい。
常連さんには、おお、そうきたかと納得の仕掛けも嬉しいし、ネオラクゴらしい寓意にも欠けていない。
新たなシリーズの展開が待ち遠しい。
最後は、6人でのトークでしめた。
いやあ、お腹いっぱい。
と、今回も盛りだくさんのネオラクゴ・フロンティアでした。
毎週月曜20時はネオラクゴ・フロンティア。
仕事帰りにでも、ふらっとぜひ!!
2015年09月08日
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