2015年09月01日

ネオラクゴ・フロンティアsection45(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)

☆ネオラクゴ・フロンティアsection45

 ゲスト:作道雄君
(2015年8月31日20時開演/錦湯)


 ちょうどいい具合に雨もやんだ8月末日の夜の月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアは回を重ねてsection45。
 常連さんやご新規さん、さらには『マザー・レイク』に出演したお子さんも来られるなど、蓋を開ければなかなか以上の盛況だった。
 まずは重畳重畳。

 で、今回はゲストが作道雄君のみということもあり、いつもとは違って太遊さんが高座に上がって開口一番のおしゃべりをする。
 話題はもちのろんで、『マザー・レイク』や『フェイク・ショウ』について。
 そして、横浜にぎわい座での経験をマクラで語りつつ、『くぐつぐつ傀儡軒』に入る。
 ラーメン好きの男が、全部ロボットがラーメンを作るというその名も「傀儡軒」を訪れるが、これがまあ想像していたラーメン屋とは大違いで…。
 といった具合に話が進むネオラクゴの旧作だが、笑いの仕掛けが明快な上に、隠されたテーマも最近一層アクチュアリティ(なんて、言葉を使ってみる。おっ、てめえ、さしずめインテリだな)が増していて、やはり面白い作品だ。

 続いて、作道君が登場し、単なる場つなぎどころではないトークを披歴する。
 話題は『マザー・レイク』の現場にメイキング担当として入った事どもで、脚本家がメイキングも兼ねるなんてやっぱり珍しいし、そりゃいじられるだろうなと思う。
 けっこう緊張してるなとも思ったが、それでもべしゃりが巧いなと改めて感心した。

 そして、太遊さんの新作は『堀杏奈』。
 あれは学生時代か、アニメの『愛少女ポリアンナ物語』の決めゼリフ「よかった(って思うの)」という言葉を、友人知己がちょっとした不幸(大きなそれではないところがミソ)に陥ったとき目をうるうるとさせながら口にして激怒されたことが何度もあったっけ…。
 舞台はカラオケボックス。
 どうやらカラオケの会(という名のコンパ)をハミゴにされてしまった高橋君と堀杏奈だったが…。
 上述のポリアンナのように、どんなことでも悪い意味で前向きに考えて乗り切ろう、現実を直視することを避けようとする人のことを「ポリアンナ症候群」と呼ぶそうだが、堀杏奈はまさしくそんな女性だ。
 その前向きずれ加減がどうにもおかかなしい。
 あとで作道君も指摘していた通り、非常に秀逸な地口も登場したりして、これまた大いに愉しめた。

 最後は、太遊さんと作道君とで、ついに全話が公開されたyoutube連続ドラマ『フェイク・ショウ episode0』に関するトークが繰り広げられた。
 ただし、フェイク・ショウそのものだけではなく、創作活動そのものや映像表現そのものについても多く語られていて、それがまた面白かった。

 と、今夜もまた盛りだくさんだったネオラクゴ・フロンティア。
 『フェイク・ショウ』をご覧になった方も、まだな方も、ぜひ一度お越しくださいませ!
posted by figarok492na at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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