2015年07月07日

ネオラクゴ・フロンティアsection38(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)

☆ネオラクゴ・フロンティアsection38

 ゲスト:桂三河さん、センサールマン、廣瀬信輔君
(2015年7月6日20時開演/錦湯)


 なんとか雨もやみ、気温もあまり上昇しないほどよい状態の中で開催された月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアsection38は、太遊さんとゲストの桂三河さんが思わずネタにしてしまうほどの、男性率の高さ。
 どんなお客さんがどのような具合に集まるかがわからないというのも、このネオラクゴ・フロンティアの面白さの一つだ。

 で、太遊さんと三河さんの開口一番のおしゃべりのあとは、センサールマンのお二人(客席側から見て左から、愛植男さんと山崎仕事人さん)の漫才が始まる。
 仕事人さんの息子に植男さんのお父さんが読み聞かせをするという体のシリーズで、今回は『ウサギとカメ』が主題である。
 もちろんそこはセンサールマンのお二人だから、ウサギとカメはウサギとカメでも、突拍子もないウサギとカメで、まさしく勝負はダービー気分。
 植男さんの口跡の良さと仕事人さんの反応の良さが妙味の漫才となっていた。

 続く、三河さんは古典の『粗忽長屋』をかける。
 行き倒れの死体を同じ長屋住まいの友人と勘違いした男が、なんと友人その人を連れて死体を引き取りに来て…。
 というおなじみの噺だが、死とはなんぞや自己同一性とはなんぞやといった哲学的な思弁性よりも何よりも、話そのもののおかしさを素直に表した語り口で、登場人物の間の抜けっぷりと三河さんの人の好さそうな雰囲気がよく合っていた。

 そして、太遊さんの新作は『友は自らを家畜とも知らずに』。
 舞台は養豚所。
 人を神様だと信じていた豚だったが、ネオラクゴではおなじみの登場人物の言動によってあることを気付かされる…。
 狼は生きろ豚は死ね、なんてどぎつい惹句がかつてあったけれど、それをついつい思い起こさせられるかのような展開だ。
 日常性への疑問やコミュニケーションのすれ違いといった仕掛けや寓話性に富んだ内容で、非常にネオ度が高い。
 『あしたのジョー』へのオマージュなど、一粒でも何度も愉しい刺激的な作品だった。

 最後は、SFトーク「出張未来会議」と題して廣瀬信輔君と出演者の面々がSFについて語ったが、SFの二つの定義(サイエンス・フィクションとサイエンス・ファンタジー)や、SFと現実の関係性などがときに笑いを盛り込みながら丁寧に解説されていて、これは予想以上に面白かった。
 廣瀬君の真摯な語り口にも好感が持てた。
 さらに、ラストのラストでは、作道雄君も登場。
 『フェイク・ショウ』のクラウド・ファンディングの途中経過等に関して詳しく説明が行われた。

 と、今夜も盛りだくさんなネオラクゴ・フロンティアだった。
 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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